Photos : TATSUYA YAMANAKA(stanford)
Styling : SHOGO ITO(sitor)
Hair&Make : AI MIYAMOTO(yosine.)
Text : SHINSUKE UMENAKA(verb)
2025.09.17

ファッションの流行は繰り返す。時代を席巻したスタイルも、次のブームが来れば廃れてしまう。しかし、そんな過去のスタイルが再び脚光を浴びることも珍しくなく、何度もリバイバルするアイテムやコーディネイトも多い。つまり、“本質”は色褪せず、どんな時代でも人々を魅了する力があるというわけだ。そんな変わらない普遍的なアイテムやコーデを取り入れたクラシックなスタイルが、いま新しい。

秋冬の定番アイテムのニット。クラシックなスタイルに取り入れるなら、毛足が長くレトロ感が強調できるモノが良いだろう。ジル サンダーのこのニットはアルパカとバージンウールを混紡したもので、ラフな毛足の長さが特徴だ。クラシックで赴きのある表情が秋にしっくりと来る。また、パンツには温かみのあるベージュのワイドデニムを合わせた。抜け感と上品さがプラスされることで、堅さが解けて、バランスよく仕上がる。
ニット173,800円/ジル サンダー+、パンツ148,500円、靴250,800円/ジル サンダー(ジルサンダージャパンTEL:0120-998-519)


デニム生地の青々としたカラーリングをそのまま楽しむのも良いが、オリジナリティが滲むダメージ加工も捨て難い。なにより、その遊び心はクラシックな装いにハマるのだ。今回は、14オンスのオリジナルデニム生地にダメージ加工を施したビズビムのデニムに、ユーゲンのトレンチコートを合わせた。古典的な味付けが加わり、コーデが重層的に。
コート209,000円/ユーゲン(イデアスTEL:03-6869-4279)、トレーナー129,800円、パンツ174,900円/ともにビズビム(ビズビムTEL:03-5468-5424)、靴176,000円/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店TEL:03-5485-0306)、眼鏡はスタイリスト私物


ウエストのくびれを排除した、箱(ボックス)のような四角形のシルエットのことをボクシーシルエットと呼ぶ。肩が張り、直線的なフォルムは、ひと時代前に一世を風靡した。そんなクラシカルなボクシーシルエットが、令和には逆に新鮮に映る。また、ジャケットの下に定番のデニムジャケットを合わせることで、一段とクラシカルな印象が強まるのだ。
ジャケット116,600円、中に着ているデニムジャケット51,700円、パンツ52,800円、靴74,800円/すべてタナカ(TANAKA contact@tanakanytyo.com)、インナーはスタイリスト私物

レザーのジャケットは、手軽にクラシカルな印象を纏うことができるアイテム。シープ革を使ったイレーヴのカバーオールジャケットは表面に顔料を使用しておらず、天然革本来のシボ感やエイジングが楽しめる。着るほどに味が出る逸品なので、じっくりと育てたい。またベルトが付いたデザインになっており、よりムードのあるハーフコートのような着回しをすることもできる。なお、トップスの存在感に負けぬよう、ワイドなパンツをセレクト。
ジャケット165,000円、カットソー17,600円、パンツ41,800円/すべてイレーヴ(イレーヴTEL:03-5785-6447)、時計767,800円/ヴィンテージの時計(江口洋品店・江口時計店 松濤TEL:03-5422-3070)