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【メンズ】人気の手袋おすすめ25選|おしゃれなブランドも紹介
2025.10.20
冬場の通勤時の防寒対策に役立つ手袋は、大人の男性のファッションアイテムとしても欠かせない存在だ。特に、メンズの革手袋はワンポイントでコーデを格上げできる優れもの。本記事では、有名ブランドの人気アイテムをはじめ、アウトドアシーンで活躍するグローブまで、おすすめのメンズ手袋を紹介。デザインや素材、機能性を考慮しつつ、自身のスタイルにマッチした物を見つけてほしい。
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メンズ手袋の有名ブランドをチェック
メンズ手袋選びでは、人気ブランドのアイテムを軸に選ぶと良いだろう。ブランドで選ぶ際は、「信頼できる品質」と「自分の着こなしに合うデザイン」を軸にしよう。ビジネスシーンで着用できる、お洒落で高品質な手袋を展開しているブランドを紹介する。
【メンズ手袋を手がけるハイブランド】
長年にわたってメンズ手袋を手がけてきた、伝統のあるハイブランドを紹介。上質な素材を使い、丁寧につくられた高品質なアイテムが揃う。
■デンツ(DENTS):英国の老舗手袋ブランド。高級革手袋で有名
1777年に英国で創業した老舗の手袋ブランド。柔らかな高級レザーを用い、熟練の職人が一つひとつ手作業で仕上げる品質の高さで知られている。1953年には、エリザベス2世の戴冠式用の手袋を制作した。
■メローラ(Merola):イタリアの名門。映画衣装でも使われる高級手袋ブランド
1870年にイタリアのナポリで創業した老舗の名門手袋ブランド。高品質な手袋やネクタイを手がけ、ハリウッド映画でも衣装として使用されてきた。伝統を受け継ぐ職人の手で、現代でもナポリ郊外の自社工場にて完全ハンドメイドを実現している。
■モンクレール(MONCLER):ダウンジャケットで有名な高級ブランド
フランス発祥の高級ダウンブランドで、極寒地にも耐えるダウンウェアは、世界各国の登山隊で採用されている。手袋も高い防寒性と優れたデザイン性を誇る。
■カナダグース(CANADA GOOSE):高級ダウンブランドでグローブも高耐久
カナダ発の高級ダウンブランドで、過酷な環境での耐久性と高い保温性をもつ製品で知られている。グローブも同様に高性能で実用的な物が揃っている。
■オロビアンコ(Orobianco):イタリアのファッションブランド
イタリア語で“白銀”、“貴重なるもの”という意味をもつ、イタリア発のファッションブランド。洗練されたデザインと実用性の高さが特徴で、ビジネスからプライベートまでスタイルを引き立てる。
【手頃な価格帯のブランド 】
高い人気と知名度を誇りながら、比較的手頃な価格帯のアイテムが揃うブランドを紹介。
■ハリスツイード(Harris Tweed):英国の法律で基準が定められている
スコットランドのハリス島でつくられる、羊毛を用いた伝統的な手折のウール生地のこと。丈夫で暖かく、スーツや手袋の素材としてさまざまなブランドの製品に使われている。
■グローブス(GLOVES):100年以上の歴史と伝統をもつ
イタリアの老舗手袋ブランドで、最新のファッショントレンドを取り入れつつ、洗練された実用性の高いアイテムを世に送り出している。
■ポロ・ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN):アメリカのプレミアムブランド
アメリカを代表するメンズブランドで、クラシカルで上品なライフスタイルを提案し、グローブもファッション性を重視した手頃な価格帯で展開している。
■ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE):機能性重視のアウトドアブランド
アメリカ発の世界的アウトドアブランド。登山やスキーなどアクティブなシーンに向けた高機能グローブを展開しながら、日常使いもしやすいデザインの物が揃っている。
■アークテリクス(ARC'TERYX):先端技術を用いるアウトドアブランド
カナダ生まれのアウトドアブランドで、高性能な登山用ウェアやギアを展開している。グローブは耐久性や防風性に優れ、厳しい環境下でも信頼性が高い。
■コロンビア(Columbia):独自の機能性を追求
1938年にアメリカ・オレゴン州で創業したアウトドアブランド。防水性や保温性に優れたウェアやアクセサリーを展開し、機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムが世界中で支持されている。
■吉田手袋:半世紀以上の歴史をもつ国内メーカー
香川県東かがわ市に本社を構える老舗手袋メーカー。日本一の手袋の産地で培われた技術を生かし、シンプルで高品質なレザー手袋などを製造している。
男性へのプレゼントは使用シーンと予算を意識
男性への贈り物として手袋を探している人は、使用シーンを想定しつつ、予算を意識して選ぼう。
仕事で使ってもらいたい場合、スーツスタイルの人には高級感のあるレザー製の手袋がおすすめ。人気のハイブランドの場合、1~3万円ほどを目安にセレクトしよう。通勤や普段使いを想定する場合は、ややカジュアルなニット製、フリース製の物が候補に入る。ポリエステルやナイロンなど汚れても手入れがしやすい素材もおすすめだ。予算は3,000~1万円ほどが目安になる。
贈る相手の年齢も考慮に入れよう。20~30代の場合は定番のブランドから、スマホのタッチパネル操作ができるタイプなどが喜ばれるだろう。40代以上の人に贈る際には素材にもこだわりたい。イタリア製のレザーなどを贅沢に使った手袋を贈れば、長く愛用してもらえるはずだ。
メンズ手袋のおすすめ25選
自分用にもプレゼント用にもおすすめの、メンズ手袋のおすすめアイテムを25種類ピックアップ。先に紹介した各ブランドからアイテムを厳選した。
【デンツ(DENTS)のメンズ手袋2選】
1.デンツ DENTS グローブ 手袋 メンズ 5 9001

