使い続けるのにはワケがある!  オシャレな業界人が愛用する「MY 定番品」拝見【鞄編】
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    ファッション

    使い続けるのにはワケがある!
    オシャレな業界人が愛用する「MY 定番品」拝見【鞄編】

    2024.05.23

    「これは自分にぴったり!」を見つけ出し、ずっと愛用し続けている(これからも使い続ける)「MY 定番品」を、ファッション業界でも一目置かれる目利き5人に、忖度なしで聞いてみました。

    ブランドの背景やデザイン、機能性などモノを選ぶ際に大事にしていることは誰しもあると思いますが、実際に使い続けてはじめて良さが分かることもあります。

    今回は、特に使う人のライフスタイルが反映されやすい【鞄(カバン)】編。新生活もはじまり、鞄の新調を考えている人も多いと思うので、ぜひ目利きたちのリアルな声を聞いて選ぶ際の参考にしてください。

    Edit&Text/Kazuyuki Nomura

    しっくりくる、90年代の洗練されたモデル

    MY 定番品1:Herve Chapelier(エルベシャプリエ)の978

    シンプルかつ洗練されたモノ作りに定評がある、フランスのバッグブランド〈エルベシャプリエ〉のデイパック。

    「フランスのシャプリエ社が、90年代にアメリカのアウトドアプロダクツ社に生産を依頼していた時期のアイテムで、珍しいMade in U.S.A.になります。コーデュラナイロンが使われていますが、通常のアメリカ製デイパックより洗練された印象というか、上品に見える印象で気にいっています。購入してから約10年使い続けていますが、まだまだ使えそうですね」

    MY 定番品2:PatagoniaのMLC 45L

    発売から30年以上、長きにわたりほぼ途切れることなく、アップデートを重ねながら販売され続けている不朽の名作。

    「購入は半年ほど前ですが、90年代に発売されていたモデルになります。これまでに同モデルを何度も購入しており、本当に使い勝手がよく重宝しています。日常使いはもちろんですが、2泊位の出張時にも丁度良いサイズ感。長い歴史をもつモデルだけに古着も残っており、こちらは90年代モデルながら劣化が少なく、タグの感じも好みだったので購入しました」

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    • 柳雅幸さん
    • フリーランスセールス・PR

      柳雅幸さん

    • 38歳。名門ファッションブランドを扱う輸入代理店勤務を経て、現在はフリーランスで数々の人気ブランドを扱うセールス・PRを行う。

    男心がくすぐられる、経年変化と機能性

    MY 定番品1:J.AUGUR DESIGN(ジュディー・オーガーデザイン)×HBH

    ヴィンテージディーラーのジュディー・オーガー氏がカリフォルニアで始めたブランド〈ジュディー・オーガーデザイン〉と〈ハミングバーズヒル〉のコラボバッグ。

    「Hummingbirds‘hillが初めてJ.AUGURに数量限定で別注した思い出深いアイテム。LEVI‘S®のデニムや、その他ヴィンテージファッションに合わせる際にも、絶対に負けない迫力ある雰囲気が魅力だと思います。女性がデザイナーということもあり、どこか可愛らしく、あのRRLが別注しているのも納得です。10年以上使っていますが、経年変化もカッコよく、今では絶対に手離せないアイテムですね」

    MY 定番品2:MAXPEDITION(マックスペディション)のKODIAK GEARSLINGER

    ポケットも多く、モールシステムなどで拡張性も高い大容量スリングバッグ。

    「映画〈アイアンマン3〉で、大好きな俳優のひとりであるロバート・ダウニーJr扮する主人公が劇中で使用しているのを見て一目惚れし、約8年前に購入しました。バリスティックナイロンにモールシステムなど男心をくすぐるつくりも魅力で、いわゆるボディバッグとは異なり、前身に持ってきた際に丁度ポケットが真上にきて物がとりやすい設計など、流石のつくりも気に入っています。普段使いから、趣味のサバゲーまでフル回転で活躍してくれています」

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    • 小林直人さん
    • Hummingbirds’hill PR

      小林直人さん

    • 49歳。ファッション業界でも、いわゆるアメカジ業界に長く身を置き、現在は大人のヴィンテージスタイルを提案する人気店〈ハミングバーズ ヒルショップ〉のPRを務める。

