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【メンズ】香水おすすめ25選! 人気ブランドや付け方も解説
2025.03.03
大人の男性としての清潔感はもちろん、なりたい印象を手軽に演出できる香水は、自分自身の気分転換としても有効なアイテムだ。しかし、香水は多くのブランドからリリースされており、香りの系統もさまざま。オードパルファムやオードトワレ、オーデコロンなど種類も豊富で、どれを買うべきか迷う人も多いはず。この記事では基本的な使い方から選び方、おすすめ商品までを一気に解説しよう。
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香水は“大人の嗜み”
個性や魅力がより引き立つ

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「BVLGARI(ブルガリ)」や「CHANEL(シャネル)」など海外の人気ファッションブランドから、日本のコスメブランドまでさまざまなブランドが参入している香水。その人の個性や魅力をより引き立たせる香水は、メンズにとって、まさに“大人の嗜み”といっていいアイテムだ。
香りの好みにはどうしても個人差があり“万人受け”は難しいものの、 “万人受けしやすい”香りは多々ある。香りで周囲に良い印象を与えるためには、TPOを含めた使い方もポイントになってくるだろう。
香水はどのように選ぶ?
重要な「3つのポイント」

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まずは、メンズ香水選びのポイントを解説しよう。重視すべきは「香り」「種類」「シーン」の3つだ。
1.香水の「香り」で選ぶ
相手に与えたい香りの印象を考え、それに合った香水を選ぼう。ムスク系やシトラス系、グリーン系、ウッディ系、オリエンタル系、スパイシー系など各香りの特徴は下記の通りだ。
【ムスク系やシトラス系、グリーン系】
清潔感があり、万人に好かれやすい
【ウッディ系】
どこか知的な雰囲気が漂う
【オリエンタル系、スパイシー系】
エキゾチックで個性的。セクシーな印象につながりやすい
ただし、いい大人があまりに若者向けの香りを選んでしまうと、チープな印象を与えてしまうことも……。若づくりは避け、与えたい印象を考える際は年齢も十分に考慮し、自身の年代に合った香りを選びたい。
また、香水が放つ香りは、時間の経過とともにトップノート、ミドルノート、ラストノートと3段階に変化することも意識すべきポイントだ。トップノートの香りは実は短く、ミドルノートがメインの香りで、相手の印象に残るといわれている。ラストノート(ベースノート)は余韻的な立ち位置で、体臭と混ざり合い、その人ならではの香りをつくり出す。
2.香水の「種類」で選ぶ
一口に香水といっても、パルファムやオードパルファム、オードトワレ、オーデコロンなど、いくつか種類があり、違いが分からないという人も多いだろう。
一般的な香水には香料のほかにアルコールや水が含まれており、これらの配合量で「香りの強さ」と「持続時間」が異なる。パルファム→オードパルファム→オードトワレ→オーデコロン順番で次第に香りが弱く、持続時間が短くなっていく。
【パルファム】
香りを長時間、強くまといたい人におすすめ
【オードパルファム】
パルファムより優しく香らせつつ、時間の継続性も2番目に長い
【オードトワレ】
優しくふんわりと香らせたい人向け
【オーデコロン】
香りが最も軽く、持続時間も短い
まとめると、オードパルファムとオードトワレが好印象を与えやすいタイプといえる。オーデコロンは、ライトに香りを楽しみたい人や初めて香水にトライする人にピッタリだ。
3.香水を使う「シーン」で選ぶ
自宅で、自分一人だけで楽しむ分には何を選ぼうと自由だが、やはり他者の存在は意識すべきもの。香水を使う場面がビジネスシーンか、パートナーとのデートシーンかによっても大きく変わってくる。
■ビジネスシーン
相手に好印象を与えたいビジネスシーンでは、グリーン系やウッディ系、ムスク系などの控えめで知的、落ち着いた雰囲気を醸し出す香りがベター。主張の強い個性的な香りや甘い香りは避けつつ、ふわっと香る程度のオードトワレやオーデコロンが無難だろう。
■デートシーン
一方、パートナーとのデートシーンでは、甘い印象を与えるフローラル系や色気を演出するアンバー系などが候補。ただし、相手との関係値が浅く、どのような香りが好みかわからない場合は、ビジネスシーン同様にグリーン系やウッディ系、ムスク系などをチョイスすると良い。関係が深まった際には、好きな香りを聞いてから、それにトライしよう。
また、シーンだけでなく、季節も考慮できると上級者といえる。暖かい春にはフローラルやグリーン、高温多湿な日本の夏には、シトラスやグリーンなどの爽やかな香りがおすすめ。夏場に甘く重たい香水を選ぶと香害のリスクがあるため要注意だ。涼しい秋や寒い冬には、重厚感のあるオリエンタル系やスパイシーなウッディ系がよく似合う。
なお、香水はつけてから5~10分が一番強く香るため、誰かと会う約束をしている場合は、30分前を目安につけることがおすすめだ。
メンズ向け香水のおすすめ25選
ここからは具体的なメンズ香水のオススメ商品を紹介。人気ブランドのアイテムを25種類ピックアップしたため、ぜひ参考にしてほしい。プレゼントやギフトにもおすすめのものばかりだ。
1.BYREDO/BLANCHE

