冷えた体は焚き火で暖めれば……なんて考えはあまりしない方がいいかもしれない。山間部は日没とともに気温が急降下して氷点下。そんな中で焚き火をしても、火の当たらない焚き火台の下や背中はかじかんでしまうほど、冬の夜はとにかく寒い。それなりの装備を持って行かないと夜も寝られないほどなのだ。気温に対応したシュラフを選び、寝床は地面から離す。そんなちょっとした睡眠準備をするだけで冬キャンプは充実したものに。冬の夜は、昼より長いのだから。
誕生から20年を迎えたナンガの定番モデル「オーロラ750」。シュラフカバーのいらない寝袋の元祖で、快適使用温度は-6°、下限温度は-14°と、冬キャンプに最適なシュラフだ。展開カラーは異なるが、ショート・レギュラー・ロングの3サイズで展開されている。
オーロラ750 69,300円/ナンガ(ナンガTEL:0749-55-1016)
木目が美しいウォールナットのフレーム、丈夫で通気性と透湿性に優れたキャンバス生地、銅メッキを使用した金具。すべてのパーツで経年変化が楽しめる部材を使用した上質なコット。テント内で最も大きいギアとなるコットは、これくらい本格的なものを選ぶとオシャレに映る。重厚に見えるも、収納サイズはW100xD24xH13cmで特製の収納ケース付き。床布をつけたまま折り畳めるため、設営のストレスもない。
コット55,000円/バトナス(山善くらしのeショップTEL:03-6456-0021)
エアパッドの厚みとフォームパッドの快適性を併せもつ、ハイブリッドデザインを採用したマット。フォームを60%以上も肉抜き加工を行っているのにも関わらず、空気を入れた際には従来のパッドよりも厚く、寝心地は快適そのもの。バルブを開けた際のフォームの復元が早く、短時間でセットアップも可能。マットに横たわったまま指1本で固さの微調整ができるなど、寝心地が追求されている。
フライヤー レギュラー マミー12,100円/ニーモ(イワタニ・プリムスTEL:03-3555-5605)
冬キャンプで冷えきった体のままシュラフに潜り込んでも、なかなか中は暖まらない。電気や燃料、火の使用など制限がある就寝時の暖房は、日本古来の湯たんぽが頼れる存在だ。トタンの感じもクラシカルでいいが、専用カバーも付属している。
トタン湯たんぽ 1号 カバー付2,470円/オノエ(尾上製作所TEL:079-232-1261)