ファッション
釣りをするなら、真っ先に買うべきは
リールでもロッドでもなく、
身を守るライフジャケット!?
2022.06.13
リール、ロッド(竿)、仕掛け、クーラーボックス、フィッシングウェアなど、釣りを始めるなら、買い揃えるべき道具はあれこれある。ただ、リールやロッドのレンタルをしている船宿も多いので、まずは借りてチャレンジし、ハマったら、徐々に買い揃えていくのも手だろう。そんな道具調達のなかで、直接釣りに関係しないため、ビギナーが忘れがちなのが、ライフジャケットだ。実は釣り船に乗る際には、ライフジャケットの着用が義務づけられている。もちろん、こちらも船宿で借りることができるが、古びた簡素なものが大半で、お世辞にも見た目が良いとは言えないだろう。また、ライフジャケットの着用が義務ではない、堤防や渓流、湖などほかのフィールドでの釣りでも、万が一の備えとして、使えるのだ。
Edit&Text:SHINSUKE UMENAKA(verb)
ライフジャケットなら何でも良い!は、間違い!!
桜マーク付きが必須
2018年2月から遊漁船(釣船)などの小型船舶に乗船する際に、ライフジャケットの着用が義務づけられた。乗船者にライフジャケットを着用させなかった船長には違反点数がつき、最大で6か月の免許停止となる。また、着用するライフジャケットは、どんなものでもOKというわけではない。例えば、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あることや、顔を水面上に維持できるといった、安全基準があり、検査をクリアした製品でなければいけないのだ。そのため、桜マークと呼ばれる型式承認試験&検定に合格した印のついているものを選ぶ必要がある。ちなみに、桜マーク付きのライフジャケットにも、いくつかの種類があり、Type A(タイプA)と呼ばれるものを選んでおけば、問題ない。
チョッキ、肩掛け、腰巻きの
3つのタイプがある
Type Aのライフジャケットは、形状から主に3つのタイプに分けることができる。まずは最もシンプルな構造のチョッキ型だ。価格が安いというメリットの反面、かさばるのが難点。多くの船宿で貸してくれるのも、このタイプだ。2つ目は肩掛け型。文字通り、肩から掛けて使用するライフジャケットで、落水すると自動的に膨張する仕組みになっている。胸元に掛かるため、夏場は暑いのと、少し動作がしづらくなるのが欠点。そして、3つ目が腰巻き型だ。腰に装着するため、一番釣りの邪魔にはならないが、船のヘリや手すりにぶつけやすく、ボンベが破損するリスクも。
高階救命器具 新基準 固形式 救命胴衣
オーソドックスなタイプAのチョッキ型のライフジャケット。浮力材には、発泡ポリエチレンを使用していて、重量は470gとなる。初期浮力8.5kgで、サイズはフリー。ウエスト部分は肩ひもでサイズ調整することができる。
ダイワ ウォッシャブルライフジャケット DF-2021
従来の肩掛け型ライフジャケットで欠点だった、ロッド操作時の干渉を避けるため、格納パーツを身体の中心に寄せる「センターバランス機構」を採用。また、着用してから細かいサイズの調整ができる、脇ベルトアジャストでフィット感が抜群だ。
シマノ 肩掛式 ラフトエアジャケット VF-051K
膨張に使用するボンベの状態が一目で確認できるウィンドウがついた肩掛け型のライフジャケット。肩にフィットし、ズリ下がりを防止する立体仕上げ。また、気室が着脱可能になっていて、洗えるウォッシャブルタイプとなっている。
ダイワ コンパクトライフジャケットDF-2220 ウエストタイプ
収納時は軽量&コンパクトながら、落水した際にはベルトに沿って気室が膨脹してくれる「レールシステム」を搭載した腰巻き型。更に、コンパクトで腰ベルトの耐久性もアップした新モデル(DF-2222)も4月に登場予定だ。
シマノ ラフトエアジャケット コンパクトタイプVF-053U
従来のシマノのラフトエアジャケットと比べて、外カバーのサイズを約40%コンパクト化し、重量も100g軽量化したコンパクトな腰巻き型。また、ウエスト幅が70〜100cmあり、防寒着を重ね着している人でも、ウェアの上から装着しやすい。
安いライフジャケットを探せば、ほかにもいくらでも出てくる。ただ、それらの多くは桜マークがついていない輸入品や廉価モデルだ。身の安全を守る意味でも、ライフジャケットは認証を受けた正規品を購入しておきたい。