シルエット、カラー、丈など、コートを買う際に気になるはポイント多数あるが、ワンランク上の男を目指したいなら、裏地にもこだわりたい。コートはもちろん羽織るものだが、室内に入れば必ず脱ぐものでもある。ハンガーにかけた時、クロークに預けた時、意外と目がいくポイントなのだ。そんな“裏”にもしっかりと気を配り、着脱時にも目を惹くコートを携えよう。
そこでリコメンドしたいのが、マニュエルリッツのチェスターコート。確かなテーラー技術による服作りが、主に80年代に大きな人気を博した同ブランド、2016年にミラノに直営店をオープンさせるなど、今またその人気が再燃している。そんなマニュエルリッツの今季の新作は、ウール、アルパカ、モヘア、などの高級素材をブレンドしたソフトでラグジュアリーな表情が特長的。そしてこのコートの本領発揮は、コートを脱いだときの“裏”の顔。
大胆な柄と上品な光沢を放つネイビーの裏地が、脱いだ時にもしっかりと洒落感を醸すので、社内のハンガーでひときわ存在感を放ってくれるだろう。フロントボタンを開けて、裏地をチラチラとのぞかせるのも〇。寒いから着ていたいのに、なぜか早く脱ぎたくなる、そんな不思議な魅力満載のアイテムだ。
左:襟裏にはブルーのラインが施されている。さりげなく襟を立てれば、後姿のアクセントに。 右:ベーシックな3つボタンのストレートシルエット。
マニュエルリッツ
チェスターコート
48,384円(サンエー 世界の一流品)
アウターの大本命といえばモンクレール。この時期になると、毎年チェックする人も多い不動の人気ブランド。今年こそは購入を検討しながらも「ダウンはたくさん見かけるのでちょっと趣向を変えたい」と思う人も多いはず。
そんなこだわり派には、ここ数年のファッショントレンドのひとつでもある異素材を組み合わせたハイブリットアイテムがオススメ。後ろ身頃と袖がハイゲージニットになっているカーディガンタイプのモンクレールだ。この時期はアウターとして活用し、正面からはダウンのたくましさを、背中からはニットの優しさという二面性を見せつけ、冬にはインナーダウンとして使い、アウターを脱いで腕のロゴをちらつかせれば、意外性もアピールできるという代物。そんな二面性と意外性を兼ね備えているアイテムだからこそ、周囲に“こだわっている感”を演出できるのだ。
利用シーズンが長いうえに、コーディネートの仕方も幅広いので、ダウンジャケットよりもコスパの良さを体感できるはず。この秋冬は、ニットモンクレールで、イチ“モンク”おかれる存在を目指そう。
左:後ろ身頃と袖はハイゲージのリブニット、前身頃とフードは高密度ナイロン+ダウンを使用。 右:フロントジッパーは、ロゴマークがあしらわれたダブルジップ仕様。
モンクレール
ニットダウンジャケット
94,900円
(モーダオンライン楽天市場店)
特に、汗を気にしなくても良い秋冬は上品なレザーをチョイスし、効果を一層高めたいところ。英国を代表するレザーブランド、ホワイトハウスコックスのメッシュブレスレットは、これらの願望を満たしてくれる理想のアイテムだ。肉厚なレザーを編み込み、密度と硬度が高くなった牛革は、使い込むほどに腕になじみ、味わい深い表情を見せてくれる。また、光沢のあるレザーは視線を引き付けやすいので、アピールポイントとして機能してくれること請け合い。「ちょっと触ってみたい」なんて、思わぬスキンシップにつながるかも!?
この秋冬は小物使いを意識して、“腕元”に重点を置いてみるのはいかがだろうか。
留め金を一切使用せず、絶妙なサイズ感で調整した輪へ玉を通す。革へのこだわりが感じられる造りだ。
ホワイトハウスコックス
メッシュブレスレット
イントレチャートコレクション P2245 ハバナ
8,640円(FRAME)
二兎を追うものは一兎も得ずとはいうけれど、アレもコレもと欲しがって「二兎を追ってどちらも得たい!」と思うのが洒落者の業。そんな物欲に溢れた欲張りさんのために、FIATやサンリオなどの業界を飛び越えた、「あっ!」と驚くコラボレーションで人気を博すスポーツウェアブランド「ハイドロゲン」のカモ柄イージーパンツをリコメンド。そもそもカモ柄は軍パン発祥ということもあり、ゆったりしたシルエットのものが多いが、このアイテムは軍パンらしくないスリムなシルエットが最大のポイント。カモ柄なのにスリムという二兎を追って二兎を得られる逸品なのだ! しかも、エラステインをミックスしたコットン生地で、ジャージー素材に似た伸びやかな仕上がりが、スリムながらもリラックスしたフィッティングを可能にしている。ほかにもブランドのシンボル、スカルマークをワンポイントでさりげなくポケットにあしらう日本人好みのデザインと、裾リブにジップ仕様などこだわり抜いたディテールが好感度高し!! 大胆なカモ柄で無骨な男らしさを見せつけつつも、履くとスッキリシルエットで紳士的にキマるというギャップに萌える逸品だ。
左:ハイドロゲン最大の特徴であるスカルは左前ポケットにさりげなく配されている。
右:裾リブにジップをあしらうなど、ディテールへのこだわりも高い。
ハイドロゲン
イージーパンツ 迷彩
21,000円
(モダンブルー楽天市場店)