参考価格:33,200円/photo by 楽天市場
2006年にスウェーデンで設立されたラグジュアリーブランド「BYREDO(バイレード)」。感情によってクリエイションをつくり出すという新しいアプローチによって、ラグジュアリーの世界を再考し、完全で無限なブランドの世界を表現している。
そんなブランドの代表作が、豊富なラインナップを誇るフレグランス。「BLANCHE」は特に人気が高く、新しいシーツの下に滑り込んだ身体、バスケットいっぱいのランドリー、清潔感を思い起こさせる。
アルデヒドの香りが柔らかく繊細なローズへと変化し、サンダルウッドとムスクが人と人との触れ合いの魅力と親密さを表現する、まさに“BYREDOといえば”な存在だ。
2.FREDERIC MALLE/L'EAU D'HIVER

参考価格:40,090円/photo by 楽天市場
「FREDERIC MALLE(フレデリック マル)」は、現代におけるラグジュアリーパルファムの先駆者だ。名だたるブランドで数々の名香をつくり上げ、その卓越した技術と類稀なる才能で世界的に知られる存在となった、エキスパートたちを調香師として選抜。彼らがアーティストとしてつくり上げる作品に、フレデリック・マル氏が“編集者”として寄り添っている。
世界的調香師、ジャン=クロード・エレナ氏による「L'EAU D'HIVER」は、ベルガモットの爽やかなトップに、柔らかくパウダリックなアイリスとほのかに蜜っぽい甘さが特徴的なヘリオトロープ、赤い実をつけるサンザシが温かな心地良さを生み出した逸品だ。
クリーンでシャキッとした印象で、まとう人に見事に融合する香りが、尽きることのない安心感を与えてくれる。
3.LE LABO/ANOTHER 13

参考価格:53,304円/photo by 楽天市場
ニューヨークで誕生した「LE LABO(ル ラボ)」は、鮮度と手作業を重視したスローパフュームとして知られるフレグランスブランドだ。2006年の設立から間もなく、セレブリティが愛用したことで話題となり、2007年には世界で2番目のショップとして代官山店がオープンした。
人気の香りは数多あるが、「ANOTHER 13」は、間違いなくそのうちのひとつ。英国のファッション・アート・カルチャー雑誌「アナザーマガジン」とのコラボレーションで生まれたもので、合成香料によるアニマルムスク、アンブロキシドが、やみつきになるようなダーティな香りに仕上げ、厳選した成分であるジャスミンとモスが刺激と光をもたらす。
タイプライターで刻印したような、無機質で統一感のあるロゴやパッケージも美しい。
4.CHANEL/ALLURE HOMME

