GOODA
vol.22 INDEX

特別な日に味わいたい贅をつくした逸品から、メディアを賑わすトレンドグルメまで。大人の男にふさわしい、こだわりのグルメを紹介しよう。

いま、飲みたい
サードウェーブコーヒー

 2015年の2月、東京の清澄白河でオープンした「ブルーボトルコーヒー」。アメリカ西海岸で生まれた「サードウェーブ(第3の波)コーヒー」の代表格とされる店の初日には、
開店前から100人以上が行列を作り、大きな話題となった。さらに、3月7日には青山に2号店が出店し、その勢いは増すばかりだ。ブルーボトルコーヒーの特徴は、オーガニックやフェアトレードにこだわった豆を自家焙煎し、48時間以内に「マイクロ・ブリュー・コーヒー」という淹れ方でサーブすること。そう聞くと、なんだか美味しそうだけど、そもそも「サードウェーブ」のサードって何? ファーストやセカンドがあるの? という人のために、少しだけコーヒーカルチャーの歴史を解説しよう。

コーヒーカルチャーの
歴史をおさらいしよう

 まずは、ファーストウェーブ。これは19世紀頃といわれており、コーヒーの大量生産が始まったことで、浅煎りのコーヒーが一般家庭にも広まり、コーヒーという飲み物がポピュラーになった時代だ。次にセカンドウェーブ。1960年代頃から2000年頃といわれており、深煎り、高品質の豆を使ったコーヒーが人気となった時代。スターバックスなどのシアトル系コーヒーチェーンの世界進出により、エスプレッソやラテなどが一躍ブームに。街でも地方でも、ロゴ入りの紙コップを手に持って闊歩するのがお洒落とされた。そして、ついにサードウェーブが到来。2000年頃から徐々に人気となり、世界的に広がっていったといわれている。豆の産地を重視し、単一種の苗木から収穫された豆だけを使用する「シングルオリジン」であることと、淹れ方をはじめ、コーヒーが口に運ばれるまでの工程を大切にする一杯ずつ丁寧に淹れたスペシャルティコーヒーだ。
最近では、大手の飲食企業も参入を始めており、徐々に主役の座に近づきつつあるサードウェーブコーヒー。流行の波に乗り遅れる前に、一度はその味を確かめておきたい。