釣り人は他人が持っているものが、気になる。どんなロッドを使っているのか? どんな仕掛けを使っているのか? 海のなかの地形や魚が見えないため、情報を収集して、役立てようとするのだ。当然、洒落た釣りギアを持っている人がいれば、どこのブランドのものなのか、確かめたくなるだろう。そんな釣り場で映え、機能的な釣りギアを紹介しよう。
命を守るライフジャケットは、陸っぱりの釣りであっても必ず着用したい。でも、せっかくなら、かっこよく着こなしたいものだ。そこでオススメなのが、ラインの切れ端などちょっとしたゴミを収納できたり、軽くて移動の負担にならないモデルだ。機能的でセンスの良いライフジャケットを探してみるべし。
船での釣りの場合、海難事故を防止するため、安全基準をクリアしたライフジャケットの着用が義務付けられている。陸っぱりの場合、こうした着用義務はないものの、同じく転落事故のリスクを孕んでいるため、必ず着用すべきだ。しかも、できれば、シューズと同様に、釣り場やどんな釣りをするかによって、ライフジャケットの使い分けができるとベターだろう。
たとえば、ジギングなどのルアーフィッシングならポケット付きのライフジャケットを選べば、予備のルアーが収納できる。ポケットがあると、その分、荷物が減らせる。手が自由になることで、スムーズな移動が可能になり、転倒時のリスクも減らせるわけだ。また、磯や岩場などのロックフィッシュでは足場が不安定なため、できるだけ軽量で、ズレにくい肩掛けタイプ(腰巻きタイプではなく)のライフジャケットのほうが良いだろう。
ライフジャケットは命を守るために欠かせないギアだが、長時間、着用していると肩や腰への負担によって、疲弊するのが、アングラーの悩みでもある。その点、imaのX-0シリーズは、ベスト形状がX型で、さらにチェストベルトを採用することで、重量を体幹で受け止めることができるよう設計されている。重さが体の中心に集まることで、疲労の軽減になるという仕組みだ。そのほか、ゴミを収納しやすいトラッシュポケットや、ルアーケースが2個入る大容量のポケットも搭載されているなど、使い勝手も申し分ない。
ima ORIGINAL FLOATING VEST X-0Ⅱ27,500円/ima(株式会社アムズデザイン TEL:0479-62-8505)
アイリーフィッシングクラブの腰巻きタイプのライフジャケット。国土交通省型式承認を受けたいわゆる、さくらマーク付きで船釣りにも使える。腰巻きタイプはルアーフィッシングや投げ釣りで腕を振る際に、邪魔にならないという利点がある。サーフでのキス釣りや、堤防でのアオリイカを狙ったエギングにも最適だ。
ライフジャケット27,500円/アイリーフィッシングクラブ(ラガチャイナ TEL:045-651-9018)
地磯や沖磯、岩場など、足場が不安定なロックショア向けのライフジャケット。コンパクトでミニマムな設計になっており、移動やキャストの邪魔をしない。また、表面に特殊な撥水加工が施されていて、水を弾き、生地内部への浸透を軽減してくれる。
ロックショアベスト20,570円/SHIMANO(SHIMANO TEL:0120-860-390)
2021年3月に発売された薄手のライフジャケット「ガネットバリスティック®」にポケットを設けることで、機動性と収納力を両立させたのが、この「ガネットプラス」。ポケットは薄型にし、足元が見えづらくなるという欠点を排除している。地磯での使用を想定したライフジャケットだ。
GANNET PLUS25,300円/アピア(https://www.apiajapan.com/product/equipment/gannetplus/)
日中は日差しに加え、海面からの照り返しもある。だから、紫外線から目をガードするためにも、釣りをするときには、サングラスを着用しておきたい。また、偏光レンズが付いたサングラスなら、目の保護に加えて、水中の様子が見やすくなるというメリットがある。浅場なのか、小魚が集まっているのか、それともルアー追ってきている魚がいないか、偏光レンズならそうしたチェックもしやすく、釣果に影響するはずだ。
サングラス19,800円/アイヴォル(アイヴォル トウキョウ ストア TEL:03-6427-3677)
サングラス39,930円/オークリー(ルックスオティカジャパン TEL:0120-990-307)、ハット6,600円/マウンテンハードウェア(コロンビアスポーツウェアジャパンTEL:0120-193-803)
堤防や港など、夜釣りができる場所の多くは暗く、危険が伴い。そこで必須となるのが、ヘッドライトである。オススメのヘッドライトはこれだ。
夕まずめという言葉があるように、夕方は釣果が期待できる絶好の時間帯だ。ただ街灯のない釣り場が多いため、ヘッドライトは必須のアイテム。通常のライトでは、両手に荷物を持った状態で足元を照らすことができない。また、餌やルアーを付け替えたり、ラインを結ぶ際にも、両手はふさがっている。ヘッドライトなら、視線の先を常に照らしてくれるので、一度、使ったら、手放せなくなるはずだ。何時間、使用可能なのか。明るさはどれくらいなのか? そして、着用したとき恥ずかしくないのか? デザイン性も重視して選びたい。
