キャンプに出かける機会が増えたことで
グッと自然が身近な存在になった。
テントを張り、焚き火をし
キャンプ飯を堪能するのも楽しいが、
背後にそびえる山への
関心もジワジワと高まってきたのでは
ないだろうか?
機能性に優れたアウトドアアイテムを買い揃え
快適さを追求する喜びを知り、
風に吹かれながらチルアウトする
快感をキャンブで覚えた
いまだから登山の魅力にどっぷりと
浸れるのだ。
とはいえ、山にはキャンプにはない
ルールがあり、危険もある。
装備を整え、登山への第一歩を
踏み出そうではないか!
Photos : YOZO YOSHINO
Styling : TETSUYA NAGATA
Model : RENAN
Text:KOJI SONEHARA
2021.9.15
山の天気は変わりやすいとはよくいうけれど、どんな山でも遭難のリスクはつきもの。自分の身は自分で守る。アウトドアブランドは群雄割拠で、機能性にこだわってもお気に入りのスタイルを見つけられるから、身を守れるだけの着こなしもしっかり心がけよう。
標高が1,000m上がると気温は6℃下がり、風速1mで体感温度は1℃下がるといわれる。体を冷やしてしまうと体力が低下してしまうため、体をできるだけ濡らさないことが登山スタイルの鉄則だ。
そこで重要になるのは「汗で濡らさないためのベースレイヤー」と「雨で濡らさないためのレインウェア」。体重60kgの人が、6~7時間行動すると約2Lの汗をかくといわれ、それが体を冷やす一因に。
かいた汗をすぐに乾かすことが大切で、まずトップスに選ぶべきは、速乾性のあるベースレイヤー。コットン素材はNGで、天然素材ならメリノウールの一択。化繊であればTHE NORTH FACEのエクスペディションドライドットクルーのように、吸水速乾を追求したベースレイヤーを選ぶといい。
レインウェアに関しても、雨で濡れない確かな防水性は当然のこと、中にこもった発汗による湿気を素早く逃すことが大事。開閉式のベンチレーションがあるものを選択し、パンツはブーツを履いたままでも着脱できるものを選ぶと、急な天候の変化にも対応できるだろう。