マウンテンジャケット55,000円／ザ・ノース・フェイス（ゴールドウインカスタマーサービスセンターTEL：0120-307-560）　260 Tech L/S Crew 14,300円／アイスブレーカー（ゴールドウインカスタマーサービスセンターTEL：0120-307-560）

アウトドアシーンでの着こなしは、どんな環境でも快適に過ごせるようにレイヤードするのが基本。それぞれのアイテムに的確な役割をさせ、最小限のもので昼夜の寒暖差や天候の変化に対応するのも冬キャンプの密かな楽しみなのだ。いくら立派なストーブを用意しておいても、着るものが普段通りでは安心できない。正しいアウトドアウェアの着こなしを会得し、加えて防寒に特化したアイテム選びを確実にしておこう。

登山特集でも紹介したが、アウトドアウェアのレイヤリングは思っている以上に重要だ。まず、一番下に着るベースレイヤーに求めるのは「汗を吸収して、すぐ乾く」こと。体の濡れは不快なだけでなく、体温を着実に奪ってしまい、体温を維持するためにエネルギーも消費してしまう。中層に着るインサレーションの役割はもちろん保温だが、ベースレイヤーが吸収した水分を発散してくれる透湿性能があるものを選びたい。アウターにはとにかく風から身を守ってもらう。風速1m強まるごとに体感気温を1℃下げるといわれ、風をなるべく感じないことが防寒で大事なことだから。耐久性が高く、下の2層同様に透湿性が高いものを選んでおこう。重量級のダウンジャケットを着ても暖かいが、重たく動きづらいウェアは無駄に体力を消耗し、疲労が蓄積……、なんてことにもなりかねない。吸収速乾性、透湿性、保温性、防風性をそれぞれのウェアに的確にもたせることで、冬でも軽量でコンパクトな着こなしが実現できる。