参考価格:19,690円/photo by 楽天市場
説明不要の大人気ブランドCHANEL。どちらかというと女性的なイメージをもつ人もいるかもしれないが、メンズフレグランスも充実しており、人気を博している。
「ALLURE HOMME」は、フレッシュ、スパイシー、ウッディで構成される調和のとれた香りで、マンダリンとほのかに刺激的なコリアンダーのフレッシュなトップノートが、強いセダーの香りにとけ込む。ベネズエラ産のトンカノートとシトラスラブダナムのコンビネーションがセンシュアルな香りをつくり出し、その香りをマダガスカル産ブラックペッパーがより高めている。
言葉で表すことのできないエレガンスとカリスマ性を醸し出し、そこにいるだけで圧倒的な存在感を放つ、落ち着いた大人の男性を体現するフレグランスだ。
5.Maison Margiela/Jazz Club

参考価格:14,200円/photo by 楽天市場
「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」は、ベルギー出身のマルタン・マルジェラ氏が1988年にパリで設立したファッションブランド。反モードをコンセプトに、当時の流行に反したデザインを提案したことでファッション業界に大きな影響を与えたブランドだ。
そのフレグランスシリーズ「REPLICA」は、それぞれの"シーン"を再現した香りによって、世界中のファンが虜になっている。なかでも特筆すべきが「Jazz Club」。大人の自信を感じさせるスパイシーで豊かなカクテルの香り、サックスの音色とコクのあるウイスキーを思わせる温かい香りが特徴で、ニューヨークの中心地に潜むプライベートジャズクラブに漂う親密な雰囲気を想起させる。
ラムアブソリュートとバニラビーンで再現されたアンバーラムの芳醇な香り、タバコリーフとピンクペッパーで再現されたエレガントでスモーキーな香りを満喫しよう。
6.DIPTYQUE/Do Son

参考価格:18,010円/photo by 楽天市場
1961年に3人のアーティストによってパリで創業された「DIPTYQUE(ディプティック)」。アロマキャンドルの印象が強いが、フレグランスラインも充実。香り一つひとつにストーリーがあり、ミステリアスでありながらも親しみを感じさせる世界観が特徴で、多くのファンを抱えている。
創業者のひとり、イヴ・クエロン氏が幼少期に過ごしたベトナムの海辺の町ドソンをイメージした香りは、海風が運んできたテュベルーズのスパイシーで優しくうっとりするような花の記憶がインスピレーションの源泉。オレンジブロッサムやジャスミンが、爽やかなフローラルノートのヴェールで包み込み、かすかな甘い記憶のように、いつまでも続く軽やかな香りがたまらない。
同ブランドで一番人気といっても過言ではないほど、“間違いのない”逸品だ。
7.BVLGARI/Pour Homme

参考価格:24,494円/photo by 楽天市場
BVLGARIは、イタリアのローマに本店を置く高級宝飾品ブランド。ギリシャの銀細工師であるソティリオ・ブルガリ氏が1884年に創業した。
「Pour Homme」は、ウッディムスクを主香調とし、調和のとれたフレグランス。屋外の素晴らしさと室内の快適さの完璧なバランスを体現しており、 マスター調香師であるジャック・キャバリエ氏が手がけている。
フレッシュでスパイシーな魅力あるノートで構成されており、ティーブレンドのアコードを組み合わせた究極のデュオで展開される香りが、長く続く。シンプルでありながらアイコニックなボトルは、内なる聖域に通じる入口であり、安全な場所にいるという心地良さへの想いが込められているそうだ。
8.NONFICTION/GENTLE NIGHT

