理想のシルエット“ドレスチノ”「BARNSTORMER(バーンストーマー)」でカジュアルアップ
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    ファッション

    理想のシルエット“ドレスチノ”
    「BARNSTORMER(バーンストーマー)」でカジュアルアップ

    2024.05.21

    身近な存在であるチノパンは、実に奥が深いアイテムのひとつ。チノパン選びに迷ったときは、国内ブランドの「BARNSTORMER(バーンストーマー)」をオススメしたい。BARNSTORMERの歴史は古く、デザイナーの海老根モンロウさんは、日本で最もチノパン愛が強い人物と言っても過言ではないだろう。今回は、BARNSTORMERのアイテムを通して、海老根さんからチノパンに関する“あれこれ”を聞かせてもらった。

    取材/TAKANORI ITO
    協力/平山洋次(HEMT PR)

    「ドレスチノ」というジャンルを知ろう

    チェック柄のシャツを着た男性が洋服ラックを見つめている様子

    BARNSTORMERデザイナーの海老根モンロウさん

    ――BARNSTORMERというブランドについて教えてください。

    「BARNSTORMER は、1977年に先代である私の父が創業した、アメリカントラッドを日本で再現する先駆けのようなブランドです。『ドレスチノ』というBARNSTORMERが掲げているジャンルを日本で最初に製作しました。2014年に私がブランドを引き継いでからは、リブランディングをして、よりパンツに注力しています」

    様々なパンツやジャケットなどが掛かっているラック

    清澄白河にあるBARNSTORMERのアトリエ兼ショップ

    後ろ姿の男性が赤背景のイラストポスターに描かれている

    イラストレーターの永井博氏が描き下ろした、オリジナルの絵が店内に飾られている

    「チノパンのルーツをたどると、アメリカのミリタリーウェアの話まで遡ります。チノパンには“無骨でタフ”なものと、“スラックス縫製”の2軸がありました。無骨でタフなものは、巻き縫いで頑丈につくられており、野戦服やフライトパンツとして使用されました。その後はカジュアルファッションとして使われ、デニムメーカーからリリースされるアイテムになっています。

    スラックス縫製のものは、当時の米軍士官が穿いていたチノパンで、BARNSTORMERは、このスラックス縫製のアイテムをつくり続けています。

    このドレスチノは、アメリカのブランドではあまりつくられておらず、取り扱う店舗も少なくなりました。ドレスチノの文化を残すためにも、BARNSTORMERがやるべきことという思いがあります」

    「ドレスチノ」とはどんなものだろう

    ――ドレスチノについて詳しく教えてください。

    「戦後まもなく、神奈川の厚木飛行場にダグラス・マッカーサーが降り立った際、彼が穿いていたのが仕立てでつくられたチノパン、ドレスチノになります。BARNSTORMERでは、スーツの組下をつくる工場へ依頼し、スラックスの縫製をチノ生地で製作しました。

    シルエットも大きな特徴のひとつで、ミリタリーウェアで有名な『41khaki(カーキ)』や『47khaki』と呼ばれるチノパンは、ダブルステッチのミシンを使用します。これは直線的な縫いに適したミシンで、シルエットというよりは頑丈さが求められる縫製です。

    それに対し、このドレスチノはセンタークリース(中央の折り目)がつき、テーパードがしっかりとかかっていて、アイロンワークがされている。仕立て縫製のコットントラウザーに仕上げました」

    BARNSTORMERを代表する1本 「2P DRESS CHINOS(ツープリーツドレスチノ)」

    ――BARNSTORMERを代表する定番アイテムは何でしょうか?

