

暮らし・住まい
【2025年】おすすめ加湿空気清浄機20選!人気モデルを紹介
2025.04.16
花粉によるムズムズや、乾燥によるカサカサ……。これらを一度に解決してくれるのが、空気清浄機に加湿機能を搭載した「加湿空気清浄機」だ。一台にさまざまな機能が備わっているが、空気清浄機能のみを使用することも可能。空気が乾燥しがちな冬場だけでなく、年間を通して活躍してくれる。
今回は、「シャープ」や「アイリスオーヤマ」などの人気メーカーの製品を中心に、2025年おすすめモデルを20種類紹介。機能やお手入れのしやすさなど、加湿空気清浄機を選ぶ際のチェックポイントも解説する。
加湿空気清浄機のおすすめ20選
加湿空気清浄機を展開しているメーカーとしては、シャープ・パナソニック・ダイキン・アイリスオーヤマが有名。今回は、人気メーカーのアイテムを中心に、海外ブランドの製品も含めて20種類をピックアップした。以下から、自宅にぴったりのモデルを見つけてほしい。
【初心者におすすめのエントリーモデル】シャープ 加湿空気清浄機 KC-T50

参考価格:32,881円/Photo by 楽天市場
912年に創業し、「誠意と創意」の信条のもと、独創性に優れた家電を開発してきたシャープ。なかでも、自然の力を応用した独自の空気清浄技術「プラズマクラスター」は、唯一無二として世界中に支持されている。
約13畳に広さにおすすめの加湿空気清浄機「KC-T50」は、基本性能を備えたエントリーモデル。微粒子の付着を抑制する「プラズマクラスター7000」や、集じん力に優れた「HEPAフィルター」を搭載。最大加湿量500mL/hと、加湿能力も高い。
薄型なデザインで、限られたスペースに設置しやすい点も魅力。シャープのモデルのなかでは、比較的検討しやすい価格設定だ。
【寝室や個室にぴったり】シャープ 加湿空気清浄機 KI-TS50

参考価格:41,481円/Photo by 楽天市場
シャープから販売されている、薄型タイプの加湿空気清浄機。上で紹介した「KC-T50」よりもイオン濃度が高い「プラズマクラスター25000」を搭載している。
付着花粉や浮遊花粉によるアレル物質の作用を抑制するため、花粉対策におすすめ。HEPAフィルターを始め、複数のフィルターにより、0.1µmの微粒子物質を補集する。活性炭のダブル脱臭フィルターが、タバコ臭やペット臭などの幅広いニオイを吸着する点もポイントだ。
二層構造の加湿フィルターを搭載し、パワフルに加湿しながらも、低騒音なつくり。奥行き230mmとかなり薄型なため、寝室の壁際にもすっきり置きやすい。
【プラズマクラスターNEXT搭載】シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX70

参考価格:57,807円/Photo by 楽天市場
シャープ最高峰の空気浄化力と謳う「プラズマクラスターNEXT」を搭載した加湿空気清浄機。1㎤あたり50,000個以上の高濃度イオンを誇り、この値は自然界を上回る。除電、消臭、空気浄化スピード全てにおいて、より高い効果を期待できる。ウイルスやカビ菌の作用を抑えられる点も特徴。森林にいるかのような健やかな空気も夢じゃない。
二重構造加湿フィルターによるパワフルな加湿を実現しており、最大加湿量は750mL/h。おすすめ畳数は約16畳、空気清浄適用床面積は31畳までが目安だ。広々とした空間に対応しているため、リビングにもおすすめ。
【見える化が安心感に繋がる】シャープ 加湿空気清浄機 KI-SX75

参考価格:54,780円/Photo by 楽天市場
上で紹介したモデル同様、プラズマクラスターNEXTを搭載しているハイグレードな加湿空気清浄機。「KI-SX75」のすごいところは、AIモニターにより、粒子の数を見える化している点。1Lあたりの粒子数を表示するほか、空気が「汚れている」か「キレイ」かどうかが色で表され、一目で分かる。温湿度やお手入れ時期、電気代まで教えてくれる優れた機能だ。「AI AUTOモード」を使えば、クリーンルーム規格Class8レベルの空気環境を目指すことも可能。快適な空気づくりを全て任せられるため、心強い。
加湿フィルターを洗浄してくれる「加湿内部洗浄」モードが付いている点も特徴。ほか、加湿フィルターのカビを防ぐ構造や、凹凸の少ないパーツなど、お手入れの簡単さも追求。さまざまな点において優れたモデルだ。
【言うことなしのプレミアムモデル】シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX100