参考価格:16,400円/photo by 楽天市場
「NONFICTION(ノンフィクション)」は、創業者兼クリエイティブディレクターのチャ・へヨン氏によってソウルで創設された、ライフスタイルビューティーブランドだ。2019年の立ち上げから徐々に日本での知名度を高めており、今やすっかり人気ブランドの仲間入りを果たしている。
その香水は、自分の最も素の姿と向き合う時間のために誕生したもので、厳選した原料と繊細な調香をベースに神秘的で独特なムードをつくり出してくれる。人気作のひとつが「GENTLE NIGHT」。甘いスエードと落ち着いたシダーウッド、バニラとムスクが合わさった温かみのあるニュートラルな香りが好評だ。
昼と夜の温度、直線と曲線の調和、厳しさと寛大さが交錯する表情の変化のように、この香りも始まりから残香まで繊細に移り変わっていく。グリーンティーとホワイトフラワーブーケのほのかな甘さが過ぎ去った後、ウッド、モス、スエード系のシンプルで爽やかなニュートラルさが漂い、再び香り立つバニラとムスクの穏やかさが夜の空間を優しく彩る。
9.BAUM/FOREST EMBRACE

参考価格:13,000円/photo by 楽天市場
2020年5月にデビューした資生堂によるスキンケアブランド「BAUM(バウム)」。「樹木との共生」というサステナブルなブランド哲学を掲げており、樹木資源を未来につなぐ社会の実現を目指している。
オーデコロンは、樹木由来の香りをモダンに調合。森林浴のように穏やかで清々しい香りをまとい、まさに心が整う一品。3種類の香りはいずれも傑作だが、「FOREST EMBRACE」は、トップにカルダモン、ライムを、ミドルにイランイラン、ジャスミン、ローズを、ベースにシダーウッド、サンダルウッド、パチュリを採用し、深い静寂の森で瞑想しているかのようなリラックス感を味わえる。
心洗われるようなクリーンさと果樹の香りの調和は、ぜひ一度お試しあれ。なお、ボトルに使用されている木製パーツも美しく、人気の一助を担っている。
10.GIVENCHY/GENTLEMAN

参考価格:22,000円/photo by 楽天市場
「GIVENCHY(ジバンシィ)」は、フランスのパリで1952年に設立されたラグジュアリーブランド。ファッションやコスメ、アクセサリーなど幅広い分野で人気があり、いずれもがエレガンスな空気感をまとっている。
「GENTLEMAN」は、感覚を研ぎ澄ませ、夜を楽しみ尽くす男性のための人気フレグランス。最初のひと吹きからほとばしる、ダイナミックなリズム。そこに加わるのは、アロマチックなラベンダーと灼熱のペッパーが刻むソフトなテンポ。バルサムの温かな抱擁の後、力強さと繊細さの間で絶妙なバランスを取りながら、アイリスによるソロが始まり、パチョリのウッディトーンとブラックバニラの甘美な誘惑が、やみつきになりそうな爽やかな香りの余韻を残す。
洗練された男性らしさを表現した、内側から漆黒のラッカー加工で仕上げた斬新なボトルにも注目したい。
11.GUCCI/Guilty Pour Homme

参考価格:12,100円/photo by 楽天市場
イタリアのフィレンツェで創業された高級ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」。創業当初から高級皮革製品にこだわり、モットーは「最上の伝統を最上の品質で」。イタリアの職人技をベースに、クラフトマンシップを現代に継承している。
「Guilty Pour Homme」は、新たな章を開くアロマティックなフゼア系ノートのフレグランス。爽やかなイタリアンレモンとブレンドされた、スパイシーで濃厚な香りを放つピンクペッパーのトップノート。 ネロリとフレンチラベンダーをブレンドしたオレンジブロッサムアブソリュートのハートノート。センシュアル、ミステリー、そして秘め事を現代的に表現したパチョリのベースノート。ドライダウンを際立たせるのはシダーウッドのマニッシュで豊かな香りをつくり上げた。
新しい世代の香水好きの自由な精神を体現した名作は、トライの価値ありだ。
12.JO MALONE LONDON/Wood Sage & Sea Salt

