個性的なフォルムをもち、とっても魅力的な植物たちに興味はでたものの、何から買っていいか分からない人も多いはず。ということで、そんな人にもオススメしたい間違いなしの人気植物を11種類ピックアップした。珍奇な樹形を眺め、愛でるのはもちろん、どうしてそういうカタチになったのかを想像するだけでも楽しいはず。もちろん生きているものなので枯らさないように愛情をもって育てるのは当然だが、神経質になり過ぎず、まずは1鉢手に入れてみてはいかがだろう。
主にマダガスカルの標高1000〜1500mの高地の岩場に自生する、キョウチクトウ科の落葉低木。夏型の植物で、冬は葉を落とし春に楕円形の葉をつける。そのワイルドさと愛嬌のあるフォルムから人気で、カタチに個体差が大きいのも特徴。
水分を溜めこむために丸々と太った塊根から、枝がひょっこりと出ている様がとても可愛らしいパキポディム属の大人気種。マダガスカルを原産とし、象牙宮という和名をもつ。胴体の形状も株によって異なり、コレクションする人も多い。
ロスラツムの亜種として1990年台に新種として記載された種で、マダガスカルの高山に自生する。ロスラツムは黄色い花を咲かせるが、イノピナーツムは白い花を咲かせるのも特徴。この個体はおそらく横に岩があり、このように成長したと思われる。
ぱっと見では岩のような、ずんぐりとした風貌が魅力のパキポディウム ブレビカウレ。マダガスカル原産で、標高1400〜2000の高地に自生。成長がとても遅いためじっくりと育てたい人におすすめ。「恵比寿笑い」という和名も面白い。
近年、植物好きの間でも有数の人気を誇るチタノタ。北アメリカやメキシコを原産とし、緑の肉厚な葉に大きな褐色のツメを持つ。暑さや寒さにも強いので育てやすく、色やカタチ違いで多くのバリエーションがあるため集めている人も多い。
メキシコ南東部の限定的な地域が原産となる希少種。2011年に新種として登録されたばかりで、多くはグリーンの葉のエッジに沿って白いラインが入り、鑑用としても優れた品種。出回っている数もまだ少なくレア度も高い。
葉にトゲをもつとてもワイルドな見た目からファンの多い品種。名前のとおりユタ州に多く分布している。砂漠に自生しているため耐寒性は強いが、高温多湿に非常に弱いので育てる際は注意が必要。得異種も多く存在する。
灰青色の肉厚な葉で綺麗なロゼットを形成し、攻撃的でインパクトのある見た目をもつ。葉に褐色のトゲをもち、先端のトゲは特に鋭く荒々しい印象だが変形の葉も多い。そのあたりの不規則で不思議なフォルムも魅力的。
北米のトゲものコーデックスプランツ、フォーケリアの選抜ハイブリッド種。株元にはでっぷりとした塊根をもち、そこから沢山の枝が上に向かって伸びていく。トゲの付け根からは明るい緑色の葉を生やし、見た目にも楽しい。
メキシコ中部から南部にかけて分布しているが、現地でも非常に数が少なくなっている希少な塊根植物。塊茎から、まるで猫の尻尾のような美しいフォルムの緑色の長い枝が生えているのが特徴。成長は非常に遅く、気長に育てたい品種。
近年、塊根植物のなかでも有数の人気を集めている希少な品種。Fasciculataはラテン語で“群生した”という意味をもち、密集して花を咲かせる性質をもつ。でっぷりとした軸部からは何本も太く力強い枝を伸ばし、鑑賞価値の高さも魅力。