GOODA
vol.31 INDEX

ビジネスシーンで一目置かれる最新のデジタルガジェットから、感性を刺激するデザイナーズ家電まで。大人の男のライフスタイルを彩るアイテムを厳選。

愛用者急増中の
電子タバコがもたらす未来

 電車の中や会社のデスクなど、ところ構わず喫煙ができたのも今は昔。瞬く間に分煙化がすすみ、喫煙者は吸い場所を探しに街を彷徨い、ちょっと肩身の狭い思いをしなければならない昨今。電子タバコが急激に普及し、マナーという点でも欠かせない存在となってきている。iQOS(アイコス)やEMILI(エミリ)などが代表的だ。iQOSは専用のタバコを装填し、電気によって熱せられた水蒸気を吸うタイプ。味わいは従来のタバコに比べて少し香ばしい印象だが、吸っている時の満足感に差異はない。ただ、決定的な違いとしては、煙が少ないということと、タールが含まれていないので、副流煙や健康面でも良いと言える。がんやCOPDの発病率が低下するといったことはすでにデータにも表われていることなのでメリットは大きい。

お香感覚で
タバコを楽しむ!?

 いっぽうEMILIは筒に専用のリキッドを入れ、それを熱して水蒸気を吸うというもの。味はリキッドによって違うが、液体のためタバコの味を忠実に再現することができる。さらに、マスカットやグリーンアップルのメンソールなどフルーティーな味も揃っており、どちらかというとお香を楽しむ感覚や、気軽にお菓子でも食べるような感覚に近いかもしれない。
 このように電子タバコは、これまでの喫煙とは少々違った楽しみ方をもたらしてくれている。まだまだ、喫煙者と非喫煙者の共存が完璧な社会とは言い切れないが、喫煙者の意識も変化して来ているのも事実。電子タバコが喫煙のイメージを変え、新しい共存の形を生み出してくれる日がくるかもしれない。