腕時計。それは大人の男のセンスが最も試されるアイテムだ。最新モデルから長く愛用したい定番モデルまで、こだわりのアイテムを紹介。
時計は大人の男性にとってはステイタスのひとつであり、センスが問われる重要アイテム。年齢とともに求められるようになる品格を身に着けるためにも、時計は確かなモノを選びたい。今回は、一生に一度は手に入れたい世界3大高級時計メーカーである『パテック・フィリップ』、『ヴァシュロン・コンスタンタン』、『オーデマ・ピゲ』を紹介しよう。
日本において、頭一つ抜け出た存在という評価がある『パテック・フィリップ』。1839年創業のスイスの高級時計メーカーで、創業以来一度も創業一族から手が離れることなく、世界中に蒼々たる顧客を持ち続けるブランドだ。著名なユーザーの中には、ヴィクトリア女王、アインシュタイン、ヴィルヘルム1世、ワーグナー、チャイコフスキー、トルストイ、プーシキン、ウォルト・ディズニーなど錚々たる名前が並ぶ。腕時計の頂点と言われる「スカイムーントゥールビヨン」の価格は日本円で約1億円を超え、パテック・フィリップの現社長ティエリー・スターン曰く「腕に付ける芸術彫刻」。『ヴァシュロン・コンスタンタン』は、1755年創業のスイスのジュネーヴを本拠地とする高級ラグジュアリー時計メーカー。250年もの歴史を持つ世界最古級のブランドとされているだけでなく、確かな技術力の高さと品のある華やかなデザインが特徴で、その継続性が評価されている。不可能とされていたユダヤ暦の永久カレンダーを搭載したモデルなど、他の時計にはない個性的なモデルも多く、世界で最初の時計ブランドが持つブランド力には、世界中に多くの愛好家がいる。最後に、『オーデマ・ピゲ』は、1875年創業のスイスの高級時計メーカー。代表的モデルである「ロイヤル・オーク」は、最高水準設計である力強いデザインの8角形のケース、8本の六角形のネジで固定したベゼル、スケルトンで中が見える防水パッキンなど、他に類を見ないデザインで、真の革命的タイムピースの名にふさわしい。派手すぎることなく、存在感をさり気なく発揮してくれる。多くの人の憧れである高級時計。購入するには躊躇もあるかもしれないが、修理さえすれば一生モノだ。さらに親から子へ代々引き継ぐこともできるし、世代を超えて時を刻み続けるというのは、なんともロマンを感じさせてくれることではないだろうか?