海を愛する男たちが注目する、海遊び必携グッズを大紹介。サーフィン、海釣りで重宝するマストアイテムから、家族で楽しむための便利グッズまで、リアルな海好き達の声はきっと参考になるはず!
Text : RYO KIKUCHI
Edit:NAOKI MASUYAMA
2019.07.16
今回の取材を通して判明した、達人たちが海グッズ選びでこだわるポイントは、利便性や快適性などさまざまあれど、共通していたのは“永く愛用できる”こと。レイバンやオークリーのサングラスや、ボーズのワイヤレススピーカーなど、流行に左右されることなく、デザイン・機能面ともに申し分ない逸品がチョイスされていた。そんな海遊びライフをさらに充実させてくれるアイテム10品を、本人たちが選んだストーリーと共に、とくとご覧あれ!
2017年、復活を遂げた『サーフィンライフ』編集長であり、根っからのサーファーでもある。
言わずもがな、強烈な陽射しから目を守るサングラスはビーチに欠かせない。小山内さんはこれまでサーフブランドのスポーツタイプを愛用してきたが、「街でも使える1本を」と追加投入を決心。そこで「昨年、職場近くに直営店ができて以降ずっと気になっていた」というレイバンのなかでも大定番モデル「ウェイファーラー」をチョイスした。「トレンドにいい意味で流されないから使いやすい。海でも、街でも、車の中でも、やはり頼れますね」。
シティで使える高機能バッグを展開するブランドの創始者。月2回のボディボードは最高の息抜き。
気軽さばかりがフィーチャーされがちな“ビーサン”。しかし、佐野さんはフリーウォータースのトゥリーラインと出会って考えを一新した。「登山などで欠かせないマットレスを製造するサーマレスト社製のフットベットはとにかく履き心地が最高」と絶賛。1足5,000円程度で購入したこの逸品を、既に2足所持している。鼻緒部分のデザインが多彩で「気分によってどれを履くか選ぶのも楽しそう」と既に買い足しを決めている。「売上の1%をウォータープロジェクトに活用するブランドの姿勢にも共感します」。
ファッション、雑貨、フードと幅広いジャンルのプロモーションを手掛ける企業・イトナムの司令塔。
失恋の思い出を振り払おうと、仲間たちの後を追い海へ向かったのは10年ほど前。そこで出会った波に恋をして、今ではサーフボードを片手に週2で通うほどだ。「これまで何千回と波にアプローチしてきましたけど、手応えを得たのは数えるほど。まだまだです」。ならばと今夏は、知人から情報を得た名シェイパー(サーフボードを仕上げる人)が作る1本に希望を見出す。「安定感がありライド感も楽しめる。これならなんだかうまく乗れそうな気がします(笑)」。
ヤエカ、コモリのほか、市松のアクセや出西窯なども揃えるショップ、ベルーリアを運営。
山越さんは群馬県高崎市、桐生市、神奈川県鎌倉市に展開するショップ「ベルーリア」の代表。常に店舗間を動き回り、鎌倉店へ寄った際にはサーフィンに興じる。そんな彼を支えているのが「店舗の備品や飾りをはじめ、サーフボードを運ぶのにも便利」という愛車のトヨタ ハイエース。唯一の難点はサーフボードが荷室の1/3を占めてしまうことだったが、安定感抜群でサーフボードの積載も視野に入れた設計が嬉しいルームキャリアーでどうやらクリアできそうだ。
スタイリスト熊谷隆志氏に師事し’04年に独立。以降、雑誌や広告、俳優のスタイリングを手がける。
菊池さんは根っからの釣り人。天候や波、気温を想定しながら翌日にひかえた釣りの仕掛けを考える時間もまた、彼にとっては最高の癒しになる。もちろん道具もそれなりに揃えてはいるが、さらに加えたいと考えているのが、19オンスのビニールを電磁波で溶着し防水性を高めたこちら。「飲み物はもちろん、海水とともに釣った魚を入れておくのにも便利」と、その柔軟な用途に惚れ惚れ。「家族で海へ行くこともあるので着替えを入れておくのもいいですね」。
ストリート誌を中心に、タレント、ミュージシャンなどの撮影も精力的に行う敏腕カメラマン。
ファイダー越しの世界に自身のアイデンティティを込める者にとって、日常の感覚にリセットする“何か”は必要だ。山仲さんの場合は月イチの海釣りで、「同業の友人たちとのんびり過ごし、釣った魚を食べる時間は欠かせない」とか。これまで数々のロッドを手にしてきた中、「格段に釣果が上がった」と絶賛するのが3万円ほどで購入した軽量かつ剛性に優れたこの1本。「操作性が並外れていて、しかも粘りとパワーもある。ボート釣りでは竿を2本使うこともあるので、もう一本導入しようと考えています」。
ファッション誌やテレビCMの撮影を影で支えるロケバスドライバー。サーフィン歴20年。
「良い波に乗った時の感覚は代え難いもの」と20代半ばから魅了され、気づけばもう20年を数える高崎さんのサーフィンライフ。今は共通の趣味を持つ奥様と交代で海に入り、ビーチでの待ち時間は好きな音楽を聴いて過ごす。そのシーンに加えたいと考えたのがこのスピーカーだ。「今まではiPhoneで聴いていましたがどうも物足りなくて。これは防水なので濡れた手で操作をしても安心。ビーチでのBBQ時にも活躍しそうですね」。
バイヤーなどを経た後、アクセブランドのサンクを設立。ネイティブ系を軸としたデザインは業界内でも好評。
高橋さんがサーフィンと出会ったのは20代中盤。今でも「波に乗った時の気持ちよさといったらない」と週1、2回は奥様とともに海へ向かう。ライディングを楽しんだ後はすぐ帰るのが通例だが、最近とある変化が。「せっかくなのでビーチでまったりしたいねと妻と話し、その準備は着々と進めています」。現在は、イエティのクーラーボックス「ローディ20」に照準を絞っている。「群を抜く保冷力と持ち運びに便利なコンパクトさ、何より無骨な見た目が僕好みです」。
トリッカーズなどの国内総代理店を務め、さまざまなブランドのPRも手がけるGMTの看板プレス。
興味を持ったきっかけは、8年ほど前に参加したアウトドア雑誌の海釣り企画。以降、三浦さんの没頭ぶりはハンパではなく、今では雑誌の連載をもつほどだ。当然、偏光レンズのサングラスは所有済みだが、「ベテラン釣り師曰く、クオリティは群を抜いているらしいので」とオークリーを買い物リストに追加した。「しかもラッチというモデルは、Tシャツの襟に掛け留めできるパーツが付き、スポーティ過ぎないので普段使いもできそうです」。
ファッション誌やアーティストのPVなど幅広く活躍。サーフィンと釣りを愛する行動派。