暮らし・住まい
温冷ができて炭酸も長持ちする
お洒落なステンレスボトル
「Hydro Flask」と過ごす夏
2022.07.01
お洒落な人が良く持っている、カラフルなステンレスボトル。それは、アメリカ生まれの「Hydro Flask(ハイドロフラスク)」というブランドのモノ。長時間温冷できて炭酸飲料も持ち歩けるため、これからくる本格的な夏のシーンでの活躍は間違いなし。機能性とデザイン性に優れたHydro Flaskの魅力を、Hydro Flask PRを手掛けるoffice borshch(オフィス ボルシチ)代表、辻井国裕さんに聞いた。
アジアを見据えて、2017年に日本先行発売
――Hydro Flaskの成り立ちを教えていただけますか?
「Hydro Flaskは、アメリカ・オレゴン州で誕生し、アウトドアのさまざまなアクティビティに適応する、『二重壁真空断熱構造』のステンレスボトルからスタートしたブランドです。キャンプやサーフィンなどのマリンスポーツの場で幅広く使われていて、豊富な色とサイズが揃っています。『トレイルシリーズ』という、通常より25%軽い山登り専用モデルや料理用の食器、定番ボトルなど、豊富に商品展開しています」
――日本に入ってきたのはいつ頃ですか?
「2017年ですね。アメリカのブランドなため、当時は『サイズ的に日本人には少し大きいな』という印象がありました。日本人の日常生活にちょうど良い12オンス(約354ml)の少し小ぶりなサイズがあったものの、白や黒といったスタンダードなカラーしかありませんでした。そのため、アジア進出を見据えて日本では、12オンス(約354ml)、16オンス(約473ml)のカラー展開を増やし、いち早く発売されました」
――当時の評判はどうでしたか?
「初年度は、ブランディングの一環として感度の高いショップでのみ展開し、取り扱い店舗を制限していました。もともと、全米で最も売れているブランドですので、初上陸と共に各メディアに取り上げられるようになり、すぐに好調に展開できましたね。その後、アウトドアといったレジャーやマリンスポーツのシーンで、Hydro Flaskのボトルを持っている人を見かけるようになりました。国内展開が始まる前は、アメリカ本土やハワイで購入した人もいらっしゃったようです」
――確かに、ハワイで買ってくる人が多かったように思います。マリンスポーツ以外でも、ヨガやピラティスをしている人が良く持っているイメージがありました。
「ステンレスボトルはいろいろなメーカーから出ていますが、Hydro Flaskは“お洒落”というキーワードで、ヨガやピラティスをする方々から広まっていったと思います。ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』では上野樹里さんがヨガインストラクター役で出演されていますが、劇中でHydro Flaskのボトルを使っています」
――それは目を引きますね。最近は男女問わずにヨガやピラティスをやっている方が本当に増えました。
保温は6時間、保冷は24時間可能
――Hydro Flaskはデザインだけでなく機能性も優れています。機能性の部分について教えてください。
「温かいものは6時間保温できて、冷たいものは24時間保冷できます」
――僕も実際使ってみたところ、朝に入れたホットコーヒーが夕方まで温かいままでした。冷たい飲み物で試してみると、朝に入れた氷が夜になっても残っていましたね。
「この機能性を実感できるアイテムとして、『フードジャー』があります。熱湯を注いで容器を一度温めてから温かい食べ物やスープを入れると、時間が経っても温かく食べられます。ランチ用としての活用がオススメです。また、冷たさも持続するため、デザート用に冷やしたフルーツを持って行けます」
――例えばマリンスポーツで身体が冷えたら、温かいものが欲しくなることもあるでしょう。ランチにスープを持っていくのに便利ですね。
「この『フードジャー』もアメリカでは大きいサイズが主流でしたが、日本では20オンス(約591ml)が良く売れていますね」
「炭酸を入れられるボトルもあります。キャップに秘密があって、ビールや炭酸飲料を入れてもずっと冷たいままで飲めるのです。アメリカでは量り売りされているビールも多く、大きなボトルが重宝します。現在は大きめサイズのみのラインナップです」
――アメリカのスーパーに行くと食材から日用品まで、何もかもが大きいですものね。
他にもアイテムはありますか?
「缶や瓶をそのまま入れて温度を持続させる『クーラーカップ』というアイテムがあります。冷たい飲み物を冷えたままで飲み終えられるためとても便利です。カップに飲み物を注げば容器の代わりとして使えます」
別売りパーツで自由にカスタマイズ可能
――勤務先に持って行くといった、普段使いをしている人も多いと思います。
「先程のアメリカの量り売りの話に戻りますが、“容器を持参してペットボトルを減らそう”という、ブランドからのオフィシャルメッセージを出しています。日本でも自宅から飲み物を持って出かけるようになれば、将来的にSDGs(持続可能な開発目標)にもつながります。職場のウォーターサーバーを利用する際に、紙コップからボトルに替えることでゴミを削減できるでしょう」
「フタとボトルの下にはめる『ブート』と呼ばれる別売りのパーツを使えば、ボトルを好みのカラーにカスタム可能です。今使っているモデルに飽きても買い替えるのではなく、カスタムしながら長く愛用できるでしょう。これもSDGsにつながると思います」
本格的な夏の到来に向けて、Hydro Flaskのアイテムを手に入れておくと良いだろう。レジャーやスポーツから日常生活まで、幅広く活躍してくれるはずだ。SDGsへ向けた個人の取り組みとしても活用できる。
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話を聞いた人
伊藤孝法
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1973年北海道生まれ。中目黒の老舗セレクトショップOUTPUTオーナーで、さまざまなブランドのPRなども手掛ける。2014年、WWD日本のファッショニスタ100人にも選ばれ、自身のYOUTUBEチャンネル「ファッションとカルチャーとme」も更新中。