インテリア
アウトドア業界人10人が自宅でも手放さない、グッドデザインな「キャンプファニチャー」|#100人の外遊び
2026.05.19
一過性のブームではなく、自然を楽しみたい人たちの趣味として定着したキャンプ。今では多くの人がさまざまなスタイルで自由に外遊びを楽しんでおり、楽しみ方も広がっている。
機能的で丈夫なキャンプギアを、フィールドだけでなくインテリアとして取り入れるのも定番の楽しみ方。最近では家で使っても全く違和感のないグッドデザインなキャンプギアも増加中。
今回は、人気ブランドのスタッフや、人気ガレージブランドのオーナー、アウトドアショップスタッフや焚き火マイスターまで、アウトドア業界で活躍するこだわり派キャンパー10人に、実際に愛用しているグッドデザインなキャンプファニチャーを聞いてきた。今夏、キャンプサイトをおしゃれに彩りたい人、キャンプファニチャーをインテリアにも取り入れたい人はぜひ参考にしてみては。
Edit&Text:Kazuyuki Nomura
#01
携帯性、座り心地に優れ、分解なしで整った収束形状
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E&E ltd. ディレクター
多田眞也さん
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アウトドアギアの集積地としても知られる燕三条地域で、木製ファニチャーやひと癖ある手づくりギアを展開する「アウトサイドイン」を運営する E&E ltd.のディレクター。アウトドアギア以外にも、メガネフレームやサングラスを自社工場で制作。東京生まれ東京育ちだが、2013年に両親の出身地である新潟県に転職・移住。自宅は日本の原風景や豊かな自然に囲まれた環境で、日々新潟の春夏秋冬を満喫している。
Instagram:@outside_in_jp
▶今年の夏のお出かけ予定:富山県の南砺市・高岡市あたりや、石川県金沢方面へ行きたい。新潟県と同じ日本海側でも全く異なった風土・文化が感じられたことへの興味と、工芸などにも興味があるから
▶お気に入りのキャンプ場:新潟県阿賀野市にある「五頭山麓いこいの森キャンプ場」。目の前の五頭山登山の後に泊まるも良いですし、キャンプ場内で川遊びもできる。近隣には温泉も多く、新潟では数少ないラジウム温泉が湧き出る村杉温泉も近くにあり、川遊びで冷えた体を温めるにも最高です
▶今年、狙っているキャンプギア:Ticket to the Moon マットハンモックプロ R。友人からハンモックが最高だとすすめられて、さらにこのブランドのハンモックが秀逸という各方面の話を聞いたから
【お気に入りキャンプファニチャー】
OUTSIDE IN
サックバックチェア-ロー
「無垢材(オーク)でできていて、しっかりと安定感のある座り心地を味わえるロータイプのチェアです。分解なしの整った収束形状で、携帯のしやすさとワンアクションで開ける手軽さも魅力。車載にも困らず、ちょっとそこまでの散歩くらいならば持っていけるサイズ・重量なのもポイント。本来、レギュラー品は肘掛けが付いているのですが、私物品は携帯性を重視し、肘掛けなしで組み上げて使用しています。無垢材ならではの風合いと、しっかりと骨太感のある構造は自宅使いでも重宝します」
#02
七輪を囲んでワイワイできるウッドテーブル
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twelvetone inc.代表
角田崇さん
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1975年生。京都の会社でゲームデザイナーとして働いた後独立。おもちゃやアプリ、アウトドア家具まで、全て自身でデザインし、提携工場で製造、展示会などでの営業、そして販売まで全てを手がける。「自分が心から必要と思うものは、きっと誰かの共感も得られるはず!」を信条に、日々を楽しみ、それをより楽しくする方法を考え抜き、その解決策をプロダクトとして形にしている。
Instagram:@yoka_twelvetone
▶一番好きな時間:夜明け前に起きて、七輪でお湯を沸かしながら日が昇るのを眺める時間
▶お気に入りのキャンプ場:山中湖の湖畔からほど近くにある「The508」。近所なのもありますが、山、平地、浜など様々なシチューエーションで楽しめるのが最高。サウナやカフェもトップクラスのお店が入っています
【お気に入りキャンプファニチャー】
YOKA
SHICHIRIN TACLE