参考価格:9,845円/photo by 楽天市場
「JO MALONE LONDON(ジョー マローン ロンドン)」は、独創的な香りと英国スタイルを象徴するブランドとして世界82か国で愛されているライフスタイルブランドだ。コロンをはじめ、暮らしのあらゆるシーンを香りで彩るバス&ボディーやホームコレクションなど、そのクオリティの高さとスタイリッシュな装いが世界中のファンを魅了し続けている。
特に、男性人気が高いフレグランスとして君臨している「Wood Sage & Sea Salt」は、朝のビーチでゆったりとした時間を過ごしているかのようなやわらかな香り。海のミネラルやフレッシュなグレープフルーツが混ざり合い、爽やかでありながら甘い夏の記憶を思い出させてくれる。
単体で使用するのはもちろんだが、ほかのコロンとセントレイヤリング(香りの重ねづけ)することもオススメの使用方法。同ブランドは、日本における香りのレイヤード文化のパイオニア的存在といわれている。
13.LOEWE/001 MAN

参考価格:16,940円/photo by 楽天市場
1846年にスペインで誕生して以来、「LOEWE(ロエベ)」は世界有数のラグジュアリーブランドとして知られてきた。マドリードのアトリエで働く職人たちは、日々、長きにわたって培われたクラフトの知識に新しい技術を創造的な発想で組み合わせ、モダンな製品へと昇華させている。
「001 MAN」は、ムスク、キャロットシード、サイプレスノートのフレッシュな香りが特徴。初々しいタンジェリンやベルガモットから始まり、落ち着きを感じるサンダルウッドの香りへ。ラストはパチュリやカルダモン、サイプレスが忍ぶ。
コンセプトは、とある男女が初めての親密な夜を過ごした翌朝に感じる思い。落ち着いた大人の余裕をアピールできる香水で、スパイシーさと甘さのバランスが絶妙なことから、女性ユーザーも多数。
14.Aesop/Tacit

参考価格:18,800円/photo by 楽天市場
日本でしっかりとした地位を築いている「Aesop(イソップ)」は、オーストラリアのメルボルンに本社を置くスキンケア、ボディーケア、ヘアケア、ホームケアなどのブランド。植物由来成分と非植物由来成分を組み合わせて、安全性や使い心地を重視した製品を開発している点が特徴だ。
スキンケアの印象が強いが、実はフレグランスも多くのファンを抱えている分野。バジルグランベールと爽やかなシトラスノートが贅沢に香る、活気に満ちた現代的な香り「Tacit」が注目株。スパイシー加減が強すぎず弱すぎず、絶妙なバランスで調香されているため、スパイシーな香りが苦手な人にもおすすめしたい。
「どこの香水?」と褒められる、とにかく万人受けするという評価が多数。遮光瓶のようなボトルはインテリアの邪魔にもならず、デスクに置いてもしっくりなじんでくれる。
15.Dior/SAUVAGE

参考価格:16,005円/photo by 楽天市場
ファッションデザイナーのクリスチャン・ディオール氏が1946年にパリで創業した高級ファッションブランド「Dior(ディオール)」。「SAUVAGE」は、広大な大地にインスパイアされて生み出された人気フレグランスだ。
初代専属調香師であるフランソワ・ドゥマシー氏が地元の生産者とともに自ら選び、形づくった唯一無二のベルガモットは、みずみずしいつむじ風のような香り。カラブリアの強い日差しを浴びたフルーティーさと、ペッパーのようなほろ苦い独特なファセットが香り立つ。
はつらつとしたシトラスの香りは、アンブロクサンやエレミ、ウッドなどのアンバリーで高貴な香りによって力強く支えら、忘れられない残り香とともに深く記憶に残る。自信に満ちた男らしさを感じさせる、唯一無二のシグネチャーフレグランスをお試しあれ。
16.J-Scent/Sumo Wrestler

