暮らし・住まい
【2024年】DIYでインテリアを格上げ!おすすめ壁紙10選
2024.02.22
コロナ禍を経て、暮らしを見つめ直した人も多いだろう。近年、おうち時間をより快適にするために、DIYやセルフリフォームが注目されている。
壁紙の貼り替えもその一つ。壁紙というと大掛かりなイメージが強いかもしれないが、模様替えの延長として、手軽に扱えるアイテムが増加傾向だ。そこで今回は、DIYにおすすめの壁紙を10種類セレクトした。初心者向けに壁紙の貼り方も解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。
Top Image by Alexandra Gorn on Unsplash
【壁紙が部屋の雰囲気を大きく左右する】
壁紙は、部屋の面積の大部分を占める。さまざまなタイプのものがあり、どれを選ぶかによってインテリアの脇役にもなり、主役にもなる。壁紙の貼り替えによって、部屋の印象が大きく変わるのが、楽しみなところでもあり、悩ましいところだろう。
色や柄、素材、貼り方のパターン次第で、アレンジは無限大。壁紙をマスターし、自分らしい空間づくりを楽しもう。
【壁紙の選び方】
壁紙を選び始める前に、仕上がりのイメージをはっきりさせることが重要だ。そのうえで、デザインや素材、機能性などを具体的に詰めていく。ここでは、選び方のポイントを3つ解説する。
人気のデザインや色で選ぶ
まずは、どんな部屋にしたいのかを思い浮かべてみてほしい。事前にテーマを決めておくことで、デザインや色の選択がしやすくなる。
壁紙には、無地から繊細なデザインが施されたものまでさまざまなものがあるが、大きな面に貼る場合には、シンプルで主張しすぎないものがおすすめだ。逆に、狭い範囲に貼る場合は、インパクトを重視するとおしゃれ度がアップする。最終的には好みの問題となるが、ポイントとして押さえておきたい。
床材やドア、壁と床の境目部分の巾木との調和も大切。DIYで手を加えるのが難しい場所との色味を合わせると、統一感のある部屋に仕上げられる。今ある家具との相性も考慮しよう。
取り入れやすさ重視なら、無地がベスト。木目柄やコンクリートデザインは、主張しすぎず木製家具との相性も良好なので、DIY初心者にも向いている。部分使いにはレンガ柄も人気。上品な雰囲気を演出する大理石柄は、家具のリメイクにも重宝する。
ウィリアムモリスやマリメッコの壁紙は、デザインを楽しみたい人におすすめだ。レパートリーが豊富で、アクセントクロスとしても使いやすい。若い世代には、韓国風のニュアンスカラーも根強い人気がある。
機能や効果で選ぶ
なかには、嬉しい機能や効果を備えている壁紙もある。キズが付きにくいものや、汚れを落としやすいタイプは、お手入れがしやすく、子どもやペットがいる家庭におすすめだ。消臭効果がある壁紙は、トイレやキッチンにぴったり。ほかにも、カビの発生を抑える調湿タイプや、ダニや花粉などの働きを抑える抗アレルゲン壁紙など、さまざまなタイプがある。
近年は、絵が描ける黒板状のタイプや、プロジェクターの投影に適したタイプなど、進化系の壁紙も登場している。おうち時間をより充実させてくれそうな、遊び心が満載な壁紙だ。
どの空間に貼るかで選ぶ
壁紙を貼る場所によっても、選び方が変わってくる。リビング用としては、白系統が人気。温かみのあるベージュ系や、落ち着きのあるグレー系も気軽に取り入れやすい。
プライベートな寝室には、好みを存分に反映しやすい。好きな色や柄をとことん取り入れながら、空間づくりを楽しみたい。睡眠への影響を考慮して、落ち着けるかどうかも重視しよう。
子ども部屋には、動物柄や大柄などの壁紙を取り入れやすい。遊び心のある、楽しい雰囲気を演出すると良いだろう。子どもっぽすぎないデザインを選ぶと、子どもが成長してもそのままにしておける。
トイレや玄関、階段下やニッチなどの小さな空間には、柄物や個性的なカラーもおすすめ。北欧カラーやインパクトのある柄でこだわりを出すのも良い。
【壁紙のおすすめ10選】
ここからは、DIY向けの壁紙を10種類紹介する。あらかじめのりが付いているタイプや、小さくカットされているものなどを含め、幅広くセレクトした。