参考価格:107,980円/Photo by 楽天市場
プラズマクラスターNEXTや粒子の見える化、加湿内部洗浄など、シャープの技術を惜しみなく搭載したプレミアムな加湿空気清浄機。加湿量は、家庭用加湿空気清浄機における業界トップクラスの1,100mL/hを誇る。おすすめ畳数は約23畳。リビングでも十分効果を発揮してくれるだろう。
インテリアに馴染みやすいデザインも魅力。暮らしに調和することにこだわって開発した独自素材は、自然素材のような風合いを醸し出している。家電による生活感をできるだけ出したくない人におすすめだ。
幅427×奥行305×高さ700mmと大型だが、キャスターが付いているため、移動が楽。掃除や収納の際もスムーズに動かせる。
【バランスに優れたエントリーモデル】パナソニック 加湿空気清浄機 F-VXW55

参考価格:46,623円/Photo by 楽天市場
大手総合家電メーカー「パナソニック」が、2025年現行モデルとして販売している加湿空気清浄機は3製品。もっとも手に取りやすい価格なのが、2023年11月に発売した「F-VXW55」だ。
独自の立体的な気流を採用し、花粉やハウスダストを効率良くキャッチする。微粒子が溜まりやすいとされる床上約30cmのゾーンもしっかりきれいにするため、赤ちゃんやペットがいる家庭にぴったりだ。
独自のイオン技術「ナノイーX(4.8兆)」を搭載している点も特徴。花粉やアレル物質を抑制し、脱臭効果も期待できる。ナノイーXは、浮遊ウイルスやカビ菌に効果を発揮することも分かっている。
タンク容量は約2.3Lで、最大加湿量は500 mL/h。加湿空気清浄運転時は23畳まで、空気清浄運転時は25畳までのスペースに適している。
【高感度ハウスダストセンサー搭載】パナソニック 加湿空気清浄機 F-VXW70

参考価格:61,055円/Photo by 楽天市場
感度が高い「高感度ハウスダストセンサー」を搭載した加湿空気清浄機。ハウスダスト、PM2.5、ニオイ・けむりといった汚れの種類を見分け、自動で運転を切り換える。汚れの重さや漂い方ごとに気流を変えることで、各汚れを確実に吸引しやすいのがポイントだ。
イオン技術は、「ナノイーX(9.6兆)」を搭載。花粉や臭気をより効率良く抑制し、快適な空気環境へと導く。17種類の花粉、PM2.5、アレル物質、菌・ウイルスなど、さまざまな微粒子汚れを対策できる点が嬉しい。
カラーバリエーションは、木目調・ホワイト・ブラックの3種類。インテリアに合わせて選べば、洗練された空間づくりが叶うだろう。
【ナノイーX(48兆)搭載】パナソニック 加湿空気清浄機 F-VXW90

参考価格:99,090円/Photo by 楽天市場
パナソニックが2024年10月に発売したハイスペックモデル。「ナノイーX(48兆)」を搭載しており、効果のもととなるOHラジカル量が圧倒的に多い。効率的に、徹底的に空気をきれいにしたい人におすすめだ。
最大加湿量930mL/hを実現しており、パワフルに加湿するため、加湿力重視の人にもぴったり。「お急ぎ加湿」で、素早く空気をうるおし、ウイルスやカビ、ダニの活性化を招きにくい適湿をキープしてくれる。タンク容量は約4.0Lで、たっぷり加湿できる点も特徴だ。
専用アプリ「ミルエア」と連携すれば、空気環境を把握できる。見える化や遠隔操作ができるほか、気になる項目や好みに合わせた「わたし流運転」を設定することも可能。
【基本機能を備えた手頃なモデル】ダイキン 加湿 ストリーマ空気清浄機 MCK505A-W

参考価格:40,000円/Photo by 楽天市場
「空気で答えを出す会社」をキャッチコピーに掲げるダイキンは、さまざまな空気清浄機を展開しており、加湿機能が付いたタイプの選択肢も多い。家庭用加湿空気清浄機の2025年モデルとしては、4製品がラインナップしている。
「MCK505A-W」は、基本的な機能に絞り、価格を抑えたモデル。加湿量は460mL/h。銀イオン剤トレー、抗菌加湿フィルターなどで、衛生的に使いやすい点がポイントだ。
適用床面積は、加湿をしても、空気清浄単独使用時と同じ22畳。ダイキン独自の構造を採用し、空気をきれいにする仕組みを確立している。
【デザインにもこだわったスリムタイプ】ダイキン 加湿 空気清浄機 MCK555A-C