参考価格:14,800円/photo by 楽天市場
32もの工程を経て手づくりされた、高品質で優れたフィット感をもつ手袋。エジプト周辺の砂漠地帯に生息する特殊な羊から取れるレザーである「ヘアシープ」を使用し、薄くてシルキーな質感が特徴だ。裏地は100%カシミヤが使われており、肌触りが良く保温性にも優れている。ブラックとブラウンの2カラー展開。ビジネスシーンでデキる男性像を演出できる、上品なアイテムだ。
2.デンツ 手袋 DENTS グローブ メンズ 手袋

参考価格:32,890円/photo by 楽天市場
ガイド無しで縫製できる熟練の職人の手で、30余りの工程を経てつくられた手袋。肌に吸いつくような極上のフィット感をもち、自然なつけ心地の良さが魅力だ。素材のヘアシープは適度に光沢があり、落ち着いた雰囲気を放つ。すべての指先がタッチパネルに反応し、寒い屋外でも手袋をつけたままスマホの操作が可能だ。
【メローラ(Merola)のメンズ手袋2選 】
3.メローラ 手袋 スマホタッチ グローブ

参考価格:24,200円/photo by 楽天市場
スマホに対応したレザー手袋で、寒い屋外でも手袋をしたままスマホを操作できる。メールのチェックもエレガントな雰囲気で行え、ビジネススタイルを格上げしてくれるだろう。表地にはナッパレザー(仔羊皮)、裏地にはカシミヤが使われており、優れた保温性を発揮する。スーツやコートにマッチする、多彩なカラバリ展開も魅力。
4.MEROLA(メローラ) 革 手袋 ナパレザー

参考価格:20,570円/photo by 楽天市場
指先から手のひらまでぴったりとフィットする、ナッパレザーでつくられた手袋。きめの細かな質感が美しく、適度なつや感が手元を上品に演出する。定番のブラックやブラウンに加え、イタリアらしいビビッドなオレンジやレッドなどのカラバリがあり、好みの一色を見つけやすい。ギフト用にもおすすめだ。
【モンクレール(MONCLER)のメンズ手袋2選 】
5. モンクレール グルノーブル レザー&ナイロングローブ

参考価格:58,300円/photo by 楽天市場
1934年にドイツで設立されたグローブブランド「reusch(ロイシュ)」とのコラボモデル。ストレッチナイロンとラムレザーのコンビネーション素材が使われている。立体的なブランドロゴマークやトリコロールのクリップなど、細部までこだわったつくりに。寒い日の防寒対策におすすめのアイテムだ。
6. Moncler モンクレール メンズ グローブ K20913A00010A9575742

参考価格:37,000円/photo by 楽天市場
ヴァージンウール100%でつくられた、優れた肌触りの手袋。手首の部分に施されたロゴワッペンがデザイン上のアクセントに。伸縮性のあるリブ編みが施されており、手首までしっかりと包み込んでくれる。コーデに合わせやすいシンプルなシルエットのデザインは、プレゼント用にもおすすめ。
【カナダグース(CANADA GOOSE)のメンズ手袋2選】
7. カナダグース/CANADA GOOSE "MIXED MEDIA GLOVE

