GOODA
vol.24 INDEX

休日を充実させるスポーツは、アイテムやウェアにもこだわりたい。機能性を追求したアイテムや、着ているだけで心が浮き立つおしゃれなウェアを厳選してお届け。

なんともクール!
浮世絵が描かれたスケートボード

 スケートボードの最も大切な部分は何? と問われたら、「デッキ」と答える人が多いのではないだろうか。デッキとは、スケートボードの板の部分で、トラック&ウィールが装着されるボトム面には、様々なグラフィックが描かれている。ポップなものからちょっと笑ってしまうコミカルなもの、思わず魅入ってしまう繊細なイラストや、持っているだけでお洒落な気分にひたれるスタイリッシュなものまで、どんなグラフィックを選ぶかは、単に好みの問題を飛び越えて、スケーターの自己表現に関わっているといえるだろう。

葛飾北斎の傑作は
抱えて歩くだけで視線集中

 ポップなデザインが多いデッキだが、この夏の注目したいのは、ストリートスポーツブランド「DUB STACK(ダブスタック)」から発売となった「スケートボード DSB-14」。葛飾北斎の傑作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をデッキ裏に大胆にサンプリングした、持ち歩きはもちろん、部屋に置いても粋な風情を醸しだせるスケートボードだ。荒波のなかを進む船と、現代社会の波にのるスケーターを重ね合せており、作品のメインカラーであるブルーとホワイトをウィールとトラックに反映させている。江戸時代、民衆に広く愛された浮世絵は、その当時の最先端のストリートカルチャーといえる。時代を超えた大衆文化が現代のストリートカルチャーであるスケートボードに反映されることで、それぞれが反応しあい、新たな価値を生み出すことを目指している。この夏、誰よりも注目を集めたいなら、要チェックだ。