参考価格:68,200円/Photo by 楽天市場
横270×奥行270×高さ700mmのスリムな加湿空気清浄機。電源コードのスペースさえ確保すれば、壁にピタッと寄せて設置できる。個室の隅にも収まりやすく、寝室や子ども部屋にもすっきり置きやすい。運転音を低減した独自の構造で、静音性にも優れている。
撥水・撥油効果が高く、静電力が落ちにくい「TAFUフィルター」を採用しており、アレル物質を始めとする有害物質を引き寄せるようにして集じん。ウイルスや花粉、排ガスなど、0.1μm〜2.5μmの微粒子もキャッチする。加湿量は、500mL/h。
限定色のカームベージュは落ち着いた雰囲気で、ナチュラルテイストの部屋に馴染みやすい。
【ツインストリーマ搭載】ダイキン 加湿 ストリーマ空気清浄機 MCK705A

参考価格:80,420円/Photo by 楽天市場
集じんした有害物質を不活性化させるダイキン独自のストリーマ技術を、さらに生かした加湿空気清浄機。ストリーマユニットを2倍にすることで、有害ガスの除去スピード、脱臭性能、除菌スピードが約2倍にパワーアップ。より高い効果を求める人はぜひチェックしてほしい。
集じん力に優れた「TAFUフィルター」はもちろん搭載。靴・下駄箱臭、介護臭、ペット臭、トイレ臭、加齢臭を除去するための「特化型脱臭フィルター」(別売り)を取り付けることも可能だ。
加湿量は700mL/hで、31畳に適用しているため、リビングへの設置もおすすめ。
【41畳まで対応】ダイキン 加湿 ストリーマ空気清浄機 MCK905AE4-W

参考価格:92,800円/Photo by 楽天市場
最大41畳に対応できる加湿空気清浄機。ダイキン独自の構造により、省スペースでありながら、パワフルな気流を実現している。A3用紙サイズ程度の場所があれば、設置できる。
ハイグレードモデルであり、ツインストリーマやTAFUフィルターを搭載。「パワフル花粉運転」「浮遊飛沫運転」「おまかせ運転」など、気になる汚れに対してモードを切り替えられる点も便利だ。加湿量は1,050mL/hで、空間を素早くうるおいで満たす。
【除湿もできる】ダイキン 除加湿 ストリーマ空気清浄機 MCZ704A-T

参考価格:122,410円/Photo by 楽天市場
ダイキンの2024年モデル「うるるとさらら 空気清浄機」は、一台で、除湿、加湿、集じん、脱臭を全て叶えるプレミアムモデルだ。年間を通して、快適な空気環境をキープしてくれる。
「全自動しつどコントロール」では、除湿と加湿を切り替えながら、目標湿度に達するように運転する。加湿後に除湿することで、カーテンや衣類などのニオイを脱臭する効果も期待できる。
アプリやダイキンルームエアコンと連動できるため、スマートな部屋づくりも可能だ。
【唯一無二のデザインとテクノロジー】ダイソン Purifier Humidify+Cool PH2 De-NOx 加湿空気清浄機 PH05 WG

参考価格:99,000円/Photo by 楽天市場
世界で初めてサイクロン式掃除機を発明したグローバルテクノロジーカンパニー「ダイソン」。高度な技術と高いデザイン性を活かし、独創的な家電を多数展開している。
ダイソンの「PH05 WG」は、空気清浄機、加湿器、扇風機の3役を兼ねている。「K-カーボンフィルター」を搭載しており、空気中の二酸化窒素を除去。HEPAフィルターで、花粉やウイルス、ニオイを抑制する点も特徴だ。触媒フィルターにより、ホルムアルデヒドの分解にも効果を発揮する。加湿は最大36時間可能。
メンテナンスの手間を最小限にしている点も魅力。空気清浄フィルターはお手入れ不要としており、定期的に新しいものに取り替えるだけでOKだ。加湿部分に関しては、「加湿お手入れ機能」のボタンを押すと、ディスプレイに簡単な手順が表示される。
【効率良く集じん】アイリスオーヤマ サーキュレーター付加湿空気清浄機 CHA-A55-C

参考価格:39,800円/Photo by 楽天市場
サーキュレーター、空気清浄、加湿の3つの機能を備えたアイリスオーヤマの加湿空気清浄機。サーキュレーターを付けることにより、効率的な集じんや脱臭を叶えている。空気をしっかり循環させ、ムラなくきれいにする。
0.3μmの微粒子を99.97%キャッチする「HEPAフィルター」のほか、活性炭フィルターやプレフィルターも搭載。生ごみ臭や体臭、ペット臭などの生活臭を99%以上脱臭することが期待できる。
最大加湿量は500mL/h。抗菌・抗カビ効果がある銀ビーズを搭載しており、衛生的に使いやすい。スリムな形状も魅力
【シンプルなデザイン】アイリスオーヤマ 加湿空気清浄機 AAP-AH50A-W