「真ん中に七輪をはめられるようになっているので、みんなでテーブルを囲んで囲炉裏みたいに使えます。金具は一切使用しておらず、バラバラにしたパーツをひとくくりにして 畳むととても薄くなるので、愛車のジムニーにもらくらく積めます。天板中央の穴は塞ぐこともでき、通常のテーブルとしても使えるので自宅でも活躍してくれます」
#03
長い歴史をもつ名作は、設営する際のひと手間も愛おしい
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Smokey Sunday営業担当
植木大輔さん
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1996年生まれ、1児の父。バイクが趣味で、ビンテージのハーレーとホンダXL125Sを所有。他にもカメラ、アメリカ雑貨も大好きと多趣味。仕事では「YOSEMITE STRAP」というカメラストラップ・モバイルストラップのブランドの営業を担当し、卸営業だけでなく商品企画や別注企画なども手掛けている。
Instagram:@gimcrack_man
▶今年の夏のお出かけ予定:茨城県那珂湊のおさかな市場。5月に第二子が生まれる予定なので、これまで食事に制限も多く、我慢してきた妻に海鮮や好きなものを思いきり楽しんでもらいたい
▶お気に入りのキャンプ場:埼玉県の「長瀞オートキャンプ場」。なんといっても施設がとても綺麗! 川の近くにサイトがあるので、山と川同時に楽しめるのが良く、空気も澄んでいます。ゆとりのある設計で隣の人を気にせずキャンプでき、夏は川遊びもできるので子供連れにもおすすめです
【お気に入りキャンプファニチャー】
KERMIT CHAIR
左:カーミットチェア ワイド/ 右:カーミットチェア ウォルナット
「カーミットチェアは、1984年にアメリカのバイク愛好家の『軽量で持ち運びやすく、かつ丈夫で座り心地の良いチェアが欲しい』という想いから生まれた歴史のあるブランド。細かく分解でき、折りたたみも可能なため、使いたい時にさっと取り出せる点が気に入っています。現代ではもっと簡単に設営や撤収ができるファニチャーもありますが、敢えてひと手間、ふた手間をかけて設営するこのチェアには、どこか男心をくすぐられる面白さがあります。古いバイクに乗っていることもあり、キャブにガソリンを送って空キックをする、といったひと手間を楽しむ感覚と通じるものがあると勝手に感じています(笑)。常にガレージに置いているので、友人とガレージの前でコーヒーを飲んだり、のんびり話している時に使っています。家に人が来る時、急に人数が増えた時などもサッと出してあげると喜ばれます」
#04
素早く展開でき、焚き火台のそばでも安心して使える
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株式会社B.O.W 代表取締役
牛田浩一さん
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幼少より父親の影響でアウトドアを楽しみ、アウトドア業界に30年以上従事。現在はアウトドア専門のアタッシュドプレスをベースにマーケティングから製品開発、イベントなど「アウトドアのなんでも屋」として活動中。
▶今年の夏のお出かけ予定:北海道か東北周遊か佐渡に行きたいです
▶お気に入りのキャンプ場:たくさんありますが強いて1つあげるなら、北海道の「朱鞠内湖キャンプ場」。日本最大の人造湖「朱鞠内湖」湖畔のキャンプ場で、真夏でも涼しく、奥深い自然に囲まれ日本とは思えない景観を楽しめます。春・秋の限られたタイミングでイトウ釣りができるのも魅力のひとつです
【お気に入りキャンプファニチャー】
belmont
ファイヤーサイドテーブル
「ステンレスと木の組み合わせで、天板の肉抜きデザインもよく展開が早いのが特徴。適度なサイズ感で2台を連結することができる拡張性や、2段階の高さ調整も気に入っています。収納時の薄さもポイントで、ちょっとした隙間に差し込むことができ場所を取らないので、私は車に積みっぱなしです。インテリアでちょっとテーブルが欲しい時にも良いと思います。天板がステンレスなので、汚れをさっと拭くことができ、熱いスキレットや鍋などもそのまま置くことができるのもメリット。名前のとおり焚き火台のそばで使うことができ、同社の各焚き火台と面が合うのも気に入っています。収納時はハンドルになり、使用時はシェラカップなどを掛けて置けるバーも使い勝手が良いです」
#05
焚き火の時はこのスツールが最適!
