離島ソロキャンプ

#4 トレッキング

日本で唯一(!?)の砂漠を目指して漆黒の三原山をトレッキング

翌朝は波の音で目が覚めた。コーヒーを淹れ、頭をすっきりさせたら、すぐにテントを片付ける。三原山トレッキングに出かけるためだ。伊豆大島は島全体が活火山で、1986年には大規模な噴火が発生している。現在、火山活動は小康状態で、整備された遊歩道を通って、カルデラになった火口付近まで行くことができるという。もっとも標高が高い場所でも758mの低山なため、登山ビギナーでも周遊可能だろう。また、スコリアという黒い火山岩で覆われているため、景観が一般的な山と大きく異なる。そのほか火山流によってできた地形や、噴火によって飛ばされた噴石など、見どころも多い。まずは火口を目指すため、駐車場のある、山頂口を目指した。

ジャケット30,800円、パンツ18,700円、バックパック7,700円、キャップ4,950円/すべてアークテリクス(アークテリクス カスタマーサポートセンター https://arcteryx.jp/)、腕時計29,700円/PRO TREK(カシオ計算機 お客様相談室(時計専用) TEL:03-5334-4869)、シューズ16,500円/サロモン(サロモン コールセンター TEL:03-6631-0837)、2-Wayグリップカーボンポール アンチショック8,580円/モンベル(モンベル・カスタマー・サービス TEL:06-6536-5740)
サングラス18,700円、ストラップ2,200円/ともにアイヴォル(アイヴォル トウキョウ ストア TEL:03-6427-3677)

山登りを趣味にするなら自然環境に配慮したアイテムを

登山やトレッキングなど、アウトドアアクティビティを趣味にするなら、自然環境に配慮したアイテムを身につけたいところ。カシオのPRO TREK「PRG-340」は有機資源をケース・ベゼル・バンド・裏蓋に使った二層液晶のアウトドアウォッチ。ワンプッシュで方位や気圧&温度、高度を計測でき、また紙の地図と併用しながら現在地や目標方向を確認しやすいように、平置き可能な可動式のラグも採用している。

PRG-340-1 29,700円/PRO TREK(カシオ計算機 お客様相談室(時計専用) TEL:03-5334-4869)

低山トレッキングなら10Lのバックパックで十分

さすがにキャンプ道具を運んできたバックパックでトレッキングするわけにはいかない。メインバッグに突っ込めるようなコンパクトでシンプル構造のバックパックを持参したい。アークテリクスの「ヒリアド 10 バックパック」はそんな使い方に最適。無駄を省いたコンパクトなボディだが、ドリンクを入れられるサイドポケットに加え、内側にも隠しスタッシュポケットがあるなど機能的だ。軽量で耐久性があるリップストップ生地を採用していて、撥水加工も施されている。

バックパック7,700円/アークテリクス(アークテリクス カスタマーサポートセンター https://arcteryx.jp/)

そのほかのオススメ小物

巾着サコッシュ

野澤広志氏が1999年に立ち上げたプライベートブランド「norbit(ノービット)」の巾着サコッシュ。同ブランドは「フィールド、旅、チル」をテーマに商品展開し、従来の技術や機能美に最新のテクノロジーを加えることで、新旧の素晴らしさを表現している。この巾着サコッシュでは、表地に無地とムラ染めの種類が異なるタッサー生地を採用。

巾着サコッシュ6,380円/ノービット(ノービット TEL:03-6709-8333)

ミニバッグ

バイクパッキングや日常使いに最適なジャック・ウルフスキンのミニバッグ。ザイルストラップで肩掛け仕様にして、トレッキングの際の水分補給にも使える。開口部が吹き出し付きになっているため、さまざまなサイズのボトルに対応する。ボトルホルダーとして自転車のハンドルバーに取り付けることも。

JP STEM BAG3,850円/ジャック・ウルフスキン(ジャック・ウルフスキン カスタマーサービス TEL:0120-300-147)