参考価格:25,800円/photo by 楽天市場
羊革100%でつくられた、ブラックのレザー手袋。レザーとソフトシェルのコンビネーションにより、優れた保温性と機能性を両立している。肌寒い季節の防寒対策として活躍する。指先はタッチスクリーンに対応し、手袋をつけたままスマホの操作が可能だ。
8. CANADA GOOSE カナダグース DOWN MITTS

参考価格:19,800円/photo by 楽天市場
ダウンを使用し、優れた保温性を発揮するミット。キルトスルー設計により熱を均一に分散させ、耐水性素材の採用により、過酷な環境でもドライな状態を保ち、暖かさを維持できる。前腕部分には、伸縮性ドローコードを使用したコードロックを備え、手首部分には目立たないベルクロ付きの布ベルトを採用している。耐摩耗加工が施されたフリース製の袖口には、グローブホルダー付き。
【オロビアンコ(Orobianco)のメンズ手袋2選 】
9. Orobianco オロビアンコ イタリア製 選べる4カラー 2サイズ

参考価格:10,710円/photo by 楽天市場
柔らかくきめの細かい羊皮素材を使用し、内側には保温性に優れたウールを使用した手袋、左手には、ブランドロゴが型押しされたレザープレートが施されている。4カラー展開で、指のマチ部分がツートンカラーになっている点がポイント。オロビアンコのペーパーボックス入りで、プレゼント用にもおすすめ。
10. オロビアンコ 手袋 メンズ

参考価格:14,300円/photo by 楽天市場
滑らかな肌触りと保温性に優れたニット手袋、指先と手首部分に羊革を使用しており、タッチスクリーンに対応するため、手袋をしたままでスマホを使用できる。ニットと本革のコンビネーションがお洒落で、ロゴ入りのタグや手首に型押しされたロゴがアクセント。
【ハリスツイード(Harris Tweed)のメンズ手袋2選 】
11. ハリスツイード 手袋 メンズ スマホ対応

参考価格:6,980円/photo by 楽天市場
ショップのオリジナルブランド「Attivo」と、ハリスツイードの生地を使用した手袋。温かみのあるツイード部分は、多彩なカラーバリエーションが展開されている。手のひら部分には羊革を使用しており、しなやかな柔らかさと保温性を両立。コスメパフにも使われるベルベット裏地により、手を暖かく包み込んでくれる。指先はスマホの操作に対応する。
12. Harris Tweed 五本指タイプ ニット

参考価格:3,278円/photo by 楽天市場
流行に左右されない普遍的なデザインが特徴の手袋。ニット製の袖口とマチにより、優れた伸縮性を発揮する。裏地にはフリースボアを使用し、滑らかな肌触りと保温性を両立した。左手の甲にはハリスツイードのピスネームが付属する。袖口は縫い留められておらず、伸ばして使うことも可能だ。ブルー系やチャコール系など8色のカラバリ展開。
【グローブス(GLOVES)のメンズ手袋2選】
13. グローブス GLOVES 手袋 レザー グローブ CA060L

参考価格:16,500円/photo by 楽天市場
上質なレザーを使用し、カシミヤ50%、ウール50%の裏地により、優れた保温性を発揮する手袋。手の甲に施されたピンタックがアクセントで、スーツスタイルにマッチするデザインは、優秀なビジネスパーソン像を演出する。ブラックやネイビー。ダークブラウンなど落ち着いた8カラー展開。
14. グローブス GLOVES 手袋 レザーグローブ スマホ対応 CA1662SP

参考価格:22,550円/photo by 楽天市場
スムースレザーを編み込んだようなデザインが目を引く手袋。ビジネススタイルにもマッチし、コートの袖から覗く姿がワンポイントのお洒落に。指先にはタッチスクリーン対応のレザーが使用されており、手袋をしたままスマホの操作が可能だ。裏地はカシミヤ50%混のウールのため、優れた保温性を発揮する。
【ポロ・ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)のメンズ手袋2選 】
15. ラルフローレン 手袋 スマホ対応