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焚き火マイスター
猪野正哉さん
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焚き火を生業にし、イベントでのワークショップやトークショーを開催。テレビや雑誌、YouTubeなどの焚き火監修や企画なども手掛ける。「マツコの知らない世界」「激レアさんを連れてきた。」などに出演。著書に「焚き火の本」「焚き火と道具」「焚き火メシの本」などがある。
Instagram:@inomushi75
▶今年の夏のお出かけ予定:富山県に知人に会いに行く予定
▶お気に入りのキャンプ場:三重県いなべ市にある「青川峡キャンピングパーク」。ロケーションが素晴らしく、設備も綺麗で充実しているのでとてもリラックスして過ごせます
▶今夏狙っているキャンプギア:TEPPA 熊よけバンバンR。熊よけアイテムを持ってないので。筒の内部に爆竹をセットし発音させるシンプルな構造。スプレーは高いのでコレが凄く良さそう
【お気に入りキャンプファニチャー】
BEST MADE
キャンバススツール
「焚き火の際に使うチェアはこれまで色々試してきましたが、一番よく使っていて、なんだかんだ使いやすいのがこのシンプルなキャンバススツール。スチール×ワックスキャンバスだけのシンプルな構成で、焚き火をする時にさっとだして、すぐに移動もできる。とにかくフレキシブルに使えるので、焚き火の時はこれが一番です。背もたれがあるタイプだと眠くなってしまうので(笑)。焚き火の際に限らず、さまざまなシーンでちょっと腰を降ろして作業したい時にも一つあると便利です」
#06
ヘッドレスト付きでリラックスでき、最高の座り心地
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株式会社ストライド PR
西尾洋佑さん
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10年ほどアパレルセレクトショップ勤務ののち、趣味の登⼭好きがこうじて株式会社ストライドに⼊社。⾃社で扱うブランド全般の PR から、ベアフットシューズをはじめとした複数のブランドの MD やマーケティング 、⾃社オリジナル製品の⽣産管理を担当。今年の⽬標は、以前撃沈したマラソン⼤会でのリベンジと厳冬期の登⼭テント泊をやること。
▶今年の夏のお出かけ予定:南アルプスのどこかでテント泊山行。人気エリアに比べると登山客も比較的少なく、人の手が入り過ぎていない「手付かずの自然」を感じられるから
▶お気に入りのキャンプ場:南アルプスの⻑衞⼩屋が管理するテント場。百名⼭である甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の2座にアプローチできる絶好のロケーションでありながら、最寄りのバス停から徒歩10分程度というアクセスの良さが魅⼒ 。平地のキャンプ感覚で楽しめる⼭のテント場は貴重で、少し贅沢な⾷料も持ち込むことができるので、初めての登⼭キャンプでもおすすめです
▶今年、狙っているキャンプギア: NEMOのエクリプス オールシーズン。10cm もの極厚クッションを備えたモデルのため、屋外でも⾄福の寝⼼地を提供してくれそう。登山では軽量、コンパクトが大事ですが、それと同じくらい快適性も重要だと最近思い始めたため
【お気に入りキャンプファニチャー】
NEMO
サテライト
「軽量かつリクライニング可能なキャンプチェアに、⾸周りに優しくフィットするヘッドレストがついたポータブルハイバックチェアです 。NEMO のチェアの特徴であるストラップでのリクライニング機能によって、焚き⽕から調理までキャンプ中のあらゆるシーンで快適な姿勢をキープできるのでとても気に入っています 。また、『Flex Isolator™』という独⾃の構造のおかげで、姿勢を変えてもヘッドレストが⾸周りを完璧にサポートしてくれるのも凄くいい。キャンプはもちろん、自宅のベランダや近所の公園など、屋外でリラックスしたい時に使っています」
#07
キャンプはもちろん自宅のインテリアでも使用中
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スノーピーク スタッフ
田村望さん
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新卒でアパレルメーカーへ入社後、「人間性の回復」というミッションに惹かれ、2021年にスノーピークへEC担当として入社。3年ほどECに従事したのちに、マーケティング課へ。休日は家族と共に公園で過ごす時間が一番好き。
▶今年の夏のお出かけ予定:小豆島。大自然に囲まれた島で、家族とゆっくり過ごしたい
▶お気に入りのキャンプ場:埼玉県の「長瀞オートキャンプ場」。埼玉に住んでいるため、アクセスしやすく、ファミリーにも優しいキャンプ場。わくわく広場(遊具があるエリア)や絵本の部屋があり、2歳半の娘もいつも楽しそうにしています
【お気に入りキャンプファニチャー】
Snow Peak
ワンアクションラック
「収束した脚部を一度の動作で広げることができ、2枚の天板を載せるだけで完成という、組み立てやすさが特徴のラックです。設置がとても簡単で、天板に天然木を使用しているため、経年変化で味が出てくる点もお気に入り。キャンプでは、ポータブル電源やマグ、ランタンなどを置く場所として使用しています。インテリアにもなじむデザインなので、普段は家の中でもスピーカーや花瓶を置いたりするラックとして活躍しています」