サングラスケース

山の天気は変わりやすい。サングラスが不要になったら、こんなサングラスケースに収納するのも◎。ペットボトルのリサイクル生地を使用していて、取り外し可能なストラップはグラスホルダー、マスクストラップ、IDストラップなどにも利用できる。

サングラスケース&マルチネックストラップ2,750円/デイアウト(株式会社グランジャパン TEL:072-920-7521)

地図に「砂漠」と表記されているのは、日本で唯一ここだけ

三原山の裾野には、溶岩石の黒い大地が広がっており、“砂漠”と呼ばれている。風が強く吹きぬけるため、植物が定着しにくく、ほとんど草木が生育していないのだ。この日も絶え間なく強風が吹き、空を見上げると雲が猛スピードで駆けていた。実は国土地理院が発行している地図に「砂漠」と表記されているのは、日本でここだけだという。

三原山の南斜面が「表砂漠」と呼ばれているのに対し、北から東側にかけて広がるのが「裏砂漠」だ。裏砂漠のほうがスケールの大きい絶景が堪能できるとあって、人気のスポットになっている。三原山の山頂までは、山頂口からはじまる遊歩道でおよそ45分。舗装された道をゴツゴツとした溶岩を眺めながら歩く。火口に近づくと、勾配が急な坂が現れ、息があがる。しかし視界が開けているため、開放的で気分がいい。

噴火口付近はガスが立ち込めていた。深く広がる火口は想像以上の大きさだった。これが噴火でできたのか。地球の壮大さを思い知る。火口をそのままぐるりと周り、裏砂漠のほうに下っていく。すぐに辺りいっぺんが黒い大地に覆われたポイントに出る。見渡す限りの黒。見たこともない風景に、まるで違う星にでもやってきたかのような感覚を覚える。爽快で思わず叫びたい気分になった。

そのほかのオススメトレッキングシューズ

長年培ってきたシューズ開発の技術を搭載し機動性を向上させたハイキングシューズ

ヨーロッパ最高峰・モンブランを一周する「ツール・ド・モンブラン」を踏破することをコンセプトに開発された高機能ハイキングシューズが、サロモンの「X ULTRA」シリーズ。X ULTRA 4では、新開発の「アドバンストシャーシ」を内蔵し、下りで頻発する足首の捻挫を抑制。また、ぬかるみや滑りやすい地面でもグリップ力を発揮してくれるアウトソールを採用するなど、登山中の足元を支える頼れる一足だ。

X ULTRA 4 MID GORE-TEX22,000円/サロモン(サロモン コールセンター TEL:03-6631-0837)

脱ぎ履きが便利なサイドゴアタイプの防水シューズ

サイドゴアタイプの防水シューズは靴紐がないため、脱ぎ履きが便利。またアッパーはウォータープルーフ仕様で、キャンプやトレッキングに最適だ。後方には難燃コットンを使用しており、焚火の火の粉にも強いという特徴をもつ。ミッドソールにはクッション性が高く軽量なEVA素材を採用しており、フットワーク軽く歩ける。

チャケイピア サイドゴア ウォータープルーフ13,200円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパン TEL:0120-193-803)

タフなのに軽量。テクニカルなトレイルロードを攻略できるトレイルランナー用シューズ

MTN Racer 2は軽量かつ頑丈なボディを備えたMTN Racerの第2世代モデル。新しいメッシュアッパーを採用することで、通気性高くアップデートされている。また、外付けのTPUヒールカウンターが足をしっかりホールド。安定した一歩を実現してくれる。さらにVibram® Megagripアウトソールは耐久性に優れ、滑りやすいウェットな地面でも、足を取られる乾燥した地面でも、確かなグリップ力を発揮する。

MTN RACER2 24,200円/トポアスレティック(アルコインターナショナル TEL:06-6563-7346)

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