かさばる荷物をラクに運べる“バックパック”
足元のストレスと無縁な“スニーカー”
両者は組み合わせのキモさえ押さえれば
僕らにとって最強の相棒になるだろう。
カジュアルな装いのOffはもちろん、
スーツで決めたOnだって
“バックパック”と“スニーカー”があれば、
もう他に何もいらないのだ!
Photos : TATSUYA YAMANAKA(stanford)
Styling : MARIKO KAWADA Hair&Make : MICHINORI KIKUCHI
Model:DANYA Text:KOJI SONEHARA
2020.1.15
バックパック19,800円 W29×H46×D14/ザ・ノース・フェイス(ザ・ノース・フェイス スタンダードTEL:03-5464-2831)、コートシューズ15,400円/アディダス オリジナルス(アディダス ジャパンTEL:0570-033-033)、ジャケット39,600円、シャツ8,690円、パンツ12,100円、ネクタイ6,490円/クラウデッド クローゼット(クラウデッド クローゼット 越谷レイクタウン店TEL:048-930-7224)
今季、ジャケットスタイルに合わせるスニーカーは、トレンドであるコートシューズの一択。ホワイトベースのデザインは、ヨーロッパらしい伝統的な魅力を強調し、スタイルにどこか奥ゆかしさをプラスしてくれる。一方、バックパックにはコートシューズ同様のミニマルさとともに、ビジネスでもオフタイムでも活躍できる実用性を重視したい。選ぶのは、アウトドアブランドが展開するアーバンラインだ。
バックパック17,600円 W30×H46×D14/グレゴリー(サムソナイト・ジャパンTEL:0800-12-36910)、コートシューズ12,650円/リーボック クラッシック(リーボック アディダスグループお客様窓口TEL:0570-033-033)
フィールドで培ったアウトドアブランドならではの実用性と収納機能は、ビジネスシーンにおいて強い味方となる。ガジェットやステーショナリーをしまう専用ポケットがあれば、小物の紛失やコードが絡むストレスから解放されるだろう。カバーフラップ付きのタイプは雨から中身を守ってくれる上に、重い書類やPCを入れても型崩れが起こりづらいという魅力も。そんなバックパックのスタイリッシュなデザインに合わせるなら、コートシューズがいい。紳士たちの模範となったプレイヤーたちの足元を彩ったトラディショナルなルックス。ホワイトであれば特に上品で、ジャケットスタイルに品格を付与してくれる。
仕事着にはささやかなオリジナリティを加えて、自分が一番気持ちいいフォーメーションを見つけたい。ウィークデイの正装であるスーツスタイルには、使い勝手のいいバックパックの選択肢を。ブリーフケース、ショルダーバッグ、バックパックの3役を兼ね備えたタイプなら、TPOに応じて表情を変えてくれるはず。そして足が資本のビジネスマンにとって合理的な選択肢となるのが、レザースニーカー。他の素材にはない風合いが、高級感や品の良さを担保する。
バッグ19,800円W40×H30×D10/エース(エースTEL:03-5843-0606)、レザースニーカー15,400円/コンバース(コンバースインフォメーションセンターTEL:0120-819-217)、スーツ44,000円、シャツ22,000円、ネクタイ7,150円/麻布テーラー(麻布テーラープレスルームTEL:03-3401-5788)
スーツにバックパックというスタイルが一般化。ビジネスのパフォーマンスを考えれば、3wayバッグがベストチョイス。PC用のスリーブなどガジェット収納を考慮したコンパートメントはもちろん、中にはドリンク用の保温・保冷ポケットまで備えたアイテムも。移動はバックパック、ミーティング時はブリーフバッグとシチュエーションに合わせてトランスフォームする“デキたやつ”。レザースニーカーは、スーツとの相性も良い上、街を一日中歩き回るビジネスマンにとっては快適そのもの。ブラックカラーを選べば、革靴感覚でコーディネートできるはず。
ベルクロスニーカー27,500円/ヨーク(HEMT PR TEL:03-6721-0882)、ナイロン3Wayバッグ64,900円W40×H32.5×D11/オロビアンコ(オロビアンコ丸の内店TEL:03-6256-0567)、3Wayバッグ27,500円W31×H44×D16.5/ヌンク(HEMT PR TEL:03-6721-0882)
レザーバックパック108,900円W33×H44×D18/ザネラート(アマンTEL:03-6427-6601)、トレイルシューズ16,500円/サロモン(サロモン コールセンターTEL:03-6631-0837)、コート121,000円/カベル、パンツ20,350円/バーンストーマー(HEMT PR TEL:03-6721-0882)、パーカ12,100円/チャンピオン(チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウTEL:03-5962-7600)
昨今、ファッションのスタンダードとして市民権を獲得しつつあるのがトレイルランニングシューズ。落ち着きのあるコートスタイルに合わせれば、程良くミックス感があるコーディネートが完成する。そんなスニーカー選びとは違い、カジュアルスタイルのバックパックとして注目しておきたいのはレザーもの。ブラックレザーの上質な雰囲気があれば、ストリートライクなスタイリングも大人な雰囲気に。今季は、そんなちょっとだけギャップのあるギアセレクトこそが、絶妙な洒落感を生み出してくれる。
黒オールレザーリュック60,500円W25×H42×D15/アニアリ(プルームTEL:03-5793-3224)
必要以上の機能がそぎ落とされたシンプルな作りのものほど、素材と色でキャラクターがガラリと変わる。バックパックのシボ感はレザーの存在感を際立たせるが、程よい光沢にとどめられたことで、カジュアルにも合う仕上がりに。柔らかなシルエットを持つラウンドファスナー式のデザインならなおさらだ。一方、シューズ選びはとことんオーバースペックを楽しむ。サポート力の高いトレッキングシューズのアッパーを備えた機能派シューズの最高峰、トレイルランニングシューズの機能は街では活かしきれないけれど、堅牢なソールをセットした無骨な装いは男心を妙にくすぐる。足元でハズすなら、今季はこのタイプで決まり。
トレイルシューズ31,900円/ホカ オネオネ™(デッカーズジャパンTEL:0120-710-844)、シュリンクレザーリュック51,150円W29.5×H45×12/クリーザン(コニーTEL:0796-23-6345)
スタイリスト・川田真梨子さん
メンズ誌を中心にスーツからカジュアルスタイル、和装まで幅広いコーディネートを手がける人気スタイリスト。本誌では創刊号から長きに渡って、メインスタイリストとしてリアルなコーディネートを提案し続けている。