    「定番アイテムとして『2P DRESS CHINOS(ツープリーツドレスチノ)』という、2タックのドレスチノモデルがあります。テーパードが強めで、シルエットのカーブもしっかりとかかっているのが特徴です。一般的なカジュアルパンツだと、ウエストの内側、『マーベルト』という部分にも表地を使うのですが、本製品は伸縮性のある千鳥ステッチで仕立てています。

    ウエスト部分には、形崩れしにくいよう硬めの芯が入っていて、シャツをインして穿いたときにはみ出さず、しっかりとした印象に見せることができます。内側にタックが入るインタック仕様ですが、このドレスチノにはノータックのバージョンも用意しています」

    横から見たハンガーに掛かるベージュのパンツ

    開いたベージュのパンツ

    1002P 2P DRESS CHINOS 19,580円(税込)

    BARNSTORMERの更なる定番アイテム「2P MacArthur2(ツープリーツマッカーサー2)」

    ――2P DRESS CHINOSと並ぶ定番的人気の『2P MacArthur2(ツープリーツマッカーサー2)』についても教えてください。

    「この『2P MacArthur2(ツープリーツマッカーサー2)』は、その名の通りマッカーサーが穿いていたチノパンをイメージして製作しています。シルエットカーブやマーベルトなどの細かな仕様は異なりますが、こだわっている部分は2P DRESS CHINOSと同様です。

    シルエットは、2P MacArthur2の方がややゆったりとしています。ウエストの中央についているループは、ベルトをした際にバックルピンを通すためのものです。穿いた時に着崩れしにくくなる、オーダースーツにも多く見られる仕様です。フロントボタンを長くすることでベルトのバックル部分を固定できる、『持ち出し』と呼ばれる仕様も特徴といえます。

    このように、マッカーサーが穿いていたものをつくろうとした場合、必然的に仕立ての技術が多く入ったものになりますね」

    ハンガーに掛かるカーキのパンツ

    カーキのパンツのジッパーとポケット

    2P MacArthur2 23,100円(税込)

    “カーブ”が、BARNSTORMERのパンツの美しさ

    ――こだわりのキーワードとして出てくる“カーブ“について教えてください。

    「人の身体に沿って均等に離れていくのが、理想的なシルエットといわれています。BARNSTORMERのドレスチノは、内側に大きくカーブさせることにより、美しく見えるように工夫しました。脇の膨らみをフロントに逃してセンターにS字カーブをつくり出し、バックセンターにもカーブをつくる、アイロンワークというものです。チノパンを畳んだ状態ではカーブしているように見えますが、着用すると真っすぐになる。国内の仕立て屋さんの技術により、美しいシルエットがつくられています」

    BARNSTORMERのチノパンのデザイン

    ルーツとアイデアと職人技

    今回はBARNSTORMERの定番アイテムである2つの型を紹介した。長い歴史をもつBARNSTORMERは、すべてのパンツをドレス仕立てにするというアイデアを軸に、職人技が随所に光る唯一無二のブランドだ。

    ドレスアイテムを普段使いするときに“カジュアルダウン”という言葉を使うが、BARNSTORMERは“カジュアルアップ”という言葉を用いている。これは、こだわりのパンツづくりの姿勢にぴったりな言葉だ。“良いチノパンを1本欲しい”という人はBARNSTORMERを選ぶことをオススメしたい。

    「BARNSTORMER」のアイテムを抽選で3名様にプレゼント!

    yahae(ヤハエ)× BARNSTORMERオーガニックコットン リブなしソックス 2,640円(税込)、3色のなかから、いずれかひとつを選択!

    三足のカラフルな靴下

    今回ご紹介した「BARNSTORMER」のアイテムを、抽選で各1名、計3名様にプレゼントいたします。

    奈良県で1921年から続く靴下工場の「yahae(ヤハエ)」。遠い未来にも通用するものづくりを念頭に、オーガニックコットンを主としサステナビリティを意識した靴下を提供しているブランドです。

    ◆◆◆アイテムの種類◆◆◆
    ①茜
    ②灰
    ③生成り


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    • 伊藤孝法
    • ファッションライター

      伊藤孝法

    • ファッション、メンズビューティーのジャンルでさまざまな媒体で執筆中。中目黒の老舗セレクトショップOUTPUTオーナーでもあり、ブランドのセールスやPRを手がける。WWDファッショニスタ100人がリコメンド!にも参加。故郷北海道でFM番組のパーソナリティーも担当している。

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