#08
簡単設営ながらグラグラしない安定した構造が魅力
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IKIKI ディレクター
戸田晋輔さん
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兵庫県宍粟市出身、1983年生まれ。祖父が木製家具製作を生業にしており、幼少期は祖父母の家で戦後につくっていたと思われる木製の水平器や木工機械で遊んで過ごす。大学卒業後、都内の商社に5年勤めた後、家業に入る。2019年、木工を軸としたアウトドアギアブランドとしてIKIKIをスタート。ブランドを代表するGrand Chairが2022年グッドデザイン賞ベスト100を受賞する。
▶今年の夏のお出かけ予定:沖縄旅行。妻と娘の希望だから
▶お気に入りのキャンプ場:福井県の「エンジェル・キャンプ場」。キャンプサイトから徒歩2分で海水浴ができるので、ビーチとキャンプの両方を楽しめる。木陰の下のサイトなので、夏でも涼しくて快適です
【お気に入りキャンプファニチャー】
IKIKI
Grand Extendable Table
「フレームに4本脚を取り付け、トップパネルをはめるだけの簡単設営ながらキャンプ用テーブルにありがちなグラグラがなく、とても安定する構造になっています。使う人数に合わせてサイズを1200mmと865mmに変えることができるのもポイント。小さく使う際には、中央のリーフをテーブル内にきれいに収納できます。私は中央にフラットバーナーなどのIGT規格のコンロを取り付けるリーフを使用して、調理しながら食事をサーブする使い方をしています」
#09
フレームワークが美しく、インテリアとしてもお気に入り
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A&Fカントリー 昭島アウトドアヴィレッジ店スタッフ
中野雄介さん
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世界中の優れたアウトドア・キャンプ用品を50年近く輸入販売している〈A&F COUNTRY(エイアンドエフカントリー)の新業態ショップ〈昭島アウトドアヴィレッジ店〉スタッフ。釣りとキャンプが好きで、そのリアルな体験を接客や提案に生かしている。登山・キャンプ・トラベル・日常使いまで幅広いアウトドアギアの魅力を発信。使う人の目線に寄り添い、フィールドで実際に使った経験を大切にし、長く愛用できるギア選びをサポートしている。
▶今年の夏のお出かけ予定:毎年恒例の新潟への釣り遠征に行く予定。新潟のスポットは真鯛や青物、フラットフィッシュなど魚影が濃く、これまでに多くの良い思い出があるエリアです
▶お気に入りのキャンプ場:長野県の「阿寺渓谷キャンプ場」。エメラルドグリーンのとても綺麗な川があり、釣りも楽しめるほか、山に囲まれた自然豊かなロケーションが最高。焚き火や自然の音を感じながら、アウトドアの贅沢な時間を存分に味わえます
【お気に入りキャンプファニチャー】
HELINOX
カフェテーブル
「Helinox(ヘリノックス)のカフェテーブルは、アウトドアはもちろん自宅で使ってもとてもお洒落なので気に入っています。僕は自宅の簡易テーブルとしてリビングで使っていますが、フレームワークが美しく、インテリアとしてもとても満足感があります。リビングチェアと高さが合い、食事・作業・WEB会議でも無理のない姿勢で使えるのが魅力。軽量で移動しやすく、シーンに合わせて柔軟に使えます。ただの置き台ではなく、『座って過ごす時間』を快適にしてくれるテーブルだと思います」
#10
拡張性の高さとレイアウトの自由度が一番の魅力
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アウトドアブランド営業・PR
飯川雄二さん
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機能的なアウトドアウェア、ギア業界で培ってきた豊富な知見を活かし、現在もアウトドアブランド、メーカーの営業・PRを手掛ける。ヒゲとメガネがトレードマークで、2人の娘を育てる子煩悩パパ。
Instagram:@higemenstagram
▶今年の夏のお出かけ予定:幼稚園に上がった下の娘が海に行きたいとせがむので、海に連れて行く予定
▶お気に入りのキャンプ場:にこにこキャンプ、RECAMPしょうなん、ケニーズ・ファミリー・ビレッジ、長瀞オートキャンプ場。小さな子供と一緒でも安心して楽しめるキャンプ場によく行きます
【お気に入りキャンプファニチャー】
TOKYO CRAFTS
コードユニット
「このギアの魅力は、なんといっても拡張性の高さとレイアウトの自由度です。普段のキャンプ時はチェアの横に置いて、ちょっとしたカフェテーブルとして愛用しています。ユニットを組み合わせることでさまざまなテーブルレイアウトを作成でき、2つを重ねることでラックとしても使えるなど、とにかく使い勝手がいい。オプションのマルチバッグを連結させて、ウェットティッシュや予備のお菓子といった「すぐ手に取りたいけれど、テーブルの上には出しっぱなしにしたくないもの」のストックしておく場所にもできます。シンプルで無駄のないデザインも自分好みです」


