GOODA
vol.28 INDEX

特別な日に味わいたい贅をつくした逸品から、メディアを賑わすトレンドグルメまで。大人の男にふさわしい、こだわりのグルメを紹介しよう。

日本酒に秘められた効果
「酒は百薬の長」は本当?

漬け物やみそなどをはじめとした発酵食品には栄養成分がたくさん含まれており、健康や美容に良いとされ、古くからさまざまな形で取り入れられてきた。日本酒も米と米麹を発酵させて造られる発酵食品で、栄養成分が特に豊富なのだ。しかも日本酒の魅力は飲むだけではない。化粧水として利用するなど、日本酒を利用した美容法が見直され、ちょっとした国内のみならず海外でもブームになっている。

健康と美容にも
良いヘルシーな酒

発酵食品である日本酒は、ビタミンCを含むビタミン類、肝臓に良いペプチドといった新陳代謝を高める成分や、ミネラルも豊富で、アミノ酸はワインの10〜20倍もあるという。血管の収縮を抑えるアデノシンという成分も他の酒に比べて圧倒的に多く、これによって血管が開いて体が温まり血行がよくなることから、冷えや肩こり、腰痛、むくみを和らげる効果も期待できるそうだ。また、原料である米麹には、シミやほくろの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きがあるため、美白効果にも優れているのは科学的にも証明されている。飲むことによって身体の中から作用させるのも効果的だが、肌に直接塗っても美肌効果を得られるので、化粧水のように使用したり、パックをするという美容法は実は昔から実践されていたそうだ。酒蔵で働く人の手や肌が白くキレイだと言われるのも、この美肌成分が理由だろう。最近では日本酒風呂も有名だ。体が芯から温まり、老廃物排出を促進させ、高血圧防止や疲労回復、保湿効果などもある。作り方も簡単で、37〜40度の湯船にコップ2〜3杯ほどの日本酒を入れるだけなので、ぜひ試してみてほしい。