参考価格:19,800円/Photo by 楽天市場
シンプルなデザインで、さまざまな空間に馴染みやすい加湿空気清浄機。ほこりセンサー、においセンサーが空気環境を計測し、ランプの色で表示。温度センサー、湿度表示ランプを搭載しており、湿度状態も確認できる。
自動モードは、「おまかせ」「おやすみ」「節電」の3モード。ほか、加湿機能は3モード、空気清浄機能は4モードから調整できる。高性能HEPAフィルターで微粒子を除去できるだけでなく、脱臭できる点も便利だ。
切タイマーやチャイルドロックなど、その他の機能も充実。使い勝手に優れたモデルを探している人はぜひ。
【木目調でおしゃれ】アイリスオーヤマ 加湿空気清浄機 RHF-253

参考価格:12,800円/Photo by 楽天市場
ナチュラルテイストの部屋と相性が良い、木目調の加湿空気清浄機。「薄木目」と「白木目」の2種類があるため、部屋の雰囲気や木材のニュアンスに合わせて選べる。
加湿機能と空気清浄機能をWで備えながらも、比較的リーズナブル。加湿量は約300mL/hとやや穏やかだが、3モードでうるおいの度合いを調整できて便利。HEPAフィルター搭載で、アレル物質やカビの胞子などをしっかり集められる点もポイントだ。
内部のお手入れは簡単。市販のクエン酸を入れて、運転ボタンを押すだけで手軽にメンテナンスができる。
【美しさと機能性を両方追求】Blueair 2-in-1 加湿空気清浄機 DH3i

参考価格:59,400円/Photo by 楽天市場
スウェーデン発の空気清浄機専業メーカー「ブルーエア」。全てのモデルにおいて世界基準のクリーンエア供給率(CADR)の認証を取得している。飽きのこない北欧デザインも魅力のメーカーだ。
そんなブルーエア初の加湿空気清浄機が本製品。独自技術の「HEPASilent™テクノロジー」により、0.1μmまでの有害物質を99.97%除去する。除去できる物質は、ウイルス、花粉、カビ、ダニ、バクテリア……と実に多様だ。
加湿方式は気化式。加湿フィルターとタンクが分離する構造を採用し、清潔に使えることを重視している。ニュアンスグレーのボディカラー、曲線美を感じられる佇まい、天面ディスプレイなど、インテリアの一部として楽しめそうなこだわりのデザインにも注目だ。
【スマートな設計】coway 加湿空気清浄機 AIRMEGA 250H

参考価格:56,100円/Photo by 楽天市場
韓国発の家電メーカー「coway」の加湿空気清浄機。素早い清浄を目的とする「マルチ清浄モード」、部屋をうるおしながらきれいにする「加湿清浄モード」、広い空間をきれいにする「清浄モード」の3タイプのモードがあり、空気の状態に合わせて使用できる。
衛生面を重視した設計がポイント。加湿機能を使わない際に給水口を遮断する「Water-Lock」システムを採用し、フィルターを自動で乾燥するため、菌の繁殖を抑制できる。加湿再開の際には、給水トレーの水で次亜塩素酸水を生成し、定期的に除菌を行う。技術革新によって、メンテナンスの負担を大幅に下げているアイテムだ。
0.01μmの微細な粒子をキャッチし、不活性化する点も特徴。ウイルスや有害菌への効果も期待できる。
【加湿器を取り外し可能】Yoitas 加湿空気清浄機 airU

参考価格:14,000円/Photo by 楽天市場
加湿器の部分を完全に取り外せる空気清浄機。湿度が高い夏には、上部を取り外し、コンパクトな状態で使用できる。加湿方式は、微細なミストが噴き出す超音波式を採用している。
独自の「H13高性能フィルター」を搭載しており、約0.3μmの粒子をキャッチ。ダニや黄砂、花粉、ウイルスなどに効果を発揮する。脱臭効果も期待できる。
360度吸気可能なため、効率良く空気環境をきれいにしやすい点もポイント。省エネ設計で、24時間つけっぱなしでも財布に優しい。
加湿空気清浄機の選び方

