泊まらない「デイキャンプ」の過ごし方 ~焚き火とコーヒー編~
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    身軽にサクッと!泊まらない「デイキャンプ」の過ごし方 ~焚き火とコーヒー編~

    2022.04.07

    キャンプは楽しい……が、荷物が多いと帰宅後の片付けや洗い物の煩わしさがあるのも事実。そこで面倒くさがりの筆者は、“泊まらないキャンプ”つまりデイキャンプをしょっちゅうする。

    朝起きて天気が良かったら、近所の川へガスバーナーだけ持ってコーヒーを飲みに行ったり、夕暮れ時に焚き火だけやりに出掛けたり……。

    どこからを「キャンプ」と定義するのかは難しいが、そんな感じで日常的にフラッと野外で過ごすことが好きなのだ。今回は一般的なキャンプ場でのデイキャンプにて、「焚き火とコーヒー」をテーマにした筆者のある日の過ごし方を紹介したい。

    TEXT:KENJI PERM CAMP(ケンジパーマ・キャンプ)監修:日本単独野営協会

    荷物の準備

    まずは荷造り。「どんなことをしようか?」「どんな道具を持って行こうか?」と悩む時間もまた楽しいもの。今回は「焚き火とコーヒー」をテーマに装備を揃えたぞ。

    キャンプ場でくつろぐチェア、道具や料理を乗せるテーブルのほか、今回は焚き火を楽しもうと思ったので、焚き火道具などもバックパックに詰め込む。道具のオススメはコチラの記事をチェック!
    キャンプ初心者は「デイキャンプ」から! 最低限揃えたい10の道具

    ※このほか、救急セットやゴミ袋は必ず持っていこう

    キャンプ場へ

    愛車の原付バイクで家を出る。キャンプ場によってはデイキャンプのプランも用意されていて、宿泊より料金が安い。週末は混み合うことが多いので、事前に予約して出掛けよう。

    デイキャンプならテントや寝袋など大きなギアが不要なので、バックパックひとつでコンパクトにまとめることも簡単。セッティングも撤収も数分で完了するので手軽だ。

    焚き火の準備

    敷地内の落ちている枝を拾って良いキャンプ場なら、細い枝を探しに行こう。焚き付け用の薪代が浮くぞ。

    左から着火剤となる杉の葉などの枯葉。焚き付けとなる爪楊枝くらいの枝、小指くらいの枝、指2本分くらいの枝……と順番に集めて並べておく。よく乾燥したものを選ぶことがポイント。

    この順番に燃やして焚き火を育てる。ある程度火が育ったら、キャンプ場で購入した薪を投入していく。

    キャンプで淹れるコーヒーは別格

    焚き火調理は、調理器具が煤で汚れてしまうので、熱源を別に持って行くと洗い物がラク。今回はアルコールストーブを持って来た。燃焼音が静かでキャンプの雰囲気を邪魔しないところが好きだ。

    ポーレックスコーヒーミル

    ポーレックスコーヒーミル

    焚き火を眺めながら、コーヒーミルで豆を挽く。なんとも贅沢な時間だ。

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    ドリッパー(ユニフレーム コーヒーバネット)

    ゆっくりと時間をかけてドリップ。たった一杯のコーヒーを丁寧に淹れると、それだけで非日常を味わえる(気がする)。

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    野外で淹れたコーヒーはうまい(気がする)。至福のひととき。

    車やバイクで来るとアルコールを飲めないが、最近のノンアルコール飲料はビールの他にもサワー、カクテル、日本酒、スピリッツなど豊富で美味しいので、デイキャンプを機会にトライしてみるのもいい。禁酒のきっかけになって健康になれるかも……?

    ナイフで道具を作るのも乙

    MORAKNIV(モーラナイフ)のアウトドアナイフ

    MORAKNIV(モーラナイフ)のアウトドアナイフ

    ナイフがあれば色々な遊びを楽しめる。例えば、現地で拾った枝を削って簡易的なお箸を作ることも。
    ※毒性のある木もあるので注意!

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    せっかくなので焚き火でインスタントの鍋焼きうどんを調理し、作った箸でいただく。このアルミ容器は直接火にかけることができ、そのままゴミとして捨てられるので便利だ。

    「森読書」の没入感

    キャンプ場に自由利用可能な場所があるなら、チェアを持って移動するのも楽しい。筆者は河原や森の中に行ってリラックスすることが多い。

    この日は小説を持ち込んで読書。木漏れ日の中、小鳥のさえずりや木々のざわめきを聴きながらの読書は普段とは違う没入感を味わえる。

    後片付けは現状復帰がマナー

    ZEN Camps 火消し袋

    そろそろ日が暮れそうなので片付け。焚き火で出た炭や灰は、火消し壺などで鎮火して冷ましてから指定の捨て場に捨てよう。来た時の状態に綺麗に戻して帰るのがマナーだ。

    撤収時間ギリギリまで焚き火していると、薪が燃え尽きて冷めるまでに時間がかかるので、撤収の1〜2時間前までには火が消えるようにして、出た炭を冷ます時間を確保しよう。

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    撤収は10分ほどで完了。帰宅してからの洗い物も少ないので、気がラク……。

    焚き火をして、コーヒーを淹れて、読書をしただけ。たったそれだけなのに満ち足りた気分になる。泊まっても泊まらなくても、キャンプは楽しいのだ。

    ぜひ、あなたなりのデイキャンプの楽しみ方を見つけてほしい。

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    • KENJI PERM CAMP(ケンジパーマ・キャンプ)
    • KENJI PERM CAMP(ケンジパーマ・キャンプ)

    • ソロキャンプや自作キャンピングカーなど、ロマンを求めるアウトドア動画をYouTubeで配信。ライターの経験を生かし、初心者にも分かりやすいキャンプ解説を心掛けている。現在、「刃物のまち」岐阜県関市でオリジナルのナイフを製作中。

      Youtubeチャンネル▶KENJI PERM CAMP

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    • 日本単独野営協会

    • 小山仁氏を代表に、「ソロキャンプの健全な普及」を目指して設立された任意団体。ソロキャンプの普及活動や各種キャンプイベント、野営地の清掃活動などを行っている。会員数は約19000人。KENJI PERM CAMPも在籍。

      日本単独野営協会公式サイト

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