参考価格:14,630円/photo by 楽天市場
上質なシープレザーを採用した手袋。シンプルなデザインは、スーツからジャケットまで幅広いコーデにマッチする。親指と人差し指はタッチスクリーンに対応しており、手袋をしたままスマホの操作が可能だ。しなやかな肌触りが特徴で、長く使い込むほどエイジングを楽しめる。
16. ポロ ラルフローレン 手袋 POLO RALPH LAUREN PC0494

参考価格:8,980円/photo by 楽天市場
保温性に優れたニット製の手袋。指先がタッチスクリーンに対応し、そのままスマホの操作ができる点がポイントだ。手のひら部分には、グリップ力を高めるレザーパッチ付き。袖口に施されたロゴマークがアクセント。シンプルで普遍的なデザインは、流行に左右されずに使えるため、プレゼント用にもおすすめできる。
【ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)のメンズ手袋2選】
17. ノースフェイス THE NORTH FACE 手袋 イーチップ

参考価格:6,970円/photo by 楽天市場
4方向ストレッチ素材を採用し、手にしっかりとフィットする手袋。すべての指先がタッチスクリーンに対応し、寒い屋外でもスマホやタブレットの操作をスムーズに行える。手袋の左右にはジョイントが付属し、使わない時はまとめて持ち運びができる。落ち着いた色味の3カラー展開。
18. ザ・ノース・フェイス 手袋 メンズ レディース 防水

参考価格:9,350円/photo by 楽天市場
タッチスクリーンに対応した、防風防滴のグローブ。掌部には、滑り止めのシリコンプリントを施した、全面タッチスクリーン対応のフリースが使われている。ライニングには「GORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPER」が採用され、外からの冷たい風を防ぎ、多少の雨にも対応可能だ。
【アークテリクス(ARC'TERYX)のメンズ手袋2選 】
19. ARC'TERYX アークテリクス ベンタ グローブ Black

参考価格:14,300円/photo by 楽天市場
軽量ながらも防風性と透湿性を備えた手袋。「GORE-TEX INFINIUM」のソフトシェルにより、風を防いで雨や雪をはじきつつ、優れた透湿性を発揮する。内側にはフリースが施され、保温性を発揮。タッチセンサーに対応し、手袋をしたままスマホや各種デバイスの操作が可能だ。通勤のほか、寒い季節のトレイルランニングやハイキングにも対応する。
20. ARC'TERYX アークテリクス ロー グローブ Forage 手袋

参考価格:6,820円/photo by 楽天市場
手のひらにフィットするよう裁断された、Torrent™ 190製のライトインナーグローブで、単体でも十分な保温性を発揮する。シェルグローブの下に着用すれば暖かさが持続し、蒸れを逃がすのにも役立つ。親指と人差し指にはセンサーパッドを搭載し、スマホのタッチパネルを操作可能だ。使わない時はポケットに収納できる軽さも魅力。
【コロンビアのメンズ手袋2選 】
21. Columbia コロンビア CL8151 クラウドキャップフリースグローブ

参考価格:3,630円/photo by 楽天市場
冬のアウトドアからタウンユースまで対応する、保温性に優れた手袋。コロンビア独自の熱反射保温機能「オムニヒートリフレクティブ」により、シルバーの裏地が身体の熱を反射して、手袋の中を暖かく保つ。指先はタッチスクリーンに対応し、スマホの操作も思いのまま。耐久性の高いグリップも備えている。
22. コロンビア Columbiaバックアイスプリングスグローブ PU3044

参考価格:2,524〜2,673円/photo by 楽天市場
軽量なフリース素材でつくられており、厚すぎず薄すぎない生地は、保温性と耐久性を両立している。手首ラインはフィット感を高めた総ゴム使用で、内側へ冷気が侵入するのをしっかりと防ぐ。普段は邪魔にならない接続カン付きで、使わない時は左右の手袋をつなぎ合わせておけるため、紛失を防ぎやすい。
【吉田手袋のメンズ手袋2選】
23. メンズ レザー手袋

参考価格:10,120円/photo by 楽天市場
流行に左右されることのない、羊革を使用したシンプルなデザインの手袋。裏地にはポリエステルを使用し、肌触りの良さと保温性を両立した。ブラックとチョコのベーシックな2カラー展開で、いずれもスーツやコートと合わせやすく、ビジネスシーンから普段使いまで幅広く活躍する。
24. 手袋 メンズ 日本製

