当日は、もちろん楽しい。だが、前日の準備も心躍るのが釣りだ。ラインの太さや針の大きさ、使用するロッド(竿)、リールはどれにする? など、ターゲットや海域、潮の流れを考慮しながら、荷物を整えていく。ルアーなら色や形も豊富にあり、便利な釣りギアも年々増えているため、沼にハマると道具がどんどん増えていくのだ。集めたお気に入りを眺めるのも、また楽しい。興奮で眠れなかった遠足の前日と似ているだろう。そんなギアの多彩さも、釣りを薦める理由のひとつだ。
海釣りでかかる魚の多くは、鋭利なヒレをもつ。なかには歯が鋭い魚種もおり、素手で掴もうとするとケガをする可能性がある。そこで魚を持ち上げるために使われるのが、フィッシュグリップだ。針を取ったり、クーラーボックスに入れる際などに使用される。ダイワのフィッシュグリップV 170は、トリガー部を引くと、爪部を開いて、魚を簡単にホールドできる。手になじみやすい独特の形状も秘密道具っぽくて、そそられる。落下防止の尻手ロープ&カナビラ付き。
プライヤーとラインカッター、フックシャープナーなど釣りのときに必要なツールと、リールのメンテナンスに必要なツールが一体となった釣り専用の小型マルチツール。マルチツールなので、これさえあれば、何役もこなせる優れもの。
釣りで使用する、針やシンカー(=オモリ)、あるいはルアーなどは、重さや大きさが少しずつ違うものを、用意して持っていくのが一般的。その日の魚の活性や、深さ、潮の速さなどで、どれが適当なのか、同じ海域でも異なるからだ。そこで重宝するのが、こうした収納ボックスだ。本体は軽く丈夫なものを選ぶと良い。
濡れたリールや汚れたシューズをそのまま車に積むのは気が引けるという人も多いだろう。折りたたみ式のバケツを持参し、とりあえず帰りはそこにぶちこむ。そうすれば、すぐに釣り場をあとにできるだろう。