サステナビリティをいち早く取り入れた「Jack Wolfskin」の6つの信念
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    ファッション

    サステナビリティをいち早く取り入れた
    「Jack Wolfskin」の6つの信念

    2022.12.12

    ヨーロッパでは知らない人はいないほどの著名なアウトドアブランド「Jack Wolfskin(ジャック・ウルフスキン)」。昨今のアウトドアブームもあって、日本でも認知度が高まっている。ブランドの成り立ちや環境への取り組み、今期のオススメアイテムについて、Jack Wolfskinのマーケティング担当、宮城義真さんに伺った。

    取材/TAKANORI ITO
    協力/KUNIHIRO TSUJII(office borshch)

    キャンプ+アクティビティでアウトドアを楽しむことを提唱

    Jack Wolfskin マーケティング担当 宮城義真さん

    ――本日はよろしくお願いします。まずはJack Wolfskinの成り立ちから教えてください。

    「ウルリッヒ・ダウズィン氏がアウトドア用具会社ホビットを1981年にドイツで創業して、ブランドは2年後の1983年からスタートします。彼がカナダのユーコン川を旅した際に得た着想から、トレードマークである『Pawマーク(狼の足跡)』をロゴに採用。狼が毛皮で自分たちを守るように、人間がどのような環境や天候でも快適に過ごせるアウトドアギアの開発を目指して、『Jack Wolfskin』というブランドが誕生しました。ここ3年ほどで日本国内での展開がかなり増えて、多くの人に目にしていただけるようになったと思います」

    ――ブランドのフィロソフィーには「ジャーマンエンジニアリング」と「サステナビリティ」があるとのことですが、具体的に教えていただけますか。

    「Jack Wolfskinには『ジャーマンエンジニアリング』という言葉があります。登山アイテムは過酷な環境の中でも使えるよう、テクノロジーの高さが求められるためです。モノづくりの面でヨーロッパのユーザーからの信頼度が高く、より登山のイメージが強くなっているのだと思います。そのため、ドイツ本国では登山系のブランドとしての印象がとても強いんです」

    ――日本ではどうなのでしょうか?

    「Jack Wolfskinは、『クラシック&キャンプ』『マウンテン&トレイル』『アーバンアクティビティ』の 3つの軸に分けていますが、なかでも日本ではクラシック&キャンプのアイテムが主流になっています。『WE LIVE TO DISCOVER』と記された絵のように、新しい発見を求めて“誰かと競うのではなくアウトドアを楽しんでいこう”というスローガンで展開しています。そしてもうひとつ、私たちは『プラスアクティビティ』というワードを使っています。キャンプがメインというわけではなく、キャンプに行ってカヌーに乗るとか、ハイキングをするとか、アウトドアのアクティビティをサポートしたいという考えをもっています」

    ――キャンプはきっかけということですね。「サステナビリティ」についてはどうでしょうか?

    「サステナビリティについては、ブランドネームにも入っている狼にフォーカスして説明します。狼は群れをなして生活をして、彼らならではのルールをもった存在です。狼は自分たちが生きる環境を決して汚しませんが、人は物を製造する際に必ず自然を破壊してしまう側面があります。Jack Wolfskinは、自然環境に共存するという考えを、ブランド創業時の80年代から既にもっていました。その頃は、サステナビリティという言葉すらなかったと思いますが、このことについては、後ほど詳しくお伝えしたいと思います」

    オリジナル素材や機能素材が満載の最新ラインナップ

    FELDBERG 3IN1 JKT 価格:41,800円

    ――ブランドを代表する定番アイテムを紹介してください。

    「まずは『FELDBERG 3IN1 JKT』というアイテムから。3in1アイテムの元祖といわれていて、アウターシェルとミッドレイヤーがセットになった、マウンテントレイルのアイテムです。中綿入りで保温性が高く、変わりやすい山の天候に合わせた体温調節に適しています。『テキサポール エコスフィア プロ』という、リサイクル素材を用いた自社開発のスリーレイヤーの素材を使用。防水透湿性に優れています。現在ではJack Wolfskinのアイテムはすべて、『PFCフリー(過フッ素化合物不使用)』を実現しました」

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    JP LIGHTNING2.0 3IN1 JKT 価格:42,900円

    ――先ほどのアイテムの「フェルドバーグ」というドイツ語に対して、こちらは「ライトニング」と英語になっていますが、日本規格でしょうか?