方眼線付き はがせる壁紙シール 45cm×10m
裏面がシール状になっている、はがせるタイプの壁紙。台紙をはがすだけで簡単に貼れるので、思い立った時にすぐにDIYが始められる。一般的な壁紙であれば、上から貼り付けてもキレイにはがすことが可能。賃貸暮らしの人にもおすすめだ。
台紙に方眼線が付いているので、楽々カットでき、DIY初心者にもぴったり。防水加工済みで、汚れてもさっと拭くだけできれいになるのもポイントだ。プレーンや木目調、石積み調など、バリエーションが豊富。壁だけでなく家具のリメイクにも使えるため、自由にアレンジしながら好きに使うことができる。
現代感×グレー はがせる壁紙シート 60cm×10m
コンクリート調の壁紙シール。薄いグレーから濃いグレーまで、さまざまな色味が展開されている。リアルな質感なので、品質重視の人におすすめ。貼るだけでホテルライクな雰囲気を演出できる優れものだ。はがせるタイプなので、賃貸にも向いている。
防水・防カビ仕様で耐久性が高く、汚れてもささっと拭くことができる。熱に強く、退色・変色しにくいのもポイント。消臭・抗菌の効果を備えているため、キッチンや浴室、洗面所にも使いやすい。
バリエーション豊富 はがせる壁紙シール 50cm×1m
今ある壁紙の上から貼ることができるウォールシート。シールタイプなので、使い方が簡単。のり付けなどの手間をかけずに、手軽に部屋の雰囲気を変えられる。キズや子どもの落書き、タバコのヤニを防ぐのにもおすすめ。壁紙以外に、クッションフロアやリメイクシートとしても使用可能だ。
バリエーションが豊富なのも魅力。木目調のほかにも、無地やレンガ調、コンクリート調までさまざまなタイプがそろっている。子ども部屋にぴったりの明るいデザインも展開されている。独自の厳しい基準で、ホルムアルデヒド対策がされているのもポイントだ。
北欧柄壁紙
北欧柄がかわいらしい壁紙。とりやハリネズミ、ふくろうなどの動物柄もラインナップされているので、部屋の雰囲気を一気に変えたい人におすすめ。アクセントクロスや子ども部屋にもぴったりだ。
壁紙の裏に生のりが付いており、フィルムをはがすだけですぐに施工が可能。さらに、接着力が強いのりが採用されているので、今ある壁紙の上からそのまま貼ることができる。壁紙をわざわざはがさなくて済むうえに、ゴミも出ない。のりが完全に乾くまで貼り直しができるのも、初心者に優しいポイントだ。
水だけで何度も貼れるはがせる 壁紙
約45cm角で、扱いやすい壁紙。全面貼りはもちろん、ほかのデザインと組み合わせながらアートパネルのように貼ることもできる。折り畳んで水に浸すだけでペタペタと貼り付けられるのもポイント。手軽に扱えるので、DIY初心者にもおすすめだ。
キレイにはがせるので、賃貸にも使いやすい。また、はがした壁紙は、水に浸せばまた使用可能。気分に合わせてはがしたり、引っ越し先に持って行ったりという使い方もできる。ペットボトル由来のリサイクルポリエステルと植物原料でできており、エコなのも高ポイントだ。
寝室専用壁紙
リフォーム業者と共同で企画・開発された壁紙。色彩心理学に基づき、リラックス効果の高いカラーのみが提案されている。睡眠のことを考えて、シンプルに仕上げられているのもポイント。上質な寝室空間を演出したい人におすすめだ。
シールタイプなので、はがすだけで簡単に施工ができるのも魅力。方眼線付きで、きれいにカットしやすく、初心者にもぴったり。防水加工が施されており汚れに強いため、拭くだけでお手入れできるのも嬉しい。パッケージは、スキージーや定規として活用できる仕様になっている。
壁紙シール はがせる壁紙 60cm×10m
賃貸にも使いやすい、貼ってはがせる壁紙。シールタイプで貼りやすく、今の壁紙に重ねて貼れるので、気軽にDIYを楽しめる。漆喰壁に直接色が塗られているように再現されており、ナチュラルな風合いを感じられるのが魅力。ブルーやグリーン、ピンクなどのカラーがラインナップされている。
防水や防汚、防カビなどの効果があり、キッチンや洗面所など、シーンを問わずに使いやすいのもポイント。60cmと幅が広く、継ぎ目の処理が少なく済むので、初心者にもおすすめだ。
ウィリアムモリス 壁紙