Photo by Jaime Nugent On Unsplash
加湿空気清浄機を選ぶ際のポイントは、大きく5つ。以下では「部屋の広さ」「加湿能力」「空気清浄能力」「その他の機能」「メンテナンスのしやすさ」について、具体的に解説する。
部屋の広さに合わせて選ぶ
加湿空気清浄機は、どの部屋に設置するのかで適したモデルが異なる。選ぶ際には、「適用床面積(適用畳数)」を必ず確認しよう。
適用床面積は日本電機工業会規格で定められている基準だが、空気清浄機と加湿器とでは捉え方が異なっている。空気清浄機における適用床面積は「30分できれいにできる部屋の広さ」であり、加湿器においては加湿能力をもとに目安の面積が決められている。
適用床面積(適用畳数)は、空気清浄機能と加湿機能とで異なる場合が多い。加湿機能における適用畳数のほうが狭い傾向にあるため、加湿空気清浄機を選ぶ際には、加湿機能の表示に合わせて選ぶことがおすすめだ。リビングや寝室など、置き場所の広さを考慮して適した製品を選ぼう。
加湿能力で選ぶ
加湿能力を確認する前に、加湿方式について整理しておきたい。加湿器の加湿方式は、スチーム式、超音波式、ハイブリッド式などとさまざまだが、加湿空気清浄機においては気化式がほとんど。気化式とは、水で湿らせたフィルターに風を当て、空気中に水分を放出する方法。ほかの加湿方式に比べて、消費電力が少ない傾向にあり、電気代を抑えやすいメリットがあるが、定期的なメンテナンスを必要とする。
加湿空気清浄機の加湿能力は、「最大加湿量」の表記で確認できる。最大加湿量とは、一時間あたりに放出する水分量のことで、「mL/h」の数値が大きいほど加湿能力が高い。
加湿したい部屋に合わせて、適用畳数を示す「木造○畳/プレハブ○畳」の表記も参考にしたい。また、タンク容量が大きいモデルは長時間の加湿に向いている。
空気清浄能力で選ぶ
加湿空気清浄機の空気清浄機能を重視する場合は、フィルターに注目したい。花粉やPM2.5、ホコリなどの微粒子汚れの対策には、集じん力の高さが必要だが、なかでもフィルターの種類が肝となる。0.3μmの微粒子を99.97%除去することが期待できる「HEPAフィルター」や「TAFUフィルター」を搭載しているモデルは、空気清浄能力が高いと言える。
また、センサー感度も重要な要素の一つ。空気中の微粒子は目視できない分、センサーにしっかり把握してもらえると、安心感にも繋がるだろう。
その他の機能で選ぶ
加湿能力や空気清浄能力を踏まえたうえで、その他の機能を意識して選ぶと、より快適度が上がる。
●脱臭/ウイルス抑制
部屋のニオイを抑えたい場合には、脱臭機能が付いているモデルがおすすめ。特に、タバコを吸う人やペットと暮らしている人は、イオンやプラズマ機能にも注目しよう。また、一部モデルでは、ウイルスの作用抑制も謳われている。
●除湿
加湿だけでなく、除湿もできるハイスペックモデルは、年間を通して活躍する。冬の乾燥だけでなく、梅雨のジメジメも一台で対策できるのは便利だ。
●静音
寝室で使用する場合は、稼働音が小さいモデルを選ぶと良いだろう。静音モードやおやすみモードを搭載しているモデルも存在する。「○dB(デシベル)」の表記をチェックし、睡眠の妨げにならない製品を見極めよう。
●自動掃除
お手入れの負担を減らしたい人は、自動掃除機能に注目したい。搭載モデルは多くないが、定期的なメンテナンスをぐっと楽にしてくれる画期的な機能だ。
メンテナンスのしやすさで選ぶ
加湿空気清浄機は水を使用するため、使い方次第ではカビや雑菌の繁殖を招いてしまう。定期的にメンテナンスをし、清潔な状態で使用することが大切。しかし、複数の機能を備えている分、構造が複雑になりがちだ。できるだけ、簡単にお手入れできる製品を選びたい。
給水タンクやパーツは、洗いやすさが重要。また、フィルターも定期的な掃除や交換が必要なため、頻度を必ず確認しておこう。細かなメンテナンス方法は、製品ごとに異なる。あらかじめチェックし、無理なく使い続けられるアイテムを見つけよう。
加湿空気清浄機で部屋の空気をより快適に!
部屋の空気の状態は、見た目では判断しにくいもの。だからこそ、加湿空気清浄機に快適な空気環境づくりをサポートしてもらうことがおすすめだ。空気の汚れや乾燥は、不快な症状を招き、場合によっては生活に支障をきたしてしまう可能性も。ぜひ加湿空気清浄機に頼って、居心地の良い健やかな空間を叶えてほしい。