

ファッション
【メンズ】一生ものネックレス10選をおしゃれ賢人におすすめしてもらった
2025.03.12
大人の色気を演出するのにも最適なネックレス。首元のアクセントとなるファッショニスタ御用達のアイテムだが、10代~20代の頃とは異なり、ある程度年を重ねると上質で個性をしっかりと主張でき、トレンドに左右されない「一生もの」が欲しくなるのではないだろうか。
今回は、ラッパー・トラックメイカーやブランドディレクター、ブランドセールス、スタイリストなど様々な職種のおしゃれ賢人に、ネックレスやアクセサリーの取り入れ方や考え方を聞くと共に、現在愛用しているお気に入りのネックレスを見せてもらった。どれもその人のライフスタイルや個性が反映された魅力的なものばかりなので、ネックレス選びの参考にしてみよう。
【Person1】ラッパー・トラックメイカー jackkn a.k.a Maison Jさん
一生ものネックレス1:sacai「Chained Chain Neckleace」

「ライブや撮影で映える、ラッパーらしい“ブリンブリン”を探していたのですが、なかなか良い出会いがなくて。好きなデザイナーのものがあればと思い気長に探していたら、昨年sacaiの催事でこれを見つけて、ビビっときました。完全に一目惚れでしたね。元々sacaiのウィメンズは大好きで、見て楽しんでいたのですが、これはメンズが着けても違和感なく、存在感も抜群でとても気に入っています」
一生ものネックレス2:PORTER CLASSIC「HAND WOEK NECKLACE」

「オフモードの時に、気負わず着けられるネックレスとして気に入っているのがこちら。ヴィンテージの端切れを再利用して作られており、10代の頃からヴィンテージ古着が大好きで、バンダナも好きなので即決でした。sacaiのネックレスはオンモードの時、こちらはオフモードの時にさらっと着けるという感じで使い分けています。付け心地の良さも文句なし。色違いで所有するほど気に入っています」
一生モノのアクセを手に入れたいという思いが年々強くなっている
「ネックレスをはじめアクセサリー全般の優先順位は年齢とともに変わり、そろそろ一生ものを手に入れたいタイミングになってきました。選ぶ基準はインスピレーションが全て。普段はなるべくシンプルなトップスに、ネックレスを目立たせて取り入れるようにしています。今気になっているのは、HERMESやMaison Margiela、UNDER COVERの大ぶりなネックレス。いい出会いがあれば、ゲットしたいですね」
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ラッパー・トラックメーカー
jackkn a.k.a Maison Jさん
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アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツなど国内外のレーベルから幅広く楽曲をリリース。近年、イギリスのグラミー賞ノミネートプロデューサー〈The Young punx〉が主宰するレーベル〈Mofohifi Records〉からシングル 2作目となる〈TATATA〉をリリース。ラッパーとしても2024年に新曲〈蠍針 愛子〉をリリース。YouTube 不定期ライブ配信〈メゾンジェイレコード/ Maison J Record〉も絶賛配信中!
【Person2】ブランドディレクター 牧野陽平さん
一生ものネックレス3:Chrome Hearts「CH Cross Baby Fat Charm」

「2004年にChrome Hearts Tokyoで購入し、かれこれ20年以上大事に着けているお気に入りのアイテム。小ぶりなトップなのでハード過ぎず、カジュアルでもドレスでもどんなスタイルにも合います。基本はシンプルに着けていますが、ジャラジャラと着けたい気分の際にも重ね着けしやすい。とにかくよく着けているので、もはや身体の一部のような感覚すらあるほど。おそらくこれからも大事に所有し続ける、文字通り一生モノのネックレスです」
一生ものネックレス4:Chrome Hearts「Three Trinkets Pendant」