参考価格:4,950円/photo by 楽天市場
日本特有の美しさや自然、伝統、文化を「調和」させることで生まれた香りを販売する香水ブランド「J-Scent(ジェイセント)」。川端康成氏の小説『眠れる美女』をモチーフにした「和肌」といった、「どんな香りなの?」と気になってしまうユニークなテーマの香水が多数採用されている。
そのうちのひとつが「Sumo Wrestler」、つまり力士。凛とした力士からほのかに漂う、びんつけ油の香りにインスパイアされている。ユーカリやアニスのアロマティックな香りから始まり、中盤にはバイオレットやヘリオトロープの花々がびんつけ油独特のパウダリーさを感じさせ、ムスクと芯のあるパチョリやサンダルウッドのアコードへ。
お香のような懐かしい温かみのある香りには、リピーターも多い。手軽な価格なため、気になる人はとりあえず試してみるのもありだろう。
17.THREE/WRITTEN IN STONE

参考価格:4,860円/photo by 楽天市場
「THREE(スリー)」は、自然由来の原料や精油を配合したスキンケアやメイクアップ商品を展開する大人気の日本発コスメブランド。合成香料不使用の精油のみで香りがつくられたプラントベースのオードトワレは、いくつものBEST COSMETICS AWARDSを受賞している。
そのうちのひとつ「WRITTEN IN STONE」は、石を想起させるクリーンな清香。人々のマインドを一旦ゼロへと戻し、ニュートラルな状態へと導くミニマムな香りだ。みずみずしくクリアな印象を描くのは、ユズやレモン。やわらかでウッディなロザリーナや大地のニュアンスを感じるパチュリなどがそっと支え、温かさと冷たさ、相反するエッセンスがぶつかり、雑念のないムードが漂う。
配合されているのは、エナジーに満ちた大地が育む、THREEオリジナル国産ゼラニウム油。ふんわり香るオードトワレは、ビジネスシーンで使いたい人におすすめだ。
18.TOM FORD BEAUTY/TOBACCO VANILLE

参考価格:24,480円/photo by 楽天市場
「TOM FORD BEAUTY(トム フォード ビューティ)」は、デザイナーのトム・フォード氏が設立したコスメやフレグランスのブランド。上質でグラマラスな雰囲気のトレンドアイテムが揃い、いずれもが究極のクオリティとラグジュアリーでつくられている。
「TOBACCO VANILLE」は、そのなかでもアイコニックな存在で、スパイスやコニャックの芳醇な香りが漂い、イギリスの紳士クラブを思わせる。クリーミーなトンカビーンとバニラ、ココア、ドライフルーツ、甘い香りの樹液を加えることで、クラシックなフレグランスのジャンルをまったく新しくつくり変えた逸品だ。
その印象は、まさに強烈。女性が身につけない限り、何から何まで男性的、モダンかつ贅沢な印象を相手に与える。タバコの独特な甘みが癖になる、洗練された大人のためのフレグランス。
19.ACQUA DI PARMA/Mandarino Di Sicilia

参考価格:10,549円/photo by 楽天市場
「ACQUA DI PARMA(アクアディパルマ)」は、イタリア生まれの老舗フレグランスメゾン。シトラス使いが巧みな香水が多く揃っており、日本でも人気急上昇中のブランドだ。
「Mandarino Di Sicilia」は、陽光が降り注ぎ、建築や文化が美しい自然と融合するシチリアの風景を着想源とした、ナチュラルで洗練を極めた香り。爽やかなグリーンマンダリンで始まり、ベルガモット、レモン、ジューシーなレッドオレンジをブレンドしたはじけるような香りが輝きを見せる。このコンビネーションは、シチリアの夏を思わせる明るさで香りを包み込み、エメラルドのように鮮烈なニュアンスと軽快なフレッシュさを放つ。
ハートノートでは、グリーンマンダリンが、プチグレンとスペアミントの爽やかさと融合し、香りの持続性が向上。ベースノートでは、シダーウッドがグリーンの印象を完成させ、ムスクがクリーンな輝きを添える。地中海の太陽のように明るさに満ちた、気分が晴れるフレグランスといえるだろう。
20.HERMES /Un Jardin sur le Nil

