窪田正孝
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COVER 窪田正孝

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NEW クラシック
時代を超えて愛されるシンプルなデザインと上質な素材がいま再び注目を集めている。俳優・窪田正孝さんが纏うのは令和にアップデートされたクラシカルな秋冬スタイル。派手さではなく、静かに漂う存在感。流行に左右されないからこそ普遍であり、新鮮だ。「古い」が新しい、NEWクラシック。クラシックは懐かしさではなく未来へ続くスタイルでなのだ

Photos : TATSUYA YAMANAKA(stanford)
Styling : SHOGO ITO(sitor)
Hair&Make : AI MIYAMOTO(yosine.)
Text : SHINSUKE UMENAKA(verb)

2025.09.17

窪田正孝

“伝統”を着る 窪田正孝のクラシカルな秋冬コーデ

ファッションの流行は繰り返す。時代を席巻したスタイルも、次のブームが来れば廃れてしまう。しかし、そんな過去のスタイルが再び脚光を浴びることも珍しくなく、何度もリバイバルするアイテムやコーディネイトも多い。つまり、“本質”は色褪せず、どんな時代でも人々を魅了する力があるというわけだ。そんな変わらない普遍的なアイテムやコーデを取り入れたクラシックなスタイルが、いま新しい。

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毛足の長さがラフな印象に。定番アイテムのニットもクラシックな味付けが主役

秋冬の定番アイテムのニット。クラシックなスタイルに取り入れるなら、毛足が長くレトロ感が強調できるモノが良いだろう。ジル サンダーのこのニットはアルパカとバージンウールを混紡したもので、ラフな毛足の長さが特徴だ。クラシックで赴きのある表情が秋にしっくりと来る。また、パンツには温かみのあるベージュのワイドデニムを合わせた。抜け感と上品さがプラスされることで、堅さが解けて、バランスよく仕上がる。

ニット173,800円/ジル サンダー+、パンツ148,500円、靴250,800円/ジル サンダー(ジルサンダージャパンTEL:0120-998-519)

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クラシカルな装いに遊び心を加える ダメージ加工のジーンズ

デニム生地の青々としたカラーリングをそのまま楽しむのも良いが、オリジナリティが滲むダメージ加工も捨て難い。なにより、その遊び心はクラシックな装いにハマるのだ。今回は、14オンスのオリジナルデニム生地にダメージ加工を施したビズビムのデニムに、ユーゲンのトレンチコートを合わせた。古典的な味付けが加わり、コーデが重層的に。

コート209,000円/ユーゲン(イデアスTEL:03-6869-4279)、トレーナー129,800円、パンツ174,900円/ともにビズビム(ビズビムTEL:03-5468-5424)、靴176,000円/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店TEL:03-5485-0306)、眼鏡はスタイリスト私物

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箱のような四角形のシルエット “ボクシー”が逆に新鮮

ウエストのくびれを排除した、箱(ボックス)のような四角形のシルエットのことをボクシーシルエットと呼ぶ。肩が張り、直線的なフォルムは、ひと時代前に一世を風靡した。そんなクラシカルなボクシーシルエットが、令和には逆に新鮮に映る。また、ジャケットの下に定番のデニムジャケットを合わせることで、一段とクラシカルな印象が強まるのだ。

ジャケット116,600円、中に着ているデニムジャケット51,700円、パンツ52,800円、靴74,800円/すべてタナカ(TANAKA contact@tanakanytyo.com)、インナーはスタイリスト私物

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着込むほどに味が出る 天然のシープ革を使った レザーのジャケット

レザーのジャケットは、手軽にクラシカルな印象を纏うことができるアイテム。シープ革を使ったイレーヴのカバーオールジャケットは表面に顔料を使用しておらず、天然革本来のシボ感やエイジングが楽しめる。着るほどに味が出る逸品なので、じっくりと育てたい。またベルトが付いたデザインになっており、よりムードのあるハーフコートのような着回しをすることもできる。なお、トップスの存在感に負けぬよう、ワイドなパンツをセレクト。

ジャケット165,000円、カットソー17,600円、パンツ41,800円/すべてイレーヴ(イレーヴTEL:03-5785-6447)、時計767,800円/ヴィンテージの時計(江口洋品店・江口時計店 松濤TEL:03-5422-3070)