キャンプ場近くにあり、
放流したイワナやヤマメが釣れる
管理釣り場。あるいは堤防からの
ちょい投げ釣りなど、
どんな形であれ、誰しも一度くらいは
釣り竿を手にしたことがあるのではないだろうか?
アウトドアレジャーのひとつとして
釣り人口が急増しているが、感染リスクの少ない
屋外のレジャーだからというのは
一面を捉えているに過ぎない。
釣りウェアがおしゃれに進化し、
こだわり出すと沼にハマる選択肢の多いギアなど、
さまざまな要因が考えられる。
いまこそ“海釣り”。その理由を教えよう!
Photos:TATSUYA YAMANAKA(stanford)
Styling:YONOSUKE KIKUCHI
Model:JUNYA KASUGA
Text:SHINSUKE UMENAKA
Special Thanks:渡船・遊漁船 幕島
2022.3.15
堤防や管理釣り場では、ジーンズにスニーカーといったライトすぎる服装の釣り人を見かける。わざわざ専用のウェアを買わなくても…、あるいは釣りウェアがダサいと思っているのかもしれない。確かに以前は、スポーティすぎるルックも多かった。しかし、もともと備える高い機能性に加えて、アースカラーなどカラーリングが豊富になり、アウトドア色を強めたセンスの良いウェア増えている。
タウンユースとしても着られるほど、デザイン面での進化が著しいのが昨今の釣りウェアなのだ。もちろん撥水・防水性能だけならアウトドアウェアにも優れたものもあるが、収納力や釣り人のことを考えたポケットの形状などは、釣りウェアにしかない。そして、何よりかっこいい! 男の趣味の入り口として、これほど大切なポイントはないだろう。
釣りでは夏に限らず、サングラスを着用したい。方角や時間帯によっては、海面からの照り返しを受けながら、アタリがないか穂先を見つめることになり、日差しや紫外線から目を守る必要があるからだ。偏光レンズのサングラスなら照り返しをカットできるのでなお良い。
サングラス25,300円/アイヴォル(アイヴァン PR TEL:03-6450-5300)
サングラスと同様に帽子もできれば被りたい。紫外線は髪にもダメージを与えるし、雨が降ってきても、帽子を被っていれば、多少しのげるし、不快感は大きく減らせるからだ。強風で飛ばされないようアゴ紐付きを選ぼう。
ジャケット18,700円/ヘリーハンセン(ヘリーハンセン 原宿店 TEL:03-6418-9669)、ハット5,060円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパン TEL:0120-193-803)
釣りには「朝まずめ」「夕まずめ」という言葉がある。朝方や夕方の時間帯に、魚が釣れやすいという意味だが、その時間は昼と気温差があり、汗で濡れたままのインナーを着ていると体が冷えてしまう。したがって、吸水性に優れたインナーを着用すべき。
ジャケット42,900円、シャツ18,700円、キャップ7,150円/すべて、アブ ガルシア(パドル TEL:03-6455-4411)、インナーグレーロンT9,900円/アイスブレーカー(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター TEL:0120-307-560)、腕時計35,200円/PRO TREK(カシオ計算機 お客様相談室 TEL:03-5334-4869)、サングラス25,300円/アイヴォル(アイヴァン PR TEL:03-6450-5300)
スマホの使用は、写真を撮るときに限定したいところだ。ポケットからスマホを取り出す行為は、海辺ではリスクでしかない。時間確認は腕時計がマスト。カシオの腕時計「PRO TREK」のアングラーラインなら、さらに重宝する。20気圧防水で、釣りに適した時刻と魚の釣りやすさをアイコンで表示してくれるフィッシングタイマーや、釣りやすい時間帯になると自動でカウントダウンする機能も備えているなど、釣り場での着用を想定した仕様になっているからだ。またスマートフォンの位置情報から釣った場所をアプリに記録できるフィッシュメモ機能もうれしい。
腕時計35,200円/PRO TREK(カシオ計算機 お客様相談室TEL:03-5334-4869)
釣りをしていると、ライン(糸)が切れてしまったり、仕掛けやオモリをロストしてしまうことは珍しくない。そのため、予備の道具やゴミを入れておける、ポケットの多いジャケットやフィッシングベストを着用するのが一般的だ。とくにポケットの開閉がしやすいものを選ぶと良いだろう。なぜなら片手にロッドや切れたラインを持っていたりと、両手がフルに使えるシチュエーションのほうが少ないからだ。指先でポケットが簡単に開閉できるとパーツ交換に集中できる。
ブルー小分けボックス3,630円/アイリーフィッシングクラブ(アイリーフィッシングクラブ TEL:045-651-9018)
船やボートでの釣りではライフジャケットの着用が義務付けられているが、堤防や砂浜でのライトな釣りでもライフジャケットは必ず着用しておきたい。足元が不安定なところもあれば、釣りに夢中になって、足を踏み外す危険もある。万が一に備えて、常にライフジャケットを着用するのが、釣り人のマナーだ。
ライフジャケット27,500円/アイリーフィッシングクラブ(ラガチャイナ TEL:045-651-9018)
船での釣りなら海水がたっぷりかかるため、防水加工の靴ではなく、専用の長靴を選ぶのが良いだろう。堤防釣りなら移動距離も長くなるはずなので、歩きやすい防水加工のシューズでも構わない。ただ、滑りにくいソールのものを選ぼう。