「購入したのは確か1998年頃なので、まだ10代の頃。凄く気分がよくて、何かの記念で買った記憶があります。27年前のアイテムなのに今見ても全く古臭さくなく、今でも普通に着用できるので、いかに完成されたプロダクトであるかが分かります。買った時の高揚した気分も覚えており、とても思い入れのあるアクセサリー。これも間違いなくずっと所有し続ける一生モノですね」
中学生の頃からクロムハーツ一筋!
「中学生の頃からChrome Hearts一筋。ブランドのフィロソフィにとても共感でき、ネックレスもChrome Heartsしかつけたことがありません。あまりピカピカは好みじゃないので、少し黒ずんだ状態をキープしながら気付いた時に少し磨くようにしています。普段はヴィンテージスタイル、ストリートスタイルが多いので、服装を引き締めるためにつけることが多いです。スタイルに華を持たせてくれ気分をあげてくれる、僕にとってはとても大事なアイテムですね」
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RUMBLE RED ディレクター/ID GALLERY ディレクター
牧野陽平さん/46歳
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クリエイティブカンパニー RANCH FIELD INC.代表取締役。自社で運営するアパレルとアートブランドのディレクションを手掛けるほか、広告業では様々なプロダクト、サービスのクリエイティブディレクションを行っている。物心がついた頃から、アート、ファッション、建築、インテリアに夢中に。クルマと家族とビールを愛する葉山在住の46歳で、二児の父。
【Person3】ブランドセールス 柿澤靖明さん
一生ものネックレス5:YUKETEN「レザーネックレス」

「2〜3年前にセレクトショップでたまたま見つけて、素材感やデザインに惹かれて購入。以来、Tシャツやシャツにあわせてよく着けています。シルバーとは全然雰囲気が異なり、ある程度存在感があるのですがスタイリングに違和感なく溶け込んでくれるのがお気に入り。使うほどにレザーの質感も変化しており、自分仕様の1点ものになってくれるのもレザーアクセの魅力だと思います」
一生ものネックレス6:ブランド不明/ビーズネックレス

「湘南、七里ヶ浜のフリーマーケットで出会ったブランド、年代不明のネックレス。ネイティブアメリカンな柄に惹かれて購入しました。結構年代ものだったのか、購入時は結構損傷が激しかったので、ビーズはそのままで細かく糸をつなぎ直して使っています。こういう1点もののアクセサリーは出会いだと思っているので、細かなことは気にせずフィーリングですね。シンプルなトップスに合わせるとスタイリングもガラッと華やかになるので、季節問わず使っています」
経年変化が楽しめるものや、他にはない1点ものが大好きに
「若い頃はクロムハーツをはじめとしたシルバーのアクセサリーが好きでよく取り入れていたのですが、30代後半くらいから経年変化を楽しめるレザーや、他にはない1点もののアクセが気になり始めました。一緒に年を重ねながら育てていくことで愛着も湧きますし、なんとなくナチュラルな雰囲気が年を重ねた自分と合っているのかも。特にネイティブアメリカンなデザインのものは昔から好きですね」
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B’s INTERNATIONAL セールス
柿澤靖明さん/42歳
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大手セレクトショップ、ドメスティックブランド、OEMメーカーを経てXLARGE、X-girl、MILKFED.、SILASなど国内外のストリートカルチャーを編集/発信する株式会社ビーズインターナショナルブランドのセールスを務める。サーフィンが趣味で湘南在住。
【Person4】スタイリスト 中島貴大さん
一生ものネックレス7:CHANEL(正式名不明)

「2000年~2010年頃、シャネルの顧客向けノベルティとして展開していたとされるドールネックレス。5年くらい前に中古のものを都内のヴィンテージショップで手に入れました。モノトーンのシャネルスーツを着た女性のフィギュアのトップにボールチェーンが付いたデザインで、お世辞にも高価そうには見えない(笑)。ハイブランドなのにお菓子のおまけのようなチープさのギャップが面白くて、自分的には大好きですね。コーディネートの“ハズシ”として重宝しています」
一生ものネックレス8:ブランド名不明(ピンクパンサー)/ Robert Lee Morris(女体モチーフ)/ ナバホ族(チェーン)

