「Champion(チャンピオン)」「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ®)」のおすすめ10選 キング オブ スウェットシャツと呼ばれる理由も解説
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    「Champion(チャンピオン)」「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ®)」のおすすめ10選
    キング オブ スウェットシャツと呼ばれる理由も解説

    2024.10.24

    古着やアメカジのシーンでは、「Champion(チャンピオン)」の「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ®)」というキーワードを必ず耳にする。定番中の定番スウェットという枠には収まらず、“The King of Sweatshirts(ザ キング オブ スウェットシャツ)”と呼ばれるほどの存在だ。

    今回は、REVERSE WEAVE®のルーツを確認しながら、現在発売されているおすすめのアイテムを10選の形式で紹介する。

    REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ®)が考案されたのは1934年

    Champion(チャンピオン)の歴史は古く、1919年にニューヨーク州ロチェスターで創業した。元々はセーターやウール素材を用いた防寒用肌着の生産がルーツで、1926年にはウェントワース陸軍士官学校と提携し、生徒向けの制服や競技用ユニフォームの製作を手がけることになる。

    1934年にはREVERSE WEAVE®(リバースウィーブ®)製法が考案され、製法特許を取得した。リバースウィーブ®とは、顧客から指摘された洗濯による生地の縮みを軽減するためのアイデアで、本来は縦方向に使われるコットン生地を横方向に使用する製法のことだ。更に、1952年には両脇に「EXPANSION GUSSET ®(エクスパンションガゼット)」というリブを採用する製法へと改良し、2度目の特許を取得している。

    リバースウィーブ®パテント(特許申請)資料

    リバースウィーブ®パテント(特許申請)資料

    1stパテントモデルと2ndパテントモデル

    写真上:両脇にエクスパンションガゼットを設ける以前の、極めて希少な1stパテントモデル
    写真下:エクスパンションガゼットがついた2ndパテントモデル

    カレッジとの結びつきによって “トレーニングウェア”から“キャンパスウェア”へ

    リバースウィーブ®の誕生と同じ1934年、大学としては初めてとなる、ミシガン大学が顧客になる。ミシガン州アナーバーの老舗「モー・スポーツ・ショップ」との契約がきっかけで、ミシガン大学の記章入りのカスタマイズ・スポーツウェアを取り扱う契約を結んだ。それまでの大学構内のブックストア(生協)では本や文具のみを販売していたが、チャンピオンの製品の導入を機に日用品も取り扱うようになった。チャンピオンのウェアは現代でもブックストアの定番商品として、アイビーリーグを含む全米2,500校以上で販売されている。

    イエール大学の名前がプリントされたリバースウィーブ®

    イエール大学の名前がプリントされたリバースウィーブ®

    米軍のお墨付きを得たリバースウィーブ®

    1950~60年代には、USMA(陸軍)、USNA(海軍)、USAFA(空軍)といった、米軍の各士官学校用に特注モデルを開発した。特に、スウェットシャツは過酷な環境にも対応できるよう、耐久性と保温性、運動性を兼ね備えており、高い品質からアメリカ全土で注目を集めることになる。

    USAFAのウォームアップ用ハーフジップスウェットシャツ

    USAFAのウォームアップ用ハーフジップスウェットシャツは極めて珍しいモデル。 タグは通称「青単色タグ」と呼ばれ、ほかにも1970年代にリバースウィーブ®で広く使われるようになる。

    おすすめのリバースウィーブ®10選

    ここまでリバースウィーブ®の基本情報や歴史を踏まえたうえで、2024年秋冬シーズンにリリースされた新作アイテムをチェックしていこう。

    誕生以来、年代を問わずつくられてきたアイテムで、現在のモデルのネームタグには1970年代モデルの「青単色タグ」を採用しているが、復刻版という概念ではなく、シーズンごとに新作がリリースされている。リバースウィーブ®の最新作から、ぜひお気に入りを見つけてほしい。

    リバースウィーブのスウェット

    定番中の定番「C」ロゴ ワンポイント入り「クルーネックスウェットシャツ」

    チャンピオンを代表するワンポイントの「C」ロゴ刺繍が入った、クルーネックスウェットシャツ。このロゴは1978年に初めてユニフォームに採用され、1980年代前半には全ての製品にCロゴが備えられトレードマークになった。現在では定番中の定番モデルとなっている。

    洗うほどにタフになり、着込むほどに独特の風合いや味の出る、裏起毛素材「REVERSE WEAVE® 11.5oz. Terry Fleece(リバースウィーブ® 11.5オンス テリーフリース)」を使用。環境に配慮して生産された、サステナブルなアメリカ綿を100%使用している。

    C3-Y033 RW CREW NECK SWEATSHIRT

    C3-Y033 RW CREW NECK SWEATSHIRT 14,080円(税込)

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    定番Cロゴ ワンポイント入り「フーデッドスウェットシャツ」

    クルーネック同様の素材とワンポイント仕様のフーデッドスウェットシャツ。今では当たり前のフーディ付きのスウェットシャツは、チャンピオンが発明したものだ。アスリートのウォームアップや控室での防寒対策として、1930年代につくられている。

    C3-Y133 RW HOODED SWEATSHIRT

    C3-Y133 RW HOODED SWEATSHIRT 15,180円(税込)

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    機能性素材を採用した「ジップフーデッドスウェットシャツ」