アクセントクロスにおすすめの壁用テープ。広い面にも貼りやすいフリース(不織布)素材が採用されているので、ハリがあって一人でも作業しやすい。道具不要でDIYでき、剥離紙のゴミが出ないのも嬉しいポイントだ。
ウィリアムモリスやブルーベルグレイ、パピエ ティグルのさまざまなデザインがラインナップされており、雰囲気重視の人におすすめ。貼るだけで部屋の雰囲気がぐっと華やぐだろう。撥水性があり、耐久性に優れているので、洗面所やキッチン、植物スペースにも使いやすい。
壁紙 クッションシート 70cm×77cm 10枚
簡単に貼れるパネル型の壁紙。空気が入り込みにくい素材なので、面倒な工程は一切なし。貼りたい場所に貼るだけで理想の壁に仕上げられる。8mm程度の厚みがあるが、自宅にあるカッターやハサミでカットできるのもポイント。用途に合わせて自由に使うことができる。
本物のような凹凸や風合いが再現されており、高級感を演出できるのも魅力。クッション性があり柔らかいので、子ども部屋にもおすすめ。猫の爪研ぎ対策にも役に立つ。
天然石 シート 600mm×150mm
本物の天然石でつくられている壁紙シート。シール状になっているので、接着剤を使わずに、簡単に施工できる。ハサミでサイズを調節し、好きな場所に貼れるのも嬉しい。
カラーバリエーションは、15種類がラインナップ。マットな質感を楽しめるアイボリー調の「シルビア」や、光沢感のある多色タイプの「バーニングフォレストカッパー」など、それぞれで風合いが異なるため、選び方次第でガラリと雰囲気が変わる。いずれも天然石ならではの質感が魅力。重厚感のある石壁を手軽に再現できる、画期的なアイテムだ。
【壁紙の貼り方】
以下では、壁紙の貼り替えに必要なツールと手順をまとめた。ここで紹介しているのは、あくまで基本の方法であり、細かな手順は壁紙ごとに異なる。実際に作業をする際には、メーカーの取扱説明書を参考にしてほしい。
必要なもの一覧
・ハサミ
・のり
・のり付け用のローラー(壁紙の裏面にのりを付けるための道具)
・撫でバケ(壁と壁紙の間の空気を抜き、シワを伸ばすための道具)
・ヘラ(壁紙の隅の部分を押さえて癖をつけるための道具)
・ローラー(壁紙の継ぎ目を整える道具。壁紙を押さえるように転がして使用)
・カッター
・金属ベラ(カッターでカットする時に、カッターを沿わせて定規のように使用)
・スポンジ
DIY初心者でもできる貼り方の手順
壁紙を貼る前の下準備として、貼りたい場所に元々貼ってある壁紙をはがしておく必要がある。隅の部分から丁寧にめくっていき、2層になっている部分の表面だけをはがせればOKだ。
壁紙は、必要な分をハサミでカットする。実際に貼りたい大きさより少し大きめに、両端に5cm程度の余白を残してカットするのがポイント。カットした壁紙の裏側に、のり付け用のローラーでたっぷりとのりを付けるところまでできたら、いよいよ貼っていく作業だ。
貼る作業に関しては、「貼り付けて、余分な箇所をカットする」を繰り返すのが基本の手順。まずは壁紙を貼りたい場所に貼り付ける。場所が定まったら、撫でバケで中心から外側に向かって撫でていく。空気を押し出して、丁寧に圧着させることが重要だ。上下の余った部分は、ヘラでしっかりと折り目を付ける。その部分は、カッターと金属ベラを使ってカットする。
最後に、スポンジではみ出したのりを拭き取って一枚が完了だ。ローラーは、複数枚貼った際の継ぎ目をキレイにするために使用する。継ぎ目部分を圧着し、壁紙同士がぴったり合わさるように押さえると、境目がないように仕上げられる。
この手順は、すべて自分で行った場合のもの。近年は、自分で貼ることを前提とした、簡単なタイプが多く販売されている。シール壁紙やのり付き壁紙は、のりを付ける手間を省けて便利。水だけで貼れるものやマステ感覚で貼れるもの、カットが不要な正方形型などもあるので、DIY初心者は手軽なものから始めるのがオススメだ。
【好みの壁紙を見つけてお気に入りの空間づくりを】
壁紙は、比較的手軽に、インテリアの雰囲気を大きく変えられるのが魅力。部屋をお気に入りの空間にアップデートすることにより、おうち時間がより快適になるだろう。この記事の内容も参考にして、ぜひ心安らぐ部屋づくりを楽しんでほしい。