参考価格:13,600円/photo by 楽天市場
フランスの高級ファッションブランド「HERMES(エルメス)」。1837年にパリで馬具工房として創業し、現在ではバッグや財布、ジュエリー、香水など幅広い商品を販売している。
2005年に生まれた「Un Jardin sur le Nil(ナイルの庭)」は、エジプトのアスワンにある庭園のような島での嗅覚の旅をイメージ。調香師ジャン=クロード・エレナ氏が、生命と寛大さの象徴であるこの大河をフレグランスで表現した、フレッシュなグリーンマンゴー、繊細なロータス、エレガントなシカモアを思わせる香りだ。
馬車のランタンの形からインスピレーションを得たという、フレッド・ロイヤー氏によってデザインされたボトルもポイント。ガラスは、ナイル川をイメージしたグリーンの繊細なグラデーションで彩られており、パッケージには、アーティストのヴェロニク・ドゥ・マルイユ氏による蓮の花の水彩画が描かれている。
21.SERGE LUTENS/Nuit de cellophane

参考価格:13,321円/photo by 楽天市場
香り、化粧品、映像、写真……さまざまな分野で永遠を内包するような独自の美を生み出し続ける「フランスの知性・哲人」とも称されるアーティスト「SERGE LUTENS(セルジュ・ルタンス)」。すべて同じ形をしたボトルの中には、一瞬にしてイマジネーションの旅へ誘う美しく、希少なエッセンスが凝縮されている。
「Nuit de cellophane」は、中国のキンモクセイ、マンダリン、ホワイトフラワーを用いた透明なホワイトフローラルの香り。傑作揃いの同ブランドのなかでも屈指の完成度、人気を誇っている。
調香は専属の調香師クリストファー・シェルドレイク。厳粛な印象ながらも、どこかふくよかな広がりを感じさせる、アートセンス極まるアイテムに仕上げられている。
22.Dolce&Gabbana /Light Blue

参考価格:13,381円/photo by 楽天市場
イタリアのラグジュアリーファッションブランド「Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)」。デザイナーのドメニコ・ドルチェ氏とステファノ・ガッバーナ氏によって設立され、1985年にミラノコレクションでデビューした。
「Light Blue」は、美しいボディーと挑発的な魅力をイメージした、爽やかで芳醇な香りをもたらすフゼア調のフレグランスだ。トップは、グレープフルーツ、マンダリンオレンジ、ミドルはシーウォーター、ジュニパー、そしてベースにはムスク、アンバーウッドを採用。周囲におおらかな魅力を漂わせながら、海風のような清々しさを感じさせ、官能的な魅力を表現している。
地中海とそこに降り注ぐ灼熱の太陽をモチーフとし、新鮮なまでに誘惑的で、バカンスの高揚感を感じさせるこの香りは、まさに現代の名香と呼ぶにふさわしい。
23.TAMBURINS/CHAMO

参考価格:16,100円/photo by 楽天市場
韓国のアイウェアブランド「GENTLE MONSTER(ジェントルモンスター)」の姉妹ブランドとして2018年に誕生したコスメブランド「TAMBURINS(タンバリンズ)」。「型にはならない美しさを追求する香りのコスメブランド」をコンセプトに掲げ、ほかのブランドと一線を画すフォトジェニックなアイテムは、新発売のたびに注目を集めている。
なかでも高い人気を誇るの「CHAMO」は、蜂蜜のように濃厚で甘いカモミールとほろ苦いクラリセージのハーブの香りが絶妙に調和して、中毒性のある香りを表現している。冷たさを感じるしっとりとした苔の雰囲気を優雅で柔らかい木目のブロンドウッドと温かみのあるムスクで包み込み、疲れた心に特別で小さな癒しを与えてくれる。
なお、同ブランドのアンバサダーはBLACKPINKのジェニー氏で、「CHAMO」は、彼女が愛用する香りとしても広く知られている。
24.KILIAN PARIS/Straight To Heaven white cristal