参考価格:8,470円/photo by 楽天市場
軽量で伸縮性のある、カシミヤの柔らかい毛を使用した手袋。ざっくりとした網目模様に編み上げられており、カジュアルなコーデにマッチする。吸水性にも優れており、手汗をかいても素早く吸収し、発散する。チャコールやグレー、Mブラウンのベーシックな3カラー展開で、普段使いしやすくプレゼント用におすすめだ。
【フィット感に優れたメンズ手袋1選】
【25. バイク グローブ 冬 革 ウィンターグローブ 】

参考価格:9,900円/photo by 楽天市場
しなやかで耐久性のある鹿革でつくられた手袋。リブ付きのため保温性にも優れている。ビンテージ感のある風合いが美しく、ブラックとイエローの2カラーから選べる。防水性、防風性、透湿性に優れた透湿防水フィルム(HiPORA)が内蔵されており、急に雨が降ってきてもそのまま使用可能だ。寒い季節のツーリングから通勤まで幅広く対応する逸品。
メンズ手袋の選び方の6ポイント

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メンズ手袋の選び方は、「用途」「素材」「サイズ」「機能」「縫い目の違い」「カラー」の6点をバランスよく考慮することが重要だ。それぞれのポイントについて深堀していく。
素材で選ぶ【着用感や耐久性に影響】
メンズ手袋に使われている素材は、着用感や耐久性に影響する重要な要素。手袋に使われる素材は主に、本革やウールなどの「天然素材」とポリエステルやナイロンなどの「合成繊維」に分けられるため、それぞれの特徴をチェックしておこう。
【天然素材】
天然皮革は見た目のエイジング(経年変化)を楽しめ、使い込むほどに見た目が変化していくため、自分だけの逸品に仕上げることが可能だ。上品な質感と耐久性を両立したアイテムが展開されている。希少な素材が使われているアイテムも多く、合成繊維の物と比べて価格は高め。
また、革製品をキレイな状態に保つには、定期的なメンテナンスが必要になる。ウールは主成分がタンパク質であり、ほこりや食べ残しなどの汚れがついたまま保管しておくと、虫食いの原因になるためだ。
■牛革(レザー)
一般的に多く使われている革素材で、耐久性と防風性に優れている。丈夫で長持ちし、使い込むほどに手になじむ。オン・オフを問わず使用できる便利な素材として、幅広いシーンで活躍する。
■ペッカリー革
南米に生息するイノシシに似た動物の革で、高級品とされている。厚みのある革は耐久性に優れており、しなやかで柔らかく長時間装着していても疲れにくい。
■羊革(シープスキン)
薄く軽量で柔らかい手触りが特徴。指先までフィットし、しっかりと手になじむ。ほかの革素材と比べて耐久性は低いが、きめが細かく通気性に優れている。
■鹿革(ディアスキン)
柔らかく柔軟性がありながら、丈夫で耐久性にも優れている。通気性と吸湿性に優れており、滑らかな手触りと併せて快適な装着感を誇る。
■ウール
羊毛を使った素材で、保温性が高く寒さ対策に最適。吸湿性があるため蒸れにくい。繊維が縮れているため素材自体に伸縮性があり、弾力性があるためしわになりにくい。自然な風合いも魅力。
■カシミヤ
