シアトル発、ドネーションとリンクした「MiiR(ミアー)」のドリンクウェアに注目|メンズライフスタイルWEBマガジン|GOODA【グーダ】
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    暮らし・住まい

    シアトル発、ドネーションとリンクした「MiiR(ミアー)」のドリンクウェアに注目

    2025.09.25

    アメリカ ワシントン州 シアトルで2010年にスタートしたドリンクウェアブランド「MiiR(ミアー)」。ダブルウォール真空断熱構造という保温保冷に優れたステンレスボトルをはじめとして、さまざまなアイテムを展開している。

    さらにこのMiiRはドネーション(寄付)活動をしており、それがブランドの大きな特徴にもなっている。

    今回は有限会社サンウエスト PRの清水大輔さんにその活動はもちろん、アイテムの紹介までお話を伺った。

    取材/TAKANORI ITO

    有限会社サンウエストPRの清水大輔さん

    製品そのものが誰かをサポートする原資になるビジネス

    ——最初にMiiRがはじまったきっかけを教えてください。

    「創業者はブライアン・パペ(Bryan Papé)という人物で、20代の頃に小さなメディア制作会社を経営していました。

    地元のスキーリゾートで撮影中、ビデオカメラを手にスキーをしていたところ、大きな怪我をしてしまい、これからの人生『自分に何ができるだろう』と考え、たどり着いたアイディアが “製品そのものが誰かをサポートする原資になるビジネスモデル” というものでした。

    こうしてブライアン氏はMiiRというドリンクウェアブランドをはじめるのですが、代表的なアイテムとして「Wide Mouth Bottle(ワイド マウス ボトル)」というシリーズがあります。

    ダブルウォール真空断熱構造によって、保温・保冷に対応し、(66℃以上9℃以下でともに6時間が目安)ハンドル型のフタに、広い飲み口が特徴のアイテムで、3サイズをご用意しています。カラーは定番からシーズナルカラーまで20色ほどあるのですが、そのシーズンで展開色が変わります」(清水大輔氏、以下略)

    写真は4サイズ載っているが現在展開は3サイズとなっている(42ozは生産終了)
    写真 手前:16 oz(473ml)5,060円(税込)
    向かって右:20 oz(591 ml )5,940円(税込)
    向かって左:32oz(946ml)6,710円(税込)

    ギブコードを使って、ドネーション活動が追跡できる

    ——製品そのものが誰かをサポートする原資になるビジネスとは具体的にどんなものなのでしょうか。

    「MiiRの一番の特徴にして、たくさんの方々に支持されている事柄としてドネーション活動があります。これは収益の一部をさまざまな活動にドネーションするものです。

    MiiRの製品ひとつ一つに『Give Code(ギブコード)』という追跡コードがついていまして、製品を買っていただいた方はMiiRのホームページにアクセスしていただき、このGive Codeを打ち込むと自分が買った製品がどんなドネーション活動に使われたのかが追跡できるようになっています。

    この活動が、MiiRというブランドの個性になっていると思います」

    MiiRのボトルの底部分、中央に記してあるのがGive Code

    MiiRが関わるさまざまなドネーション活動

    ——MiiRのドネーション活動について具体的に教えていただけますか。

    「いろいろな団体と関わりながら世界各地でさまざまなプロジェクトにドネーションをしています。

    いくつかご紹介すると、アフリカ大陸中央部、ルワンダという国のカヨンザ地区では『Kula』という団体と協力し現地の女性たちに製織や仕立ての技術指導を行なっています。

    ただ技術指導をするだけではなく、現地からリーダーを輩出し、出来上がったプロダクトを収益に変えるためのビジネストレーニングや投資も行なっています」

    ルワンダのコーヒー農園

    「ほかにはアメリカの女性刑務所の刑務で『バイシクルプロジェクト』といって壊れた自転車を修理し、それを自転車が必要とする子供達に寄付するという活動のサポートをしたり、黒人女性のベンチャー起業をサポートする団体の活動にも参加していたりとそのドネーション活動は100以上になります」

    バイシクルプロジェクトの様子

    黒人女性のベンチャー起業をサポートする活動

    MiiRとさまざまな企業とのコラボレーション

    ——MiiRはさまざまな企業とのコラボレーションアイテムがたくさんリリースされていますが、それについてもお話いただけますか。

    「おかげさまでさまざまなジャンルの企業の名前が入ったアイテムを作らせてもらっています。有名コーヒーチェーン店やサードウェーブを代表するコーヒー店、セレクトショップでは『Ron Herman(ロンハーマン)』や、アウトドアブランドでいうと『Patagonia(パタゴニア)』や『Arc’teryx(アークテリクス)』などの企業やブランドのアートワークがあしらわれたMiiRのボトルがリリースされています。

    このコラボレーションのアイテムにももちろんGive Codeがついて、いつものMiiRの取り組みが行われます。

    弊社サンウエストではアメリカ オークランドのコーヒーカンパニー『Bicycle Coffee(バイシクル コーヒー)』の東京支店も運営しているのですが、ここで使われるマグカップもMiiRとコラボレーションしたものを使っています」

    左:Ron Hermanとのコラボレーションボトル、右:Patagoniaとのコラボレーションボトル

    さまざまな企業とのコラボレーション

    Bicycle Coffeeとのコラボレーション

    マグカップタイプの「Camp Cup(キャンプ カップ)」も人気

    ——定番アイテムWide Mouth Bottleに続く人気アイテムもご紹介してください。

    「Wide Mouth Bottleと並んで人気のアイテムをご紹介させていただくと『Camp Cup(キャンプ カップ)』というマグカップタイプのものがいいかと思うのですが、名前のとおりキャンプ地で使うのはもちろん、オフィスやお家などその場で使う用途のものです。

    8oz〜20ozまで4種類のサイズがあり、自分のライフスタイルに合わせて選んでいただくと良いかと思います。ダブルウォール真空断熱構造で、カラーリングも先ほど同様にサイズや販売時で展開色が異なります」

    写真 向かって右から:
    8oz(236ml)3,740円(税込)
    12oz(354ml)4,620円(税込)
    16oz(473ml)4,950円(税込)
    20oz(591ml)5,720円(税込)

    抽出したてのコーヒーを長時間温かく保つことができる「New Standard Carafe(ニュー スタンダード カラフェ)」

    ——定番的なアイテムを見せていただいたところで、少し角度を変えたユニークなアイテムを見せていただけますか。

    「カラフェというと従来のガラス製のものを思い浮かべるかと思いますが、こちらはMiiR流にアップデートしたその名の通り『New Standard Carafe(ニュー スタンダード カラフェ)』というアイテムです。

    ほかのMiiRのアイテム同様にステンレス素材のダブルウォール真空断熱構造になっていて、専用のペーパーフィルターでコーヒーをドリップしたら、キャップを閉めてそのまま保温できるというものです。

    これなら割れる心配もありませんし、室内外問わず快適なコーヒータイムを楽しめるアイテムです」

    New Standard Carafe 14,300(税込)、専用キャップ付きで外にも持ち出せる

    機能やサイズ、そしてライフスタイルに合うマイボトルを探す際、これからはもうひとつの価値を選択肢に入れる時代になったのだと思う。

    そのときMiiRほどの背景があるドリンクウェアブランドは他にはないのではないだろうか。選んで、購入したアイテムが誰かをサポートするなんて、嬉しい買い物ではないだろうか。

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