参考価格:43,233円/photo by 楽天市場
フランスの「KILIAN(キリアン)」は、フレグランスのほかメイクやジュエリーなどを販売するラグジュアリーブランドだ。2007年にキリアン・ヘネシー氏によって創設され、華やかな出自を体現するかのようなラグジュアリーな香水は、世界中のフレグランスマニアから支持されている。
「禁断の媚薬」ともいわれる「Straight To Heaven white cristal」は、ウッディな香りの人気作。禁断の誘惑のなかでくすぶるような香りのオープニングは、燃え上がる寸前の濃厚なダークラムによって強く引き出され、やがてその甘美でグルマンな香り立ちに、クリーミーなバニラとドライフルーツが優しさを添える。
ドライダウンのスパイシーなパチュリとフレッシュでウッディなシダーウッドが、この生命力あふれるアニマリックで官能的な余韻をより長く残す。調香師、シドニー・ランセスール氏の魔法を堪能しよう。
25.Maison Margiela/Lazy Sunday Morning

参考価格:15,911円/photo by 楽天市場
先にJazz Clubを紹介したMaison Margielaのレプリカフレグランスより、もう一種類ピックアップ。Jazz Clubと人気を二分する、その名も「Lazy Sunday Morning」だ。
「だらだらした日曜日」がテーマのこちらは、イタリア、フローレンスの清々しく晴れた日曜日の朝に、洗い立ての柔らかいリネンのシーツに包まれて過ごす心地良い時間がモチーフ。爽やかで清潔感のある心を落ち着かせる香りが、優しく肌を包み込んでくれる。
スズランとホワイトムスクによって再現されたフレッシュなシーツを想起させるフローラルムスクの香りと、窓から注ぎ込む温かい太陽の光を表現するアイリスとアンブレットシードの香りを楽しめる意欲作。なお、ボトルは、レプリカコレクションのガーメントやアクセサリーで使用されているコットンのタグに各香りのストーリーが添えられている。
入門編におすすめ
海外の人気ファッションブランド

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上記で25種類の香水を紹介したが、決め手に欠け、悩んでしまう人もいるはず。そこでおすすめしたいのは、世界中で人気のハイブランドのものを選ぶことだ。代表的な存在がCHANELやDior、Dolce&Gabbana、HERMES、GUCCI といった、誰もが知っている有名ブランドたち。ユーザーが多いため信頼性が高く、ギフトやプレゼントの場合でも、失敗のリスクを抑えられるかもしれない。
できるだけ下半身に!
香水のつけ方を解説
前述の通り、香水はつけてから5~10分が一番強く香る。このタイミングで他者に会ってしまうと匂いがキツいと思われる可能性が高いため、約束の30分前を目安につけるようにしよう。
香りは下から上へ香る特性があるため、つける位置は、手首やウエスト、膝の裏、足首などが効果的。なお、香水を手首につけた場合に、手首同士をこすり合わせるのはNGだ。香りが長続きしなくなるだけでなく、そもそもの香りの組織を破壊するといわれている。脇や足の裏なども体臭と混ざって不快な匂いになるため避けよう。
パルファムやオードパルファムは1プッシュ、オードトワレは1~2プッシュ、オーデコロンは2プッシュが目安とされている。周囲に不快感を与える原因になるため、レストランや病院などではつけないなど、しっかりとTPOも意識したい。
香りは記憶を呼び起こす
メンズ香水でより素敵な自分へ

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「香りは記憶を呼び起こす」といわれるほど、相手に自分のことを印象づけるのに効果的な香水。シーンや季節に合うものを正しく選び、正しくつけることで、自分自身の魅力を更に引き出そう。