    防風性と透湿性を兼ね備えた機能裏起毛素材、「REVERSE WEAVE® STORMSHELL® ADVANCE(リバースウィーブ® ストームシェル® アドバンス)」を使用したシリーズのジップフーデッドスウェットシャツ。防風機能により冷たい風を遮り、優れた透湿性によりウェア内の汗の水蒸気を外に放散する。肌面には「サーモライトファブリック」を使用し、保温性にも優れている。肌寒い日の屋外でも快適に着こなせる一着だ。

    C3-U124 RW ZIP HOODED SWEATSHIRT

    C3-U124 RW ZIP HOODED SWEATSHIRT 21,780円(税込)

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    リバースウィーブ®「スウェットパンツ」

    「REVERSE WEAVE® 11.5oz. Terry Fleece(リバースウィーブ® 11.5オンス テリーフリース)」シリーズのスウェットパンツ。股下部分にガゼットリブを設けており、動きやすさに配慮した。更に、脇ポケットから下をシームレスにして着脱時のストレスを軽減している。

    C3-W205 RW SWEATPANTS

    C3-W205 RW SWEATPANTS 12,980円(税込)

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    チャンピオンブランドと親和性の高いカレッジ風グラフィック「クルーネックスウェットシャツ」

    ここまで定番的なCロゴのアイテムを見てきたが、チャンピオンブランドと親和性の高いカレッジ風グラフィックアイテムも毎シーズンリリースされている。クルーネックスウェットシャツに、アメリカオレゴン州の南西部の都市名「MEDFORD(メイフォード)」とベアモチーフのグラフィックが描かれた、ユニークな 1枚となっている。

    C3-A024 RW CREW NECK SWEATSHIRT

    C3-A024 RW CREW NECK SWEATSHIRT 14,080円(税込)

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    カレッジ風グラフィックをセットアップでリバースウィーブ®「スウェットパンツ」

    先に紹介した、クルーネックスウェットシャツとセットアップの着用もおすすめの「MEDFORD」のグラフィックが入ったリバースウィーブ®のスウェットパンツ。

    左足の腿部分に入ったロゴがポイントで、コーディネートのアクセントにもなる。ウエストと裾口にはゴムを内蔵し、ゆったりとした着心地に。膝と裾口のシルエットにもゆとりをもたせている。

    C3-A216 RW SWEAT PANTS

    C3-A216 RW SWEAT PANTS 12,980円(税込)

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    リバースウィーブ®「フーデッドスウェットシャツ」にもカレッジ風グラフィック

    リバースウィーブ®フーデッドスウェットシャツにカレッジ風グラフィックを入れたアイテムも紹介したい。アメリカニューヨーク州、ニューヨーク市クイーンズ区にある「POMONOK(ポモノック)」の地区名が書かれたグラフィックが目を引く。ゲームシャツのように書かれたナンバーからは、レトロスポーツな雰囲気を感じられる。

    C3-A122 RW HOODED SWEATSHIRT

    C3-A122 RW HOODED SWEATSHIRT 14,080円(税込)

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    ミリタリーモチーフのグラフィックの「フーデッドスウェットシャツ」にも注目

    2024秋冬シーズンのラインナップから、ミリタリーモチーフのグラフィックアイテムをピックアップ。アメリカ空軍の士官学校、「USAFA・United States Air Force Academy(ユナイテッド ステイツ エア フォース アカデミー)」のモチーフがプリントされている。アメリカ軍の特注モデルを開発し、供給していたチャンピオンらしいアイテムだ。

    C3-A123 RW HOODED SWEATSHIRT

    C3-A123 RW HOODED SWEATSHIRT 15,180円(税込)

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    少し変わり種、リバースウィーブ®の「ハーフジップスウェットシャツ」

    クルーネック、フーディに続き、少し変わり種のスタンドカラータイプのハーフジップリバースウィーブ®も紹介しよう。ファスナーは古き良きアメリカを感じさせる「UNIVERSAL(ユニバーサル)」製のジップを使用し、フーデッドスウェットシャツと同じ、マフポケットがついているのも特徴的なアイテムだ。

    C3-Y017 RW HALF ZIP SWEATSHIRT

    C3-Y017 RW HALF ZIP SWEATSHIRT 14,080円(税込)

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    「ハーフジップスウェットシャツ」のリバースウィーブ®のカレッジ風グラフィック

    同じくスタンドカラータイプのハーフジップリバースウィーブ®にカレッジ風グラフィックが刺繍されたアイテムも紹介したい。アメリカワイオミング州、南西部スウィートウォーター郡の小さな都市「ROCK SPRINGS(ロック スプリングス)」のモチーフがプリントされている。

    C3-A026 RW HALF ZIP SWEATSHIRT

    C3-A026 RW HALF ZIP SWEATSHIRT 15,180円(税込)

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    日本では1990年代にリバースウィーブ®が大ブームとなり、新品、古着を問わず買い求められた。「スウェットはリバースウィーブ®でなければダメ」といわれるほど瞬く間に人気になり、そのときにリバースウィーブ®の存在を知った人も少なくない。ブームの頃は大きめのサイズが人気で、着こなし方は違えど現在でも大きめのサイズでコーディネートしている人も多くいる。

    リバースウィーブ®は100年以上の歴史をもつ揺るぎない定番アイテムだ。自分が好きなサイズやテイスト、好みのモデル、グラフィック、カラーで選び、リバースウィーブ®を取り入れたコーディネートを楽しんでほしい。

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