グルメ
【新連載】パリコダマのグダグダ系料理番組 | 第一回「飯能の日本酒と春食材でぐだぐ~だ!」
2026.05.25
YouTubeチャンネル「パリコダマ」の、酒場ライター・パリッコと、マルチクリエイター・コダマタイチのふたりが、ゆるゆると酒を飲みながら簡単で美味しいおつまみをつくる、ぐだぐだ系料理番組「ぐだぐ〜だ」。 第1回の今回は、僕(パリッコ)がお取り寄せしたとっておきの日本酒「天覧山」を、最高に美味しく味わうべく、春らしい食材を使った簡単おつまみを3品つくります。
Text:パリッコ
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酒ユニット
パリコダマ
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作家・酒場ライター「パリッコ」とマルチクリエイターの「コダマ」の酒ユニット。
各地を自由気ままにぶら散歩しながら、主に酒場の良さやおつまみレシピなど、酒を通したコンテンツを発信。
YouTube:@parikodama
【今回のお酒】
日本酒「天覧山」by五十嵐酒造
まずは、お酒の紹介。
天覧山は埼玉県飯能市にある酒蔵「五十嵐酒造」が造る地酒。その名前は、同市にある山の名前から。
飯能駅は僕が住んでいる西武池袋線沿線にあり、昔からなじみ深いお酒でした。特に、地元でお気に入りの酒屋さんに、ラインナップが充実しているんですよね。立春の日、その前夜から徹夜で搾られ、瓶詰めして出荷される「立春朝搾り」も毎年のお楽しみで、僕は縁あってその作業を見学させてもらったこともあります。
どの酒もしっかりと芯のある旨味があるのに、軽やかで優しい味わいでもあるのが特徴。この純米吟醸も、王道をゆくどっしりとした旨味がありながらも飲みやすく、食事との相性がばっちりです。
【一品目】
かにかまと春キャベツの
オリーブオイル炒め
三浦の「ふわふわ 春きゃべつ」
そんなわけで、初回のテーマは「春らしい食材を使ったおつまみ」。1品目の食材は「春キャベツ」。旬のものって、美味しい上に値段がお手頃といいことづくめなんですよね。今日買ってきた三浦産春キャベツ、地元の普通のスーパーで、1玉100円でした。
弱めの火加減でじわじわと
合わせる食材が「かにかま」。ごく一般的なスティック状のやつで大丈夫です。かにかまって、オリーブオイルでじっくり炒めると、それだけで旨味爆発のごちそうになるんですよね。
そこに春キャベツを投入。辛いものが嫌いでなければ、唐辛子も加えてあげましょう。
料理をするという行為がつまみになる
春のいろどり
全体にざっくりと火が通ったら、最後に火加減を強火にし、フライパンはあまり動かさず、食材にほんのりと焦げめをつける感覚で仕上げます。
最後に、かにかまに塩気があるので味を見つつ、ほんの少し味を調整。塩でも醤油でもいいんですが、今回はナンプラーをひとたらし。魚醤のうまみが酒のつまみ力を底上げしてくれます。
というわけで、完成!
「かにかまと春キャベツのオリーブオイル炒め」完成
合わせるお酒は、冒頭でご紹介した、埼玉県秩父の「天覧山」。
フライパンで2種の食材を炒めただけの料理ですが、かにかまとナンプラーの旨味、塩気が、甘くて柔らかい春キャベツと合わさって、なんともお酒がすすむ一品。米の旨味しっかりながら、どこか柔らかい印象の「天覧山 純米吟醸」とも非常に仲良くしてくれます。
至福
【二品目】
鰆の酒蒸し
しば漬けタルタルソース
切り身を買ってきました
2品目は、魚へんに春と書く魚、鰆。地域によって旬の時期に差はあるものの、字面からして春ということで。
お酒でぐつぐつ
調理法は、僕のなかの大定番「酒蒸し」。酒蒸しというとあさりなどの貝類を思い浮かべる方が多いと思いますが、じつは肉でも魚でも野菜でも、かなり幅広く調理できるんです。しかもお酒の効果でふっくらと仕上がり、旨味も強くなるという、もはや錬金術。
基本はどんな食材でも同じで、鍋やフライパンに塩をふった食材を並べ、食材の5〜6割程度が浸る量の日本酒(パックなど手頃なものでOK)を注ぎ、フタをして中火にかけます。しばらくぐつぐつとやりつつ途中で食材をひっくり返し、およそ水気がなくなったら完成です。
カットもせずにどさっと
今回は途中で、菜の花も追加してみました。火が通りすぎないよう、仕上がりの2、3分前くらいに。
はい、これだけでじゅうぶん美味しいのですが、もうひとアレンジ。市販のタルタルソースに、漬けものなど食感のアクセントになりそうなものを刻んで加えることにより味がワンランクアップするという裏技があり、今回はしば漬けでいってみましょう。刻んだしば漬け目分量をタルタルソースに混ぜ、しば漬けと相盛りになっていた紫蘇の実漬け、いろどりにカラフルなミニトマトを添えて、完成。
「鰆の酒蒸し しば漬けタルタルソース」完成
さっそく熱々を食べてみると、鰆の身がふっくらとしていて、酒蒸し効果により旨味が凝縮され、そのままで最高に美味しい! 初めて合わせてみたしば漬けタルタルは……おー! がぜんタルタル風味が勝ってしまいますが、美味しくないわけがありませんでした。お酒がすすみすぎる。菜の花のほろ苦さと肉厚な食べごたえもいいですね〜。
【三品目】
たらレバー燻製のあん肝風
フィンランド産がポピュラー
3品目は、もはや料理というほどのものでもないスピードメニュー。用意するものは、たらのレバーの燻製(スモークドコッドレバー)缶詰。そのあまりなじみのない食材の入手だけがハードルですが、輸入食材店や楽天市場などでご購入ください。
お皿に取り出して
そのまま食べても濃厚でくさみなく美味しいのですが、今回は意外なアレンジ。刻みねぎとぽん酢をかけ、もみじおろしを添えてしまいましょう。その結果どんな味わいになるかというと、まさかの“あん肝”風!
「たらレバー燻製のあん肝風」完成
これ、実際に食べてみないとわからないとは思うのですが、本当にかなりあん肝風なんです。しかも、本家よりあっさり風味で食べやすいくらい。缶詰なので、家に常備しておけばいつでもこのあん肝風おつまみが食べられるというのも嬉しいですよね。無論、日本酒にもばっちり。
というわけで、簡単でお酒がすすみすぎるおつまみ3品のご紹介でした。ではでは、これらをつまみに、我々は本格的に飲ませてもらいます〜。また次回!