センサーに手をかざすことでオンオフができるモーションセンサーを搭載したGENTOSのヘッドライト。釣り場では手が汚れていたり、濡れていることも多いため、重宝するはず。またUSB専用充電池と乾電池兼用なので、途中でバッテリーが切れてしまっても、電池交換で使える点もうれしい。そのほか、レバーを操作することでスポットビームからワイドビームまで調節が可能。明るさは最大700ルーメン。
DPX-418 オープン価格/GENTOS(GENTOS TEL:03-3824-1667)
定番のG1をオリジナルベルトに換えたスペシャルバージョンのヘッドライト。USB充電式で重さは28gと軽量ながら、明るさは最大300ルーメンを誇る。操作もシンプルでボタンを押せば点灯し、再度押せば消灯する。ベルトを外して付属のクリップをつけることでポケットやベルトなどに付け替えることもできる。
G-1ヘッドライト5,500円/Natal Design × Mile Stone(スキャターブレイン TEL:03ー5300-8164)
何時ごろから天気が崩れそうか、潮の満ち引きの動き? など、釣りに必要な情報はスマホでも調べることはできる。ただ、もし、スマホを落としてしまったら……。そのリスクを考えると、腕時計を最大限に活用したいところ。アングラー向けの腕時計をご紹介しよう。
朝まずめ、夕まずめという言葉があるように、時間帯や月の満ち欠けによって魚の活性が変化する。かといって、いちいちスマホのアプリで検索するわけにもいかない。餌や海水で濡れた手で操作すれば、あっという間に汚れてしまうだろう。だから、腕時計が欠かせないのだ。せっかくなら、プロアングラーや上級者に支持される、ハイスペックな腕時計を選ぼう。
環境の変化を感知するセンサーに加え、クライミングやトレッキング、ハイキング、キャンプ、釣りなどで活用できる機能を搭載したカシオのプロトレックシリーズ。アウトドアフィールドのプロたちも愛用する、このギアのアングラーラインが「PRW-73X」。釣りにベストな時間を表示してくれるだけではなく、ソフトウレタンを採用した波打ちバンドが腕との密着を防いでくれるので、水辺でも装着感に優れる。
腕時計93,500円/PRO TREK(カシオ計算機 お客様相談室 TEL:03-5334-4869)
同じくカシオのプロトレックシリーズのアングラーラインから紹介するのが、「PRT-B70BE」。こちらはナイトフィッシングをイメージしたモデル。付属の再帰反射バンドは、ライトの光を反射する再帰反射糸と、蓄光糸が織り込まれており、夜間のフィッシングをサポートしてくれる。また、専用アプリの「PRO TREK Connected」と連携させると、世界の主要海岸約3,300ポイントのタイドグラフや日の出・日の入時刻などを表示させることができる。
腕時計40,700円/PRO TREK(カシオ計算機 お客様相談室 TEL:03-5334-4869)
高度計、気圧計、コンパスを備えたSUUNTOのミリタリー風アウトドア用ウォッチ「Suunto Core Alpha」。堅牢な構造で耐久性の高いテキスタイルストラップ付き。日の出と日の入り時刻を表示してくれるほか、主にハンティング用途だが、暗視ゴーグル対応のレッドバックライト機能も搭載しており、獲物に気づかれにくい仕様になっている。
腕時計34,980円/スント(スント カスタマーサービス TEL: 03-4520-9417)
ルアーフィッシングは比較的荷物の少ない釣りだが、予備のルアーやラインなど、快適に釣りをするためには、持参すべき荷物がある。そこで収納のためのタックルボックスが活躍する。そんなタックルボックスのオススメ品や、フィッシュグリップを紹介する。
メイホウのタックルボックスは、自分好みにカスタマイズできるのが、最大の特徴。準備を整えたロッドをどこに置いておくのか、意外と困るもの。釣り場には立て掛けておく場所もない。かといって、地面に放置すれば、ぶつかり破損してしまうリスクもある。別売りのロッドスタンドをボックスに付ければ、そのままタックルをセットできる。ほかにもドリンクホルダーやベイトボックスなど、さまざまなパーツが用意されている。本体もハードケースで座れる点も良い。
ツールボックス VS-7090N 6,380円/Versus、ロッドスタンド BM-250 Light 2,530円、オリコンドリンクホルダーBM1,210円/ともにMEIHO(以上すべて、明邦化学工業株式会社 TEL:06-6791-3515)
釣り上げた魚を直接、ホールドすると、ぬめりで落としてしまったり、鋭いヒレや歯で怪我する危険性もある。そんなとき重宝するのが、フィッシュグリップ。メイホウの「FグリップBM」は、タックルボックスと連携しており、バケットマウスやホルダーに装着して、使うことができる。
FグリップBM3,740円/MEIHO(明邦化学工業株式会社 TEL:06-6791-3515)
カジュアルなルックで、タウンユースにも使えるアブ ガルシアのフィッシングバッグ。荷物を小分けにできるよう、ダブルポケットになっており、ルアーケースを入れたり、シンカーケースを入れたりと、使い勝手が良い。同ブランドのAbuルアーケースやライトゲームケースなら、ジャストサイズで収納できる。表生地は強度と軽さを持つ600デニールのポリエステル糸を織り上げたもの。また、裏面には劣化しにくく防水性能の高いPVC加工を施している。
Abu Hip Bag Small 3 4,400円/アブ ガルシア(ピュア・フィッシング・ジャパン株式会社 TEL:03-6860-5180)