日の入りが早い、この季節。
屋外にいると、なお実感する。
足早に去っていく太陽と入れ替わるように
星が輝きはじめると、あたりは静寂に包まれる。
暖をとるために起こした火が愛おしくてたまらない。
揺れる炎を眺めていると、
仕事の悩みや煩わしい人間関係がリセットされ、
リラックスした気分になるのだ。
1日ボーッとチルアウトしても良し、
テントサウナで、ととのってみるのも悪くない。
冬キャンプには、夏のアクティブなキャンプとは違う
ゆっくりとした時の流れがあるのだ。
いざ、冬キャンプに行こうではないか!!
Photos : TSUTOM YABUUCHI
Styling : SHOICHI YAMADA
Text:KOJI SONEHARA
2022.1.17
山間部の夜は氷点下まで気温が下がり、日中も外気温は低いから自然とテントで過ごす時間が長くなる冬のキャンプ。そこに身を置くとなれば、ほかのシーズンと比べてテント選びが特に重要になる。寒空のもと体が冷え切る前に素早く設営ができること、長時間過ごせるような快適な空間をつくれること、ストーブなどの暖房が使えることなど、冬のキャンプに適したテント選びがあるので、レコメンドモデルを参考にしてほしい。
ワンポールタイプのシンプルな構造のため、素早く設営ができる大型テント。八角推の形状のため風にあおられにくく、時間帯によって風向きが変わる水辺や開けた場所でのキャンプにオススメだ。キャンバス地のような風合いのコットンとポリエステルの混紡素材Cotpolmex P.をボディに採用しており、一般的なポリエステル素材に比べて結露が少なくインナーテント要らず。薪ストーブ用の煙突穴もある上、内部の低い位置からも微調整が可能な2重構造のトップベンチレーションに、ボトムにも3か所のベンチレーションがあるため、テント内で焚き火を楽しむことのできる冬にうってつけのテントだ。北欧ブランドというところも説得力がある。
サファイア7CP 220,000円/テンティピ(ファロスインターナショナルTEL:0551-30-9270)
最近注目度が増している韓国ブランドから展開されている、テントとタープ両方の機能を備えたモデル。耐久性の高いジュラルミン素材のメインポール2本と、サイドポール2本でシェルターが自立するため、サイズが大きい割りに設営は簡単。両サイドのワイドドアを開けばタープ仕様になる設計だ。内部天井にTPUルーフを取り付ければ、冬の澄んだ夜空の星もテント内にいながら見ることも可能。別売りオプションには通気性バツグンのメッシュドアに加え、TPUドアもあるため、寒気に体をさらすことなく自然の美しさを思う存分楽しむことができる。
シェルターG 118,800円/ミニマルワークス(アルバイジェネラルグッズストアTEL:03-6434-0709)
ソロキャンパーにオススメしたいのが、日本が誇るogawaのロングセラーモデルだ。52×19×19cmというコンパクト収納だが、前室空間をしっかりと確保した設計のため、調理などを外に出ることなく行うことが可能。ベンチレーションも前後に2か所配置されているため、中で暖房器具を使用しても安心感もある。ゴム付きのサイドファスナーを採用し、パネル開閉時に裾が汚れにくくするなど、シンプルな構造の中にもキャンパーの実用性を考慮したディテールが光る。
ステイシーST-II 46,400円/ogawa(キャンパルジャパンTEL0800-800-7120)