    これぞ永世定番、60年前のヴィンテージショルダー

    MY 定番品1:OSPRAY(オスプレイ)のTRANSPORTER 130

    手持ちとバックパックの2wayで使えるオスプレイの名作ダッフルバッグ。

    「現行ではない旧デザインのトランスポーターで、一番大きいサイズの130Lモデルです。僕的にはこの旧ロゴの感じが好きで、7年位使っています。大きく開くU字ファスナーで荷物の出し入れがしやすく、沢山の荷物も余裕で収まる収納力もあって、言うことなしです。加えて、登山用パックを製造するメーカーだけに、とてもタフなつくり。2泊以上の出張でも余裕だし、買ってよかったアイテムのひとつですね」

    MY 定番品2:ORTEGA(オルテガ)のCHIMAYO SHOULDER BAG

    1960年台のオルテガのヴィンテージショルダーバッグ。

    「今から約60年前のものですが、状態も良く雰囲気も抜群に良かったので購入。この年代のオルテガのバッグはポーチやハンドバッグのサイズのものが多いのですが、こちらは珍しいショルダーデザインで、日常使いしやすいコンパクトなデザインだったのもポイントでした。大切に使い続け、ずっと手元に置いておきたいと思えるお気に入りのバッグです」

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    • 望月貫太さん
    • 望月商店代表

      望月貫太さん

    • 30歳。フリーのヴィンテージバイヤーとして、アメリカ古着やヴィンテージのメキシカンジュエリーを販売。卸売りやポップアップでの出店も行う。情報は随時インスタで発信中。@mochizuki.shouten

    新旧MIX、シンプルでも流石のつくり

    MY 定番品1:READYMADE(レディメイド)のEASY TOTE LARGE

    ヴィンテージのミリタリーダッフルバッグを解体してつくられた人気のアイテム。

    「一目惚れに近い感じで約2年前に購入。同じものは2つとなく、解体された場所により表情が変わるのも面白い。機能は特にないシンプルなバッグなんですが、とにかく荷物を考えずに入れるというズボラの僕にとっては何も考えずに済むので最高です(笑)。使い込むことでさらに雰囲気もよくなりそうなので、ずっと使い続けたいと思います」

    MY定番品2:DIOR×sacaiのSADDLE BAG

    ディオールのアイコンでもあるサドルバッグをベースにサカイとコラボレートした、高級感溢れる逸品。

    「プレゼントで頂いたものですが、高価なものなので当初は震えました(笑)。ナイロンとレザーのコンビで高級感がありますが、配色により良い意味で高級感を抑えてくれ、僕でも日常で違和感なく持てます。毎日ガシガシ使っていますが型崩れも全くなく、タフで使い勝手も抜群。ずっと使い続けたいと思わせてくれる、流石のつくりですね」

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    • 近藤浩人さん
    • MFC STORE PRODUCER

      近藤浩人さん

    • 39歳。中目黒のほか、原宿、大阪、名古屋にも店舗を構える人気セレクトショップ〈MFC STORE〉プロデューサー。大のスニーカー好きとしても知られ、現在はAIR JORDAN 1 LOWにハマり中。

    南極も横断できるタフさ、旅のおともの最適解

    MY定番品1:BAD BAGS(バッドバッグス)のDUFFEL BAG Nº 3 BACKPACK

    南極を横断しても壊れないほどの耐久性が高められたタフなバッグ。

    「バッグのサイズが6サイズあり、私はNo,3の46Lを使っています。持ち方は、手持ち・ショルダー・バックパックと3WAY。生地はコーデュラナイロン1000Dにウレタンコーディングを施し耐水性もあるなど、とにかくタフで使い勝手がいい。普段はバックパック、バイクに乗る際はショルダーで使っており、使い分けできるのも便利です」

    MY定番品2:CHROME(クローム)のCHROME CITIZEN

    ロングセラーを続けるブランドを代表するメッセンジャーバッグ。

    「自転車も大好きで、メッセンジャーバッグといえばクロームだと思い購入。約7年使っていますが、締める、緩めるが簡単にできるので自転車やバイクに乗車中でも簡単に微調整できるのでとにかく使い勝手がいい。また、内側にはミリタリースペックのインナータープが施されているので防水性も非常に高く、全天候で使えるのも魅力です。バックル部分が瓶の栓抜きとして使えるのも地味に便利です(笑)」

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    • 植木大輔さん
    • SMOKEY SUNDAY営業

      植木大輔さん

    • 27歳。クライミングロープを使ったカメラストラップ〈YOSEMITE STRAP〉を扱うSMOKEY SUNDAY所属。最近はフィルムカメラでの撮影や、Mego社などの70〜80’sフィギュアの収集にハマっているという趣味人。

    十人十色の“MY定番”鞄。自分のライフスタイルに合うものを見つけ、長く使うことで愛着が湧き更に好きになっていく。そこに流行もブランドも関係ないので、ぜひ自分だけの“MY 定番”を見つけてください。

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