カシミヤヤギの毛を使った高級な素材。軽くてふんわりとした質感があり、保温性に優れているため非常に暖かい点が特長。肌触りが滑らかでチクチクとしにくく、装着感にも優れている。
■ニット
ウールやアクリルなどを編んでつくられる素材で、伸縮性があり快適な着け心地を得られる。カジュアルなコーデに合わせやすい。
【合成繊維】
合成繊維は撥水性や速乾性に優れており、通勤や普段使いだけでなく、アウトドアやスポーツでも活躍する。天然素材の手袋よりも安価な物が多く、質感よりも機能性を重視したい人におすすめだ。天然素材の物よりも手入れがしやすく、気軽に使える点が特徴。
■ポリエステル
軽量で型崩れしにくいため、普段使いの手袋の多くに使用されている素材。速乾性があるため、汚れても気軽に拭き掃除や丸洗いができる。また、元の形状を保つ性質をもつため、しわになりにくい。
■ポリウレタン
伸縮性が高く、手にぴったりとフィットする素材。合成皮革として加工されることも多く、本革のような質感をもちながらも、メンテナンス性に優れている。
■ナイロン
摩耗や引き裂きに強く、撥水性や防風性にも優れた丈夫な素材。軽量なため携帯性に優れている。アウトドアやウィンタースポーツ用の手袋に使用されることが多い。
■フリース
ポリエステルを起毛させた素材で、ふんわりとした肌触りと高い保温性が特徴。繊維同士の間に空気の層ができるため、外からの冷気を防ぎつつ、身体から発せられる熱を保つ。摩擦に弱いため使い続けると毛玉ができやすい。
用途に合わせて選ぶ【最適な素材・機能を逆算】
手袋の用途や使用シーンを明確にしてから、最も適した素材、機能の優先順位を決めよう。ビジネスシーンや通勤、プライベート、アウトドアなどシーンごとに最適な要素をもつ物を逆算すれば、ピッタリのアイテムを見つけられる。
■ビジネスシーン
ビジネスやフォーマルでは薄手の革製手袋が定番アイテムになる。形状は、スーツの袖口に収まりやすいシンプルな物が望ましい。商談相手には、落ち着いたシックな印象を与えられるだろう。
■通勤
通勤で自転車を使う場合は、寒さや悪天候にも対応できるよう、防風・防水性を備えたものがおすすめ。グリップ性のある素材、滑り止め加工が施されたモデルなら、しっかりとハンドルを握れる。電車通勤の場合はビジネス用の手袋で兼用可能だ。
■プライベート
カジュアルな普段使い用の手袋の場合、好みのデザイン、素材の物を選んでOKだ。防寒性を重視したい場合は、ニットやウールの手袋がおすすめ。手入れのしやすさや本革に近い質感が欲しい場合は、ポリエステルやポリウレタン製の物を選ぶと良いだろう。自宅でくつろぐ場合は、指先の保温性に優れたミトンタイプ、手袋をつけたまま作業をする場合には、指先の抜けたタイプが使いやすい。
■アウトドアシーン
アウトドアで使うには耐久性と防寒性が不可欠なため、強度と保温性に優れたデザイン、素材の物を選ぼう。外からの水の侵入を防ぎ、内側の汗による水蒸気を放出して蒸れにくくする、ゴアテックスなどの防水透湿素材を採用したモデルなら、保温性と快適な装着感を両立可能だ。
サイズ感【サイズを測って間違いない物を】
手袋は毎日使うものだからこそ、自分の手に合ったサイズの物を選ぼう。実店舗で実際に試着してみることが一番だが、ネット通販での購入を検討している場合は、事前に手のサイズを測っておくと安心だ。

