まともなカバンは、仕事兼用のトートバッグやリュックぐらいしか持っていないという人もいるのでは? それで困るのは、ちょっとおしゃれして外出するとき。服装に合うようなバッグがない、なんて事態に陥りがちだ。だから身だしなみに気を配る大人は、ハイブランドの勝負カバンをひとつくらい準備しておいて損はない。というわけで、男の格が上がるハイセンスなバッグを編集部がセレクトした。ご褒美ショッピングリストに加えてみては?
Photos:TATSUYA YAMANAKA(stanford)
Styling:YONOSUKE KIKUCHI
Model:HAYATE OGASAWARA
Text:SHINSUKE UMENAKA(verb)
Special Thanks:AWAJI YUMEBUTAI
2024.11.15
幅23cm×高さ17cm×奥行き7.5cmという実用的で、ちょうどいいサイズのメッセンジャーバッグ。通常サイズのタブレットならスッポリ入るし、デイリーユースには最適だ。ブラックのカーフスキンには、よく見ると繊細なエンボス加工が施されているが、これは「ディオール グラビティ」と呼ばれる新素材。重力の作用によって、革に繊細な模様を施す、特殊なエンボス加工技術なのだとか。また同系色のグレインドカーフスキンのディテールとフロントの“DIOR”シグネチャーがアクセントになっている。ストラップの長さを調整すればショルダーバッグや、身体と密着させるクロスボディバッグとしても使うことができる。
フェンディの2024〜25年秋冬メンズコレクションで発表された新作バッグ 「フェンディ シエスタ」。ラージ、ミディアム、スモールの3サイズ展開で、スナップボタンを使えば、ボストンバッグの形状を、やわらかな枕のような形状に変化させることができるのが最大の特徴だ。ブラックのカーフレザー製で、同色の266目のセレリア ハンドステッチをあしらっている。メタルパーツはパラジウム仕上げと細部のクオリティにも抜かりがない。ハンドルは中心からちょっとズラすように配置されており、持ったときのボディの見え方が独特。さらにレザーのショルダーストラップは取り外し可能で、長さも調整できるから、ハンドバッグ型やショルダーバッグ型など、多様に使える点も楽しい。
シルクのような滑らかさのカーフレザーの質感と、ノット(結び目)が付いたストラップが特徴的なボッテガ・ヴェネタのショルダーバッグ「ソーヤー」。ストラップに結び目を付けるデザインはメンズでもレディースでもさまざまな形で取り入れられており「ノット」ディテールとも呼ばれている。ワンポイントのアクセントが付くので、シンプルなコーデにも合わせやすい。細かな装飾を削ぎ落とし、シルエットと質感で魅せるデザインになっており、飽きがこないので、長く愛用できるはず。また、内側にはオープンポケットがひとつ付いているほか、キーフック付きのストラップもひとつ付いている。なお、ワンサイズ大きな「ラージ ソーヤー」もある。
レクタンギュラーシェイプ(=縦長の長方形)を採用したスモールサイズのクロスボディバッグは、ワンカラーで統一されていて、シックな佇まいが魅力的だ。カーフレザーの滑らかな質感も高級感を演出してくれる。フラップはマグネットボタンによる開閉式になっていて、実用性にも配慮されている。フロントには、エンボス加工されたロゴが入っており、さり気ないけれど、しっかり主張のあるデザインに。ストラップは長さが自由に調節できるため、短めにしてショルダー・クロスボディスタイルに変化させて持ち運ぶこともできる。シンプルなデザインのなかにも、こだわりを感じるバッグだ。