GOODA
vol.26 INDEX

ONとOFFを使い分ける、スマートな男のためのファッションをセレクト。最新のトレンドから欠かせないベーシックアイテムまで幅広く紹介しよう。

今季の新たなキーワード
70年代テイストとは?

 今シーズンのファッションキーワードのひとつに「70年代」がある。夏に開かれたロンドンコレクションでもフレアパンツや淡色デニムが多く見られるなど、モードの世界では大きな潮流となっている。しかし70年代スタイルをそのまま体現するとアクが強くなってしまうので、これをリアルクローズに落とし込み、周囲に一歩さをつけよう。

70年代のアイテムはポイントで
取り入れるのがコツ

 もともと70年代のファッションというのは、ファッションがドレスダウン化していき、ジーンズなどの作業着がモードの表舞台に出てきた時代だ。シルエットともストレートだけでなくブーツカットなどの形も流行する。また、ベトナム戦争の影響もあり、「愛と平和」や「自由」というワードが叫ばれた時代でもある。その象徴がフラワーチルドレン。このフラワーチルドレンが、ヒッピーにも繋がっていく。野生生活への回帰を訴えたヒッピーたちから、フリンジ使いなど自然を感じる色味と素材が人々に浸透し、時代はカジュアルでラフな服装に変化していったのだ。
 現代ではハードルが高いフリンジなどは用いず、アイテムのポイント使いや色味で70年代を体現しよう。アイテムではダメージデニムや切りっぱなし加工、スエードなどがオススメ。デニムは上にカーディガンやジャケットを合わせてラフになり過ぎないようにすると◎。色は濃いめのブラウンやカーキが主流になるので、ブラウンのスエード靴を投入するだけで雰囲気が変わるだろう。
 難しく敬遠されがちな70年代テイストを上手く取り入れて、冬の着こなしを楽しんでもらいたい。