手袋のサイズはメーカーにより表記が異なるため、手囲い(手の平回り)の長さを計測し、各メーカーのサイズチャートと照らし合わせてみよう。手囲いとは、“左手親指の第一関節とほぼ同位置にある生命線の始点と、小指の付け根と手首を結んだ線の、手首から3分の1の距離を結んだ手のひらの周りの長さ”(引用:日本手袋工業組合 手袋製品品質表示基準書)を示す。手囲いのサイズを測る際には、手のひらを軽く広げて人差し指から小指まで揃えた状態で、柔らかいメジャーを使って測定すると簡単だ。
日本手袋工業組合基準だと、メンズ手袋のサイズ区分は下記のように設定されている。

上記のチャートを参考にしつつ、用途によって適切なフィット感が異なる点も意識しよう。通勤やビジネス用に使う場合は、手よりもやや大きめのサイズの手袋を選ぶことで、少しゆとりをもたせたフィット感を得られる。アウトドアやスポーツ用の手袋の場合は、ジャストフィットする物を選ぼう。
また、手袋の長さは手首の覆い方にも影響するため、コートの袖口に収めたいか外に出すかによって、全体の長さもチェックしておきたい。
機能性【スマホ操作や防寒性能】
見た目やサイズ感だけでなく、機能性の有無も手袋の選びの重要なポイントだ。通勤や遊びに出掛ける際には、移動中にも手袋をつけたままスマホを操作できると便利。徒歩や自転車で通勤する人は、冬場の寒さを和らげられるよう防寒性能の高さに注目しよう。
■タッチスクリーン(スマホ対応)
現代人に必須のデバイスであるスマホを操作できるモデル。タッチスクリーン対応モデルは、指先に電気を通す導電糸が施されたモデルが主流で、素手の時と同じようにスマホのタッチパネルを操作できる。通勤や外出中に手袋をつけたままでスマホ操作をする機会が多い人には、必須の機能だ。
■防水・撥水加工
自転車通勤や急な悪天候に備えられる、防水・撥水加工が施されたモデル。防水機能付きの手袋には、ゴアテックスや縫い目のないシームシールが採用され、高い防水性能を発揮する。生地の表面に撥水加工が施されている場合は水をはじくため、急な雨にも短時間なら対応可能だ。
■保温性
防寒性を重視するなら、保温性に優れた素材の手袋がおすすめ。生地に革素材やナイロン、ポリエステル、ポリウレタンなどの素材が使われている場合、外からの風を通さないため防寒性を高められる。また、ウールやカシミヤ、フリースなどの素材がライニング(裏地)に使われていると、高い保温性と優れたフィット感を両立可能だ。
縫い目の違い【与える印象に大きく影響】
手袋の縫い目の違いによっても、相手に与える印象が大きく変わってくる。手袋の縫い目には、内縫いと外縫いの2つの縫製方法がある。
■内縫い仕様(インシーム)
内側に縫い目があり、外側にステッチが露出しないタイプ。装着時のボリューム感を抑えられ、すっきりとした外観がスマートな印象を与える。装着時に縫い目が手に当たる感覚があり、慣れるまでは違和感がある場合も。
■外縫い仕様(アウトシーム)
縫い目が外側に施されたタイプ。手袋に指を入れた時に縫い目に当たることがなく、内縫い仕様よりもフィット感に優れている。武骨でカジュアルな印象を与える。
ビジネスシーンで使う場合は内縫い仕様の手袋がおすすめ。ほうがより上品な印象を与えられるだろう。厚みが少なくスマートな見た目なのもポイントだ。外縫い仕様は武骨な雰囲気を醸し出し、普段使いの時に魅力を発揮する。
カラー【色ひとつで雰囲気が大きく変わる】
手袋のカラーはコーデに影響を及ぼし、相手に与える雰囲気も大きく変わる。コーデやシーンごとにふさわしいカラーを把握しておこう。
■ビジネスシーン
革製の手袋の場合、ブラックやダークブラウンはスーツやアウターと合わせやすく、大人の男性の定番カラーだ。革小物である手袋と靴、ベルトの色味を統一することで、紳士的な雰囲気を高められる。ベージュ系のジャケットを着用する場合は、ベージュやブラウンの手袋もマッチする。
・ブラック
・ダークブラウン
・ブラウン
・ベージュ
・チャコールグレー
■オフィスカジュアル
スーツの代わりにジャケットとチノパンを合わせるオフィスカジュアルスタイルの場合、スーツよりも手袋の色の選択肢が広くなる。定番のブラックやブラウンに加え、グレーやネイビーなどカジュアルとビジネスの中間を狙えるカラーもおすすめ。バーガンディやオリーブなどのカラーは挿し色としてこなれ感を出せる。カジュアル過ぎない程度に好みのカラーの手袋を取り入れることがベストだ。
・ブラック
・ダークブラウン
・ブラウン
・ベージュ
・チャコールグレー
・グレー
・ネイビー
・バーガンディ
・オリーブ
■プライベート
普段使い用の手袋の場合は、人目を気にせず好みのカラーを選ぶと良いだろう。日常的にキレイめのコーデを好む人は、ビジネス用と同じカラーがしっかりと決まる。カジュアルな服装の人は、あえて明るいカラーの手袋をはめることでコーデのアクセントにできる。
お洒落で機能的なメンズ手袋で冬場の外出を快適に

photo by Amir Esrafili on Unsplash
おすすめのメンズ手袋とその選び方のポイントについて解説した。メンズ手袋はさまざまなブランドから展開されており、自分へのご褒美として品質を重視する人や、記念日のプレゼントを探している人は、ハイブランドのアイテムが選択肢に入る。日常的に使いたい人やパートナーへのちょっとした贈り物を考えている人なら、手頃な価格帯のブランドを選ぶと良いだろう。
手袋の素材も重要で、ビジネスシーンで使いたい場合はスーツやコートに合う、本革製の物がおすすめ。通勤やプライベート用としては、手入れが簡単なポリエステルやナイロン、フリースなどの合成繊維の物が使いやすい。機能面では、タッチスクリーンへの対応は必須だろう。手袋をしたままスマホを操作できるのは大きな利点だ。装着時の蒸れが気になる人は、透湿性に優れたモデルがおすすめ。
使用シーンやコーデとの組み合わせを意識して選ぶことが、すてきなメンズ手袋を見つけるためのポイントといえるだろう。