ジャケット82,500円、パンツ49,500円、靴49,500円/ともに、チノ(モールドTEL:03-6805-1449)、シャツ39,600円/マンド(マンド:03-5716-6862)
Photos : TATSUYA YAMANAKA(stanford)
Styling : GO NEGISHI(THE Six)
Hair&Make : RYUJI NAKASHIMA(HAPP'S.)
Text : SHINSUKE UMENAKA(verb)
2021.7.15
青い海、広い空。そして、美味しい空気。
自然のなかにいるだけで
癒され、明日への気力が湧いてくる。
コロナ禍を経て、アウトドアで
過ごす時間はさらに
貴重なものになっただろう。
俳優・三浦翔平もそんなアウトドアに
どっぷりハマっているひとりだ。
サーフィンやゴルフ、ツーリングなど
多彩な趣味について聞いた。
ドラマ「M 愛すべき人がいて」や、「あのときキスしておけば」など、話題作への出演が続く、三浦翔平。忙しい撮影の合間を縫うように趣味のサーフィンに興じていることは、ファンの間では有名だ。今年5月からはサーフィン雑誌での連載もスタート。そんな三浦翔平のアウトドアライフを語る上で外せないサーフィンとの出会いは少年時代にさかのぼるという。
「岩手に浪板海岸というサーフィンの名所がありますが、父の実家に近く、帰省するたび親戚とそこに出かけるのが、定番の過ごし方でした。最初はボディボードから始めたのですが、あるとき、サーファーだった叔父さんの知人に『板に乗ってみなよ』とすすめられて、サーフィンに挑戦した記憶があります。当時はまだ小学生だったので、“スープ”といって波打ち際の小さくなった波に乗る程度でしたが、そのときの思い出から、いつかは本格的にやってみたいと考えていました。20代半ばになった頃、知人から誕生日にボードをプレゼントしてもらったのをきっかけに、もう一度サーフィンをはじめることにしました」
そして、気づけば虜になっていたという。
「基本的には毎日でも海に行きたいんです。波を毎朝チェックするのが習慣になっていますが、むちゃくちゃ良い波が来ているのに、仕事が入っているとちょっとストレスを感じますね(笑)。仕事が早く終わった日には、そのまま海に直行することもありますよ」
そこまで情熱を注ぐ、サーフィンの魅力とは何だろうか?
「ストレスの発散です。海に入っているだけで、気持ちが良く、リラックスできます。それにサーフィンは自然が相手。二つとして同じ波は来ません。同じポイントでも、その日の天候、潮や風によって、波のサイズや形が毎回違います。そんな無数の波の中から、その日のベストだと思う波に乗れたときの快感は言葉では表現できません。この感覚はサーフィンをやったことのある人にしか、わからないと思うので、皆さんもぜひ、一度、挑戦してみてください」と笑う。
千葉の九十九里浜を中心に湘南など各地でサーフィンをしているという三浦翔平だが、とくに思い出に残っているのはハワイだと語る。
「ハワイにアラモアナ・ボウルズというポイントがありますが、ここは遠浅の海で沖に出るまでに10分近くパドリングする必要があります。途中で疲れて立とうとすると、足元にウニが無数に生息していて、刺さってしまう可能性があるんです。そんな環境でサーフィンをするのですが、むしろウニが刺さることで、地元のサーファーからは“これでお前もロコになったな”と受け入れてもらえるんです」
そんな地元のサーファーとの交流も、サーフィンの魅力だという。
「海外のサーファー友達の中には、日本人のぼくから見るとクレイジーだなと感じる人間も多いです。あるポイントに案内してもらったときには、海までたどり着いたのに崖で行き止まりだったことがありました。『どうするの?』と聞くと、『崖からダイブして海に入るんだけど、何か問題あるの?』って言うんです。それは衝撃的でしたね。結局、崖からボードをぶん投げて、そのまま海に飛び込みましたが、とても怖かったです。しかも、『どうやって帰るの?』と聞くと、『泳いでいたら、どこかの岸に着くでしょう』って返されて、またびっくりしました」
サーフィン以外にも、ゴルフやキャンプとアウトドアの趣味は多いと語る三浦翔平。釣りにも挑戦したいと、すでに竿は購入したものの、時間が取れず、まだ未体験だという。
「キャンプも子どもの頃からやっていたので、よく行きます。キャンプ場からヤマメやイワナ釣りに出かけて、焚き火で焼いて食べる。そんなキャンプをやってみたくて竿を準備したのですが、最近はサーフィンとゴルフのほうが忙しくて、なかなか実現していないんですよ。外出自粛の期間にはキャンプもできなかったので、気分だけでも浸ろうと、ベランダにアウトドア用のイスを出して、iPadで焚き火の映像を流しながら、ビールを飲んだりしていました」
さらに暇を見つけては、バイクでツーリングにも出かけるという。そのフットワークの軽さには驚かされる。
「先日も、友達と山奥にあるラーメン屋にバイクで行こうという話になって、ツーリングをしてきたばかりです。河口湖のほうまで向かったり、湘南の海沿いを走ったりと、そのときの気分であちこちに出かけていました。あとは船の免許もほしいし、仕事につながるような殺陣や武道、乗馬にもチャレンジしたいのですが、趣味だらけで時間のやりくりのほうが大変です。もう少し子どもが大きくなったら、一緒にサーフィンやツーリングにも連れて行きたいですね」
そんなアウトドアライフを満喫する三浦翔平が出演するテレビドラマ「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」が現在放送中だ。源誠二という刑事役で、山田裕貴さんが演じる山田武志との軽妙なやりとりも見どころのひとつだという。
「山田裕貴さんとはひさしぶりの共演になるのですが、二人でのシーンは息の合ったコメディパートになっています。アドリブを入れることも多いのですが、的確に返してくれるので、安心して演じられますね。僕が演じる源は、地域の住民から慕われる、取り調べの天才という役柄です」
ハワイのローカルサーファーとも交流し、自然となじんでいく三浦翔平。地域の住民から慕われるこの役柄は、まさに素の彼を見ているようだといえるかもしれない。