腕時計。それは大人の男のセンスが最も試されるアイテムだ。最新モデルから長く愛用したい定番モデルまで、こだわりのアイテムを紹介。
いつも左腕にしているけど、気分転換に右腕に時計をしてみようかな、というはことは多いだろうし、もちろん左利きの多くは右腕につけている人がほとんどだろう。そんな何気なくしていることが実は特別な意味を持っているといわれている。いくつか説があるのだが、ここではその一端を紹介しよう。
そもそも、腕時計の歴史は古く懐中時計に変わる時計として戦時中に誕生したのが始まり。当時、右手でライフル銃を構えていたため、左腕に時計をして時刻を確認する。といった風潮から『腕時計は左腕に着けるもの』と一般的に浸透したのである。そういった文化があるなかで、あえて右腕に着けることは『戦争放棄』『平和の象徴』というような解釈が生まれ、その名残がある現代では『右腕に腕時計をする=平和を願う』という意味を持つとされているのである。また、もっと便宜的な意味合いで右腕に時計を着けると主張する人もいる。例えば、国産の車では右ハンドル左ギアのため、ギアに手を伸ばした時に邪魔にならないようにすることや、ビジネスシーンにおいても、あえて利き腕に時計をすることによって、ペンを持ちながらさりげなく時刻を確認し、『左腕の時計を見る』という動作をなくすことで、相手に不快感を与えずに済む。という何とも現代人らしい心遣いをメリットとして挙げている。
時計本来の構造として、リューズの位置などを鑑みても左腕装着を想定した造りとなっているが、自分なりのルールを決めて、あえて右腕に時計をしてみるのも個性を出すひとつの方法といえるかもしれない。