    「そうですね。『JP LIGHTNING2.0 3IN1 JKT』という3in1のアイテムで、ミッドレイヤーにフリースを使用したアウターです。こちらも自社開発のスリーレイヤー素材を使っていて、防水透湿性に優れています」

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    左から、 JP FIREWOOD WORK PO 価格:17,600円、 JP FIREWOOD WORK JKT 価格:28,600円、 JP RV FIREWOOD DOWN VT 価格:30,800円、 JP FIREWOOD WORK PT 価格:19,800円

    ――今期スタートのアイテムもありますね。

    「『ナフレム(R)』という難燃素材を使った、『FIREWOOD』というシリーズです。トップスの腹部やパンツの膝部分など、たき火が当たりやすい場所に難燃素材を使用しています。それ以外の部分には、撥水性と簡易防風性のある素材を採用しました。ワークプルオーバー、ワークジャケット、リバーシブルのダウンベスト、ワークパンツの4型をリリースしています」

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    JP MFL SOFT TRUNK 価格:18,700円、 JP MFL SOFT CONTAINER M 価格:7,700円、 JP MFL SOFT CONTAINER S 価格:6,600円

    ――ウェア以外のキャンプにオススメなギアも紹介してください。

    「『クラシック&キャンプ』のカテゴリーで開発された、『JP MFL SOFT TRUNK』というバッグです。抜群の収納力をもつ、使い勝手の良い秀逸なアイテムです。別売で『JP MFL SOFT CONTAINER M 』と『JP MFL SOFT CONTAINER S』の2サイズのコンテナがあり、内部のポケットにピッタリと収まります。コンテナはバッグの側面にも装着でき、荷物に合わせてカスタマイズできます」

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    JP MFL SOFT COOLER 価格:18,700円、JP MFL C-BOTTLE BAG 価格:6,050円

    ――こちらは、宮城さんが実際にキャンプで使われたアイテムだそうですね。

    「はい、『JP MFL SOFT COOLER』というクーラーバッグです。350ml缶が24本、500mlペットボトルが18本入る容量があります。内部に配した分厚いウレタンフォームにより、長時間の保冷が可能です。キャンプシーンで役立つアイテムだと思います。別売りで『JP MFL C-BOTTLE BAG』を取りつけ可能です。トランクを開けた時にカッコイイし、キレイに収納できて撤収も楽なため、キャンプの際に大活躍します。このシリーズのアイテムは日本限定です」

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    ヨーロッパのアウトドアブランドで先端を走る、サステナブルな取り組み

    ――ここからは更に詳しく、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みについてお聞きしたいと思います。

    「ブランドの創立当初から環境問題について取り組んできた話をしましたが、サステナブルマテリアルといわれるリサイクル素材やオーガニック素材を、可能な限り増やして、環境に負荷をかけないことが当初の目標でした。バッグやテントなどを扱うアウトドアブランドにとって、サステナブルマテリアルはとても難易度が高めです。そんな状況で2023年の春夏に75%という数字の達成がみえており、ヨーロッパのアウトドアブランドのなかでも、高い水準だと思います。サステナブルの実現にあたり、私たちは下記の“6つの取り組み”を推進しています」

    ・働く人の人権・環境の保護
    ・農地環境と労働環境を守る最善の選択
    ・100%オーガニックコットン
    ・環境負荷の高い化学繊維の徹底排除
    ・全商品をPFCフリーに
    ・サプライヤー情報開示

    「商品は既に100%PFCフリーを実現しました。情報開示については、どこでどのようにつくられているかという情報を、本国のHPで追跡できるようにしています。また、環境に配慮した輸送の最適化により、環境型社会への責任を果たしています」

    Jack Wolfskinの新作アイテムを使ったコーデを紹介

    ジャケット:JP FIREWOOD WORK PO 価格:17,600円、 パンツ:JP HERRITAGE 1P CHINO PT 価格:16,500円

    ――続いて、Jack Wolfskinの新作コーディネートの紹介をお願いします。

    「トップスには、たき火コンセプトのプルオーバーシャツを着ています。上半分は簡易防風と撥水性の素材、下半分は難燃性のある素材で切り替えています。ボトムスは、伸縮性と撥水性を兼ね備えた素材、『プライムフレックス(R)』を採用したアイテムです。クラシックなチノパンに現代的なアップデートを施しました。アクティブなシーンでも活躍する、ニュースタンダードな万能トラウザーコーディネートです」

    ジャケット:JP ARCTRAILER DOWN JKT 価格:51,700円

    「こちらは表裏共にリサイクル生地を使用した、オリジナルの防水透湿システム・テキサポール エコスフィア プロを採用したダウンジャケットです。インサレーションには700FPのダウンを充填。軽量ながらハードシェルの防水性とダウンジャケットの保温性を兼ね備えた、万能アウターとなっています」

    Jack Wolfskinがアウトドア業界の先端を行く理由は、サステナビリティを意識したモノづくりにある

    環境に配慮したオリジナルファブリックの開発や、アウトドアで役立つディテール、自然を守りながらアウトドアアクティビティを満喫するためのモノづくり。Jack Wolfskinがヨーロッパで愛される理由について、改めて発見できた。これからのライフスタイルにふさわしいブランドとして、日本でも人気を高めていくだろう。

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    • 伊藤孝法
    • 話を聞いた人

      伊藤孝法

    • 1973年北海道生まれ。中目黒の老舗セレクトショップOUTPUTオーナーで、さまざまなブランドのPRなども手がける。2014年、WWD日本のファッショニスタ100人にも選ばれ、自身のYOUTUBEチャンネル「ファッションとカルチャーとme」も更新中。

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