ファッションモデルとしてキャリアをスタートさせ、俳優に転身。90年代後半には、出演したドラマが軒並み高視聴率を記録し、人気俳優の仲間入りを果たした反町隆史さん。40代を迎えた現在は、渋みも加わり、ますます男っぷりに磨きがかかっている。
「自分で洋服を買いに行くときは、素材やデザインを含め、何年ぐらい着られるのかが気になります。ファッショントレンドって時代によって移り変わりますが、一周してまた流行ることもあるじゃないですか。だから、ニュアンスは多少変わったとしても、素材の良さや、シンプルなものなど基本となるベースにこだわって本当に気に入ったものを買えば、何年も着られると思うんです」
確かにシンプルな着こなしがよく似合うイメージがある。本誌で披露したスーツ姿も眩しい。
「一度、撮影がはじまったら現場との往復で、なかなかスーツを着る機会がないんですよ。でも僕も40を過ぎて若い頃よりは、少しずつスーツが似合うようになってきたかな。似合うかどうかは、日頃から着慣れているかどうかと、人生を重ねて滲み出る“味”で決まると思っています」
現在、出演中のテレビドラマ『相棒season14』でも、衣装はほぼスーツ。
「スーツ姿で走ったりするシーンもあるんですが、だいぶ板についてきたかな。他の出演者と違って、僕の役柄は刑事ではなく法務省の役人です。固い一面もありますが、その分、比較的自由な役作りでやらせてもらっています。衣装も紺やグレーといった正統派のスーツを中心に、品良く着こなしていければと思っています」
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