ファッション
スタイリスト菊池陽之介さんに聞く!
「白Tよりも色Tがアツい」ってホント?
2021.06.25
「キクチさん! 今、〇〇ってホントですか!?」
栄枯盛衰のファッションシーン。そこには、ウソかマコトかの判断がつきにくいキーワードが浮かんでは消え、また浮かぶ。そんなウワサの真偽を撃ち抜くべく、人気スタイリストに直撃してしまおうというのが今企画の趣旨だ。話を聞くのは、数々のメディアで活躍し、ブランドのディレクションも手掛けるスタイリスト・菊池陽之介さん、通称キクチさん。
第1回目のテーマは「白Tよりも色Tがアツい?」というウワサ。そこんとこどうなんですかね、キクチさん!?
Edit&Text/Naoki Masuyama
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スタイリスト
菊池陽之介
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1979年生まれ、神奈川県出身。幼少期からファッションに親しみ、2000年にスタイリスト熊谷隆志氏に師事。2004年に独立。現在は雑誌、広告、俳優のスタイリングで活躍するほか、キッズブランド「SMOOTHY」のディレクションも手がける。趣味は海釣り。
“白T”よりも“色T”がアツいってホント?
――キクチ’s Conclusion――
これ、ホントです。まあ、白いTシャツの支持者も引き続き多いのですが、今年の夏はカラーが楽しいTシャツへの注目度か高まっています。ブランドの展示会やショーを見ていても、カジュアル・ハイエンド問わず色の主張が強い。特にヴィヴィッドカラー、鮮やかな色ですね。
薄着になり、マンネリしがちな夏のコーディネイトをインスタントに盛り上げてくれるだけでなく、主に気分的な問題がトレンドのバックボーンに潜んでいる気がします。気軽に遠出できないようなこのご時世、せめて装いだけでも華やかにという意識が働いているのかもしれませんね。
オススメの着こなし方は、シャツや軽めのジャケットに合わせること。それだけで大人っぽい抜け感が演出できます。ビッグシルエットは依然としてトレンドなので、一枚で着ることが多いのならサイズアップするのもオススメです。
キクチさんのオススメアイテムは?
Recommend Item① ストーンアイランドのTシャツ
きれいなターコイズが特長のこちらは、ハイストリートなイメージで着こなせます。もともとセーリングに軸味を置くブランドなので、大人に相応しい品がありますね。胸ポケットに添えられたワンポイントがさり気なく、嫌味のないコーディネイトに貢献します。合わせるのはシャカシャカ系のリブパンでもいいし、スウェットパンツでもOK。スポーティな着こなしの芯になってくれるはずです。
Recommend Item② ゴールデングースのTシャツ
ラグジュアリーなスニーカーで知られる「ゴールデングース」ですが、実はウェアもいい感じ。ヴィヴィッドイエローが夏の日差しに映えそうなこの1枚は、着丈が長くゆるめのシルエットなのでトレンド感もたっぷりです。
スキニーシルエットのブラックデニムなどで上半身と下半身のバランスにメリハリをつけて、ポップなバックプリントも含めて楽しんで着てほしいですね。
Recommend Item③ ロサンゼルスアパレルのTシャツ
存在を知らずとも、名前を見てピンと来た方も多いかもしれませんが、元「アメリカンアパレル」のメンバーが立ち上げたブランドです。ここのアメリカ製のTシャツはリーズナブルなのに形がとてもいいので、スタイリスト仲間からも結構注目されています。
カラーの種類も豊富で、どの発色もきれい。個人的にはパープルとオレンジが気分ですね。インナーとして使っても映えますし、まとめ買いして損はなし!
Recommend Item④ カーハート WIPのTシャツ
やや大きめのシルエットで、タフなヘビーオンスのコットン生地。ユルく1枚で着るだけでサマになるTシャツを探しているなら、こちらがいいかと。目の覚めるようなオレンジが、洗練されたストリートカジュアルに彩ってくれます。
ワンポイントもボディと同系色で、大人っぽい入り方なのがいい。定番のチノパンとかにさらっと合わせれば、白Tの時とはまた違ったファッションの楽しみを再認識できると思います。
ってことで、白Tより色Tがアツいのは「ホント!」という今回の結論。皆さんも今季のTシャツはカラーにこだわって選んで、装いから気分を上げてみてくださいね。