ファッション
【やっぱりMUJI(無地)が好き Vol.2】
〜僕の良品計画〜 オールブラックで男らしく装う
2022.09.21
シンプルなデザインと使い勝手の良さ、購入しやすい価格帯の商品で人気を博している【無印良品】。素材の選択から包装の簡略化まで合理的な視点で開発された商品は、主張し過ぎない簡潔さが魅力だ。展開している衣類についても同様で、流行に左右されない普遍的なデザインがポイント。とはいえ、「少しトレンドを意識した着こなしがしたい……」という人へ。無印良品のシャツをメインにした、自分流を貫きつつ流行を取り入れたコーデを紹介する。
Photos : KENTO SHINADA
Styling&Text : RYOUJI HORIUCHI
Model : DAICHI SHO
男を格上げする【MUJI Labo】の黒の開襟シャツ
最近の僕は、無印良品がデザイナーとコラボした、「MUJI Labo(ムジラボ)」の開襟シャツを愛用中。MUJI Laboとは、年齢や性別、体型を問わず着用できるサイズ感の服を展開する、無印良品の実質的な上位ラインのこと。
この「風を通す開襟シャツ」は、“風を通す”というネーミングが目を引く人気シリーズのアイテムのひとつ。トレンド感のあるオープンカラーに、近くで見ないと分からないほど細かいメッシュの生地が特長となっている。僕が着ているのは、身長160~174cmに対応した「S~M」サイズ。中間的なサイズながら余裕のある身幅に、ドロップショルダーで5分袖という大きめなつくりが今の気分にピッタリと合う。
選び方のポイントは、Tシャツに“羽織るだけ”でさまになるか
シャツの着こなしにおいて、半袖は長袖よりも難易度が高い。長袖シャツは袖を捲ればラフでこなれた感じを出せるが、半袖シャツにはできないためだ。小細工の通用しない半袖シャツ選びのポイントはただひとつ、“羽織るだけで様になるか”どうか。流行りのオーバーサイズに加えて、凹凸のあるマットな質感の生地が男らしくもあり、モダンな印象を与えてくれる。この風を通す開襟シャツなら、シンプルにTシャツの上から羽織るだけで様になるのだ。
王道のブラックデニムでワイルドな男の着こなしに
ブラックデニムといえば、男のワードローブに不可欠なパンツといっても過言ではない。機能的なナイロン素材の開襟シャツに対して、あえてストイックなデニムスタイルを合わせてみた。
今回合わせたのは、今が旬のブーツカットの代名詞、「Levi's(リーバイス)」の517ブラック。最近では、コンディションの良いリーバイスのアメリカ製ブラックデニムを、あまり見かけなくなってきた。ブラックデニムは古着市場で高騰しており、価格が上がる前に買っておいて損はなさそうだ。
アイウェアはストイックに黒一択で決めよう
ボストンとウェリントンのちょうど中間にあたり、ファッション性の高さが魅力の通称“ボスリントン型”のサングラスは、「OLIVER PEOPLES(オリバーピープルズ)」の「Sheldrake Sun(シェルドレイク サン)」だ。
同ブランドの定番モデルであるシェルドレイクを折り畳み式にアップデート。かけ心地の良さとスタイリッシュさはそのままに、機能性をプラスした都会的な一本といえる。左右のレンズをつなぐキーホールブリッジが鍵穴のような形状をしており、クラシックな雰囲気を醸し出してくれる。誰にでもかけやすいデザインのため、初めてのサングラスとしてオススメだ。
フルメタル仕様の腕時計で男らしくタフな印象へ
飽きの来ないシンプルなデザインに、ガンメタリックの重厚感が男心をくすぐるこの腕時計。G-SHOCKの初代モデル「DW-5000C」のDNAを受け継いだ、8角型モデルが人気の「GA-2100」シリーズの新作フルメタルモデルだ。
デジタルとアナログのコンビ表示の文字盤を、メタリックな質感へとアップグレード。ベゼルとケースの間に緩衝パーツを実装して耐衝撃を高めつつ、軽量化したため着け心地も申し分ない。独自のタフソーラーシステムは蛍光灯の光でも充電でき、電池交換の手間が無くなる、まさに大人顔と呼べる腕時計に仕上がっている。
全身オールブラックの鉄則は、素材の違いによって生まれる色の感じ方や風合いを楽しむことにある。ベーシックが基本の無印良品のアイテムにおいても同様に、デザインよりも色の濃淡や素材の質感を重視して選ぶと良いだろう。“僕がMUJI(無地)を選ぶ理由はここにある”のだ。