
古着を取り入れたコーディネイトに挑戦してみたいけれど、どう組み立てれば良いのか、よくわからないという人もいるはず。特に全身を古着だけでコーディネイトするのは、選択肢が膨大なだけに、ビギナーにはハードルが高いだろう。そのため、古着を1点だけ取り入れるなど、古着と新品をMixさせるのが王道だ。
とはいえ、新品と古着は、トレンドが異なる時代に生まれたもの。したがって、デザイン、質感、色合いなど、あらゆる点にズレがあり、ひとつにコーディネイトする際にバランスが取りにくい。そこでまず持っている新品のアイテムを軸に据えて、それに合う古着を考えていくのがおすすめ。そんな古着ビギナーが知っておきたい、古着Mixコーデのつくり方を紹介する。
Photos:TATSUYA YAMANAKA(stanford)
Styling:YONOSUKE KIKUCHI
Hair&Make:SUGO
Model:KENSEI MIKAMI
Text:SHINSUKE UMENAKA(verb)

スタイリスト 菊池 陽之介/YONOSUKE KIKUCHI
2004年にスタイリスト熊谷隆志氏より独立。雑誌、俳優、広告などのスタイリングを中心に活動。2009年より自身がクリエイティブディレクターを務めるキッズブランド「SMOOTHY」をスタート。

大人の品の良さを演出できるスリムなストレッチパンツには、ワイルドなアイテムをぶつけたい。たとえばコロンビアPFGのフィッシングシャツはどうだろう。アウトドア味が加わり、なおかつ古着が持つ擦れた雰囲気によって、こなれたコーデに昇華する。タイトなシルエットのパンツとのバランスを考慮して、トップスには対照的なビッグシルエットを合わせる。それが今の気分だ。


スニーカーとスウェットの王道の組み合わせ。グレートーンでまとめると、コーディネートに統一感が出る。スウェットは価格、人気ともに沸騰しているチャンピオンのリバースウィーブを選んだ。パンツにデニムではなく、ワイドなスラックスを合わせると、行き過ぎたリラックス感を払拭でき、子供っぽい印象にならない。


ブラックカーディガンにはスタイルを引き締める効果や、大人っぽさを加える効果がある。ただ、優等生すぎる印象も。それを、ダメージ加工のヴィンテージデニムで崩すのが良いだろう。古着のよれた味わいと、ダメージ加工のワイルドさが絶妙なスパイスになるはず。


ミッキー柄のプリントT、あるいはスウェットも人気が高まっている古着アイテムのひとつだ。ただのキャラクタープリントでもセットアップのフォーマルさを崩すことができるが、それがヴィンテージのミッキーなら着こなしに説得力がある。
