“Y2K”という言葉をよく耳にすると思いますが、現在のトレンドは2000年頃の流行を模倣しています。そして、そんな2000年頃のトレンドは70’sを模倣したものだったといわれていました。共通するのは、ブーツカットやミリタリー、フレアデニムなどに加えて“装飾品の多さ”です。ジョンレノンの時代も、2000年頃のIWGP（池袋ウエストゲートパーク）の時代もネックレスやブレスレットなどの装飾品が多かったんです。今年もその流れを受けて“アクセサリー”の人気が高まっています。

また、日本では“アウトドア”が近年人気です。コロナ禍でのソロキャン人気から継続して、今年もマウテンパーカやフリース素材のミドルアウターなどが支持されています。もともと日本人はアウトドアテックウェアが大好き。数字で機能性が競えるスペックは、男心をくすぐる要素が多く、今年も熱いですよ。他方で海外では、長らく続いたストリート色が弱めになってきています。代わりにテーラードジャケットやコートなどをランウェイでも頻繁に見るようになりました。足元はスニーカーの代わりに革靴が台頭しています。だから、今年買うなら一足でフォーマルに見せられる“革靴”がおすすめです。

サイズ感はビッグシルエットが継続です。ただ、最近は「メリハリ」を意識した“ネオ・ビッグシルエット”が主流になってきています。例えば、以前までは着丈も肩幅も身幅もドカンと太いものが多かったと思います。ですが、身幅や肩幅は広くてリラックス感はあるけれど、着丈はやや短い。そんなスマートに見せられるような、ダボダボになりすぎないシルエットが増えています。といっても、サイズフリーなビッグサイズも健在です。だから、今年買うならメリハリを意識して、あまりダボダボにならないリラックスサイズを狙うと良いですよ。

30〜40代の読者世代には、海外でトレンドになっている革靴を取り入れたコーデはどうですか？　アウトドアスタイルも良いのですが、革靴やテーラード、スラックスなどを取り入れた“アーバンカジュアル”が一歩先のお洒落のように感じます。いつものスニーカーを革靴に変えるだけでも、グッとトレンド感が増します。たとえばGUなら、リアルレザーの革靴が3,000円ほどで購入できますし、ハードルは高くないはず！

ヒールブーツやプラットフォームシューズです。昨年、一昨年あたりから爆発的に増えていますが、ソールが厚く身長が盛れるアイテムです。昔のシークレットソールのような見た目でわかりやすいものもありますが、最近は大人向けにバランスを考えてあるスマートなものが出ています。一見すると細身で綺麗に見えますが、靴底はしっかりと盛っている、そんな靴も多いですよ。僕はもう4cm以下のヒールやソールは敬遠するようになってしまいました（笑）。体型にコンプレックスがある人は是非。

Y2Kの流れでパープルカラーが人気です。2000年ごろはパープルなどの色味がとても多く見られました。派手なようですが、最近はネイビーともパープルともいえないような暗めのものが多いんです。ユニクロでも展開されているので、モノトーンスタイルが多い人にも、差し色にパープルがおすすめです。

レイヤードも70’sやY2Kでよく見られるスタイルですね。今年もその流れを受けています。ポイントは、あまり重ねすぎないこと。着こなしが難しくなるので、まずはニットのレイヤードから始めてみてはいかがでしょうか？　その時、ニットを1枚で着ないようにしてください。ニットの下にシャツやTシャツを着て、首元に柄や色を重ねることを覚えましょう。一枚で着るよりも装飾的になりますし、今年っぽさが出るからです。ストライプのシャツでもOK。ユニクロなどコスパの良いアイテムで十分です。