「約30年前、BEAMSに勤めていたのですが、その時に先輩から頂いたナバホ族のシルバーチェーンをベースに、ロバート・リー・モーリスの女体モチーフのペンダントトップ、18金のピンクパンサーモチーフのペンダントトップを自分で組み合わせています。アメリカのジュエリーデザイナー兼彫刻家のロバート・リー・モリスはかつて日本でも知る人ぞ知るアクセブランドでしたが、エロネタが好きな自分としてはこの女体モチーフを当時伊勢丹で見つけたとき一目惚れしました。ピンクパンサーモチーフは母親から譲りうけたもの。これらの他にも気分によって、ペンダントトップやリングを付け足して楽しんでいます」
あまり人と被らない1点ものや、遊び心があるものが好き
「服もそうなんですが、ネックレスをはじめとするアクセサリーを選ぶ際も“人と被らない”ことを意識しがちです。必然的にヴィンテージやハンドメイドの1点もの、ちょっと捻りの効いた遊び心のあるものなどを手にとることが多いです。ただ、10代の頃からインディアンジュエリーはずっと好きで、今でもチェックしています」
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スタイリスト
中島貴大さん/51歳
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ファッションはもちろん、アウトドアやミリタリー、インテリアなど多彩なジャンルを手掛け、最近は全領域衣装解決室・室長代理の異名も持つスタイリスト。休日は趣味のキャンプやサバイバルゲームに勤しみつつ、東京で一番好きなスポットという中野ブロードウェイのパトロールも欠かさない。
【Person5】ブランドセールス 畠中将秀さん
一生ものネックレス9:TIFFANY&CO.「ティファニー 1837™ ホイッスル」

「ティファニー創業の年が刻印されたコレクションから限定で販売されたホイッスル。6〜7年前、雑誌で紹介されているのを見かけてすぐに銀座店に買いに行きました。コルク入りのちゃんとしたホイッスルを、スターリングシルバーで本気で作るなんて素敵過ぎる。さすがティファニーだと思いました。洗練されたフォルムや曲線も秀逸で、ホイッスルが質の高いネックレスに昇華されています。他のネックレスと重ね着けしてもカッコいいですよ」
一生ものネックレス10:KAPITAL「零戦モチーフレザーチョーカー」

「岡山発の人気ブランド〈KAPITAL〉の、零戦をモチーフにしたレザーチョーカー。こちらは岡山店限定モデルで、8〜9年前に購入しました。零戦をデザインモチーフにしているのでもちろん飛行機なんですが、遠くから見るとクロスにも見える。そのあたり遊び心にグッときました。一つで着けるというよりも、他のネックレスと重ね着けするとバランスが丁度いい。クセがあるデザインですが、意外にトップスを選ばず使いやすいのもお気に入りです」
ネックレスの取り入れ方はナイジェル・ケーボンを参考に
「ネックレスをはじめとするアクセサリーは若い頃から好きでよく着けていました。20代の頃はクロスモチーフなど、いわゆる王道のシルバーアクセが好きだったのですが、30代も後半に差し掛かってくると段々と好みが変化。最近はトレンドなど気にせず、“自分らしい”ちょっとクセのあるアクセが好きですね。ネックレスの取り入れ方は、僕が好きなデザイナーの一人で、世界屈指のヴィンテージウェアコレクターでもあるナイジェル・ケーボンさんを参考にしています。ほんとカッコいいんですよね」
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OVERRIVER セールス
畠中将秀さん/37歳
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国内外ブランドのセールスカンパニー〈OVERRIVER〉のセールス担当。趣味は中学生の時からずっと続けているサバイバルゲーム。大のギア好きとしても知られ、タクティカルギアとファッションの掛け算を研究しており日々リサーチに余念がない。メディア・ファッション業界人が多数参加するサバイバルゲームチーム〈MEDIA RANGERS〉所属。
ネックレス選びはトレンドではなくスタイル重視!
色々なものを見てきて、自分の好みやスタイルが定まってきた大人世代は流行を追いかけるのではなく、愛着をもって長く愛せるものを選ぶのが鉄則と言えそうだ。ハイブランドからヴィンテージ、1点もののハンドメイドや限定品まで選択肢は幅広いが“本当に気に入ったもの、思い入れのあるものを長く使う”ことが、カッコいい大人のアクセ選びの最適解ではないだろうか。