暮らし・住まい
【自転車カスタム】チャイルドシートを付けてもカッコ良く、趣味にも使える! 子育てが100倍楽しくなるパパチャリカスタム
2021.07.08
子育て世代にとって、子供の保育園や幼稚園の送り迎え、日々のお買い物で使う自転車はなくてはならないもの。
チャイルドシートをマウントさせて、お買い物にも使える実用的な自転車といえば電動アシスト自転車。多くのママがいわゆる“ママチャリ”として、街で乗っている姿を目にします。パパも共有で乗っている家庭も多いですが、こだわり派にはちょっと物足りないと、小さな不満を抱えているパパも多いのではないでしょうか。
ということで、今回はそんなこだわり派にこそおすすめしたい、“パパチャリ”カスタムのススメです。手持ちの自転車にチャイルドシートを付けつつ、スタイルも追求したイケてる1台にカスタムしてみてはいかがでしょう。
Edit&Text/Kazuyuki Nomura
【tempra cycle】のオーナー小林健太さんにイケてるパパチャリカスタムのポイントを聞いてみた
今回、お話を聞いたのは自身も6歳の女の子のパパで、これまでに多くのパパチャリカスタムを手掛けてきた東京・学芸大学の名店〈tempra cycle〉のオーナー小林健太さん。自身もカーゴバイクスタイルにカスタムした、実用的ながら見た目もカッコいい1台に乗っている。
「自転車カスタムと聞くとハードルが高いと思われるかもしれませんが、全然そんなことないですよ。フレームを選んで1から組み上げていくことはもちろんですが、手持ちの自転車のパーツを少しずつ変えて、カスタムを楽しんでいくのも良いと思います。タイヤとハンドルなどはもちろん、ハンドルグリップを変えるだけでも見た目は大きく変わります。
パパチャリカスタムの場合は、しっかりと安全性を確保しながら自分好みにカスタムしていくのがポイント。フレームやパーツも最近では個人売買で安く手にいれることもできますし、意外と簡単にできますよ」
「パパチャリカスタムの利点のひとつとして、子供が成長してチャイルドシートを取り外しても、自分の自転車としてずっと乗り続けられること。移動手段としてはもちろん、山道を走れるようにカスタムしたり、ロングライドしやすいように手を加えたりと、ライフスタイルに合わせてずっと趣味として乗ることができます。
ここが一般的な電動アシスト自転車とは違うところではないでしょうか。パパチャリを組むときは、後々まで乗ることを考えて組むことをオススメします」
パパチャリカスタムのポイントをチェック!
「パパチャリカスタムのポイントとしては、何よりも安定して乗れることが大事。子供を乗せると結構な重さになるので、フラつかないようにします。まずしっかりとチャイルドシートがつけられること。リアでもフロントでも構いませんが、ある程度大きなお子さんならリアのほうが安定します。あとは安定感。基本的には重心が低くなるほど安定感は増します。
MTBフレームは太いタイヤを装着できて安定しますし、見た目にもカッコよくなるのでオススメ。お子さんを乗せたり、下ろしたりするためセンタースタンドも必須です。しっかりしたものを選びたいですが、装着できないフレームに関しては、マウントを付けたりして対応できます。あと、ハンドルの形状も大事です。幅広のハンドルだとしっかりと安定して走行できますし、ポジションも楽なので子供を乗せてもしっかりと走行できるはず」
パパチャリカスタム実例集
では、実際にイケてるパパたちのカスタム実例を見てみましょう。オーナーの個性が発揮された1台は見た目にもバッチリで、子供を乗せて走るのも楽しくなりそう! (画像提供:tempra cycle)
#01 Frame:ZUNOW
かつて大阪にあったフレームメーカー〈ZUNOW(ズノー)〉のオールドスクールなMTBフレームを使い、昔懐かしのカマハンスタイルにカスタムした遊び心たっぷりの1台。フロントにチャイルドシートをとりつけ、フレームカラーも相まって80年代の雰囲気がぷんぷん。オールドパーツと現行パーツを組み合わせ、強度もしっかりと保たれている。
#02 Frame:CANNONDALE KILLER V500
元々オーナーが所有していたというオールドなMTBを使い、全てのパーツを現行パーツへと交換。リアにチャイルドシート、フロントにキャリアを装着し、子供たちと荷物を一緒に運べるようにカスタム。子供たちと河川敷に遊びに行くことが多いため、タイヤをブロックタイヤにし悪路も走れるように。上品にまとめられたカラーリングもバッチリ!
#03 YAMAHA PAS CITY-V
人と差がつきにくい電動アシスト自転車も、カスタムをすればこの通り個性的な1台に様変わり。オーナーが保育園の送迎をメインに夫婦で共有したいとのことで、低床設計の車体をベースにフロントチャイルドシートを付け、リアにカゴを装着。子供が乗れるように両立スタンドにし、サドルもKASHIMAXに変更。グリップもBMX ブランドの握りやすいものを装着し、タイヤも標準からクッション性の高い太いタイヤに変更されている。
取材協力:tempra cycle
自転車のカスタムを楽しむなら、センスがよく、腕が確かな自転車ショップと繋がるのが一番の早道。同店は今回ご紹介したパパチャリカスタムほか、オーナーの要望に応じた幅広いカスタムに対応してくれる名店。オリジナルアイテムも充実している。
住所:東京都世田谷区下馬6-18-8 1F
TEL:03-6453-2655
営業時間:11:00〜20:00(日祝日は19:00まで 水曜休)