GOODA
vol.28 INDEX

清潔感漂う身だしなみには、日々のケアが欠かせない。シャンプーからリラックスグッズまで男の嗜みともいえるケア用品を紹介。

花粉に立ち向かう
ロボットがいる!?

全国民の4人に1人が罹患しているといわれる花粉症。「戦後に森林資源の回復で植林されたスギが樹齢30年以上になって大量の花粉をまき散らすようになったから」「食生活が欧米化して、たんぱく質を多く摂取するようになったから」など、さまざまな理由が考えられているが定かではなく、また自然治癒が難しいのでマスクやメガネなどで対策するしかない。そんななか「花粉症同士で飛散状況などの情報を共有して立ち向かおう!」ということを目的に2005年から実施されているのが、気象情報サイト「ウェザーニュース」の花粉観測機「ポールンロボ」による「花粉プロジェクト」だ。

テクノロジーを駆使した対策で
ツライ花粉症を乗り切る

この「花粉プロジェクト」はサポーター参加型の企画で、花粉シーズンとなる2月上旬から5月上旬にかけて「ポールンロボ」と呼ばれる花粉自動観測機を全国の家庭や病院、企業、学校など1000ヶ所に設置し、飛散量を測定するというもの。「ポールンロボ」はウェザーニュースが独自開発した花粉観測機で、直径15cmほどのプラスチック製の球体で、人の顔のような目と鼻と口がある可愛らしいルックスのロボット。口の部分から人の呼吸と同じ量を吸引するように設計されているため、実際に人間が空気中で吸い込む花粉量を計測できるのだ。花粉の飛散量によって白、青、黄、赤、紫へと5段階で目の色が変化する。さらに、花粉飛散量に加えて、ダスト・気温・湿度・気圧や、試験的に火山灰、PM2.5の観測もしており、毎日花粉症患者から症状報告も集めているそうだ。観測データは無料で公開されており、ウェザーニュースの「花粉Ch.」やテレビ朝日の地上デジタルデータ放送で確認できる。また、花粉対策メールの配信や、参加する医療機関や企業にも提供され、花粉症の研究に役立てられているのだ。花粉症でお悩みの方は、ぜひポールンロボの情報を参考にして、花粉の少ない時間帯に外出するなど対策に活用しよう。