
漫画やアニメの実写化作品から、現実社会を描いたTVドラマや映画まで、幅広い映像作品に出演し、毎回違った表情を見せてくれる俳優の本郷奏多さん。プライベートでは、ガンプラ、トレーディングカード、サバゲー、ゲーム、ビリヤード、ベースやギターの演奏などなど、多趣味な一面を持つ。その一端は彼のYouTubeチャンネルでも垣間見ることができる。そんな本郷さんが、ここ数年、ハマっていると話すのが、ポーカーだ。
「もともと麻雀やトレーディングカードゲームといった、誰かと対戦するゲームが好きなのですが、数年前から日本でポーカーを扱った番組やコンテンツを目にする機会が増えてきました。それで僕も興味を持ちました。一度、ルールを教わってプレイしてみると、戦略的なゲーム性で、僕が好きなジャンルの遊びだ!とハマったんです。自宅にポーカーテーブルを買い、友達を招いて、よく対戦していますよ」
海外のカジノで大会が頻繁に開かれている点も、のめり込むようになった要因だという。
「対戦型で頭を使うゲームが好きなのですが、とくに大会のような真剣勝負の場で誰かと競うのが好きなんです。トレーディングカードも大会が行われていますが、規模が大きいものはあまり頻繁ではないイメージを持っています。その点、ポーカーは海外のカジノでの開催にはなりますが、定期的に大会が開催されていて、常に誰かと勝負できる環境が整っています。普段は友達とゲームを楽しんでいますが、腕試ししたくなったら、休暇を利用して、海外に行って大会に参加しています。しかもポーカーには俳優業で培ってきた、スキルも生かせます!」
“ブラフ”といって、弱い手札(役)しか持っていないにも関わらず、強い役を持っているかのように見せかけることで、相手を降参させる戦術がポーカーにある。その時“ポーカーフェイス”を貫き、相手に感情や考えを悟らせないことが重要になる。
「俳優業ってポーカーと相性がいいんですよ。表情をコントロールして、考えや動揺を顔に出さないのは職業柄、得意ですから」
そして、一度、ハマるととことんやり込む性格だと自己分析する本郷さん。めきめきと実力を付け、昨年出場した韓国でのポーカー大会では優勝も飾っている。
「出演した番組がきっかけで“世界のヨコサワ”さんに、プライベートでコーチングしていただいたこともあります。普通に“どういうつもりで、そんな選択をしたの?”って、ボロクソに詰められるんですけどね(笑)。でも、プロプレイヤーと繋がりが生まれることは、ありがたいことです」

ポーカーの大会で上位に入ると、トロフィーのほかに、カードプロテクターと呼ばれるコインが副賞にもらえることもある。それを持って大会に参加するのも、密かな楽しみだと語る。
「大会では、会場にほとんど私物を持ち込めません。でも、自分に配られた手札を守るために使う、カードプロテクターの使用は許されています。コイン型が多いのですが、有名な大会でもらえるカードプロテクターを使っていると、“強キャラ感”を演出できるんです」
そういって本郷さんは笑う。また、自宅で使っているポーカー用のトランプにも、こだわりがあるという。
「トランプといえば一般的には“バイスクル”が有名だと思いますが、ポーカーの場合、使い込んでも折れや傷がつきにくい、プラスチック製のカードが向いていると言われます。それで僕も世界中からトランプを取り寄せて、自分好みだった物を家で使っています。ただポーカーに限らず、物にはこだわりたくなる性分なので、気づくと、どんどん趣味のアイテムが増えていくのが悩みです。トレーディングカードはアタッシュケース6箱くらい棚にあり、開けていないBOXが100個じゃきかない量、押し入れに眠っています(笑)。加えて、プラモデルや工具もいっぱいありますから」
もしも、トレーディングカード好きやプラモデルの愛好家が、本郷さんの家にお邪魔したら、お宝探ししたくなるかもしれない。一方、ポーカー大会への参加などで海外渡航する際は、ミニマリストになるという。
「機能性を重視したアイテムが好きで、旅行の荷物なんかはめちゃくちゃ少なくしたい。もし、よく似た性能のアイテムが二つあって、一方がひとまわり小さいけど、価格が2倍だったとします。そんな時は迷わず小さいほうを選びますよ。少しでもコンパクトなほうが魅力的に感じます。小さなポーチひとつで海外に行くこともあるくらい、合理性を求める性格なんです」
最後に、この夏にやりたい趣味について聞いた。
「この夏は、ありがたいことに仕事が立て続けに入っていて、趣味を封印することになるんじゃないかと思っています。逆に、いま少しだけ時間に余裕があるので、ポーカーしたり、新しいテレビゲームにも挑戦しています。ガンプラもつくりたいんですけど、一度はじめると、あれもやりたい、これもやりたいって没頭してしまうので、時間が溶けるのが怖くて、あまり手が出せません」

そんな本郷さんが出演するTBS系火曜ドラマ『君の好きは無敵』が放送中だ。本作は、キャラクタービジネス業界を舞台に、松本若菜さん演じる元コンサル女性と、佐野勇斗さんが演じる偏屈変人デザイナーがたった2人で世界的大人気キャラクターを生み出すことに挑む物語。本郷さんは、彼らの前に立ち塞がる大手キャラクター会社の社長として登場する。
「愛を持ってキャラクターづくりに励む主人公ふたりに対して、僕が演じる大三島
匠は、社長という立場もあり、ビジネスライク。生産効率や利益率を重視するようなドライな立ち位置で、対照的な人物です。ある意味で悪役なので、そこに徹して演じたいと思っています。立ち塞がる大きな敵であればあるほど、主人公のふたりがより一層、輝くはずですから」
そう、自らの役柄を説明してくれた。佐野勇斗さんは所属事務所が同じで、以前共演したこともあり、気心が知れている。
「佐野くんは、ドラマ以外にも仕事がたくさんあって、いまはスーパー忙しいタイミングなはず。でも、現場では常に元気いっぱいで、すごくポジティブなエネルギーに溢れた素敵な人です。主演の松本若菜さんとは今回、はじめての共演になるのですが、他の作品やテレビで拝見する印象と変わらない素敵な方です。セリフ量の多いシーンも結構あるのですが、誰よりもミスがない。早口で捲し立てるようなシーンも、バシッと一発で決めてくれます。それでいて、カットがかかると周りの空気を和ませてくれる理想的な座長だと思います」
そんな同ドラマの見どころについて語ってもらった。
「これまであまり、キャラクタービジネスのつくり手にフォーカスした作品ってなかったんじゃないでしょうか? サンリオさんが取材協力してくださったこともあって、リアリティを感じるシーンもたくさんあります。ドラマだといっても、すべての設定が架空だと物語に説得力がなくなってしまいます。その点、本物の人気キャラクターも出てくるので、没入できると思っています。“かわいい”と“好き”があふれる、ドラマをぜひ楽しんで見てもらいたいですね」