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メンズインナーダウンのおすすめ16選|選び方と人気ブランドも紹介
2025.08.15
秋冬から春先にかけて、メンズファッションのレイヤードスタイルで欠かせない「インナーダウン」と「ダウンベスト」。アウターの中に一枚仕込むだけで驚くほどの保温性を発揮し、スマートな着こなしを可能にする万能アイテムだ。ベストタイプは動きやすく、ジャケットタイプは腕まで暖かい。今やビジネスからタウンユースまで、あらゆる場面で活躍する必需品と言えるだろう。しかし、モンベルやナンガ、タイオンといった人気ブランドから高コスパブランドまで、選択肢は無数に存在する。どれを選べば良いか迷ってしまうのも無理はない。
この記事では、インナーダウン・ダウンベスト選びに悩むメンズに向けて、おすすめモデルを厳選して紹介。選び方のポイントも徹底解説していく。
それでは早速、数ある製品の中から選び抜かれた、メンズインナーダウンのおすすめ16選を紹介しよう。定番ブランドから知る人ぞ知る実力派まで、幅広いラインナップを揃えた。あなたに合う一着がきっと見つかる。
【高コスパ・定番ブランド】まず手に入れたい鉄板おすすめモデル
無印良品 軽量ダウンノーカラーベスト(帯電防止裏地)

参考価格:3,990円/photo by 楽天市場
無印良品らしい、シンプルで洗練されたデザインが魅力の一着だ。マットな表情のナイロン素材を採用することでカジュアル過ぎない着こなしができる。ポケッタブル仕様になっており、持ち運びも便利。ボリュームを抑える事で、着た際にすっきりしたシルエットを実現している。過度な装飾を排したミニマルなデザインは、どんなコーディネートにも自然に溶け込むだろう。
TAION ベーシッククルーネックボタンインナーダウンジャケット

参考価格:7,128円/photo by 楽天市場
「TAION」はその名の通り「体温」を由来とする、日本発のインナーダウン専業ブランドだ。高品質なダウンを使用しながら、驚きの低価格を実現し、近年絶大な人気を誇る。豊富なカラーバリエーションと、ジャケット、ベスト、パーカーといった多彩なデザイン展開が魅力である。インナーダウン界のニュースタンダードと呼ぶにふさわしい存在だ。
TAION ベーシック Vネックボタン インナーダウンベスト

参考価格:4,950円/photo by 楽天市場
ジャケット同様に高い人気を誇るのが、タイオンのダウンベストだ。特にVネックタイプは、ジャケットやコートのVゾーンを邪魔せず、ビジネススタイルに最適。クルマの運転や室内での作業など、袖がないことで動きやすさを確保したいシーンでも重宝する。もちろん、休日のカジュアルスタイルのアクセントとしても活躍するだろう。
【本格アウトドアブランド】機能性と信頼性で選ぶおすすめモデル
mont-bell(モンベル)スペリオダウン ラウンドネックジャケット ダウンジャケット

参考価格:19,770円/photo by 楽天市場
日本が世界に誇るアウトドアブランド、モンベル。その代表的なダウン製品が「スペリオダウン」だ。800フィルパワーという高品質なEXダウンを、超軽量かつしなやかなシェル素材で包み込み、軽さと暖かさを高い次元で両立している。独自のキルティングパターンはダウンの偏りを防ぎ、効率的に体を温める。まさに質実剛健を体現したような一着であり、アウトドア愛好家から絶大な信頼を得ている。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)サンダーラウンドネックジャケット

参考価格:23,650円/photo by 楽天市場
ダウンと化繊わたの軽量ハイブリッドインナーダウンジャケット。ダウンの持つ高い保温性と、身体が発する遠赤外線のエネルギーを利用して保温効果を発揮する光電子とはっ水ポリエステルファイバーをブレンド。濡れても暖かさを保つ。
耐久はっ水加工を施し、急な天候変化にも対応。本体をポケットに収納できるポケッタブル仕様。表生地にはソフトな肌触りで強度も兼ね備えたパーテックス®カンタムを使用する。
Patagonia(パタゴニア)ダウン・セーター

参考価格:38,500円/photo by 楽天市場
パタゴニアの定番にして、長年愛され続けるアイコン的製品。インサレーションにはレスポンシブル・ダウン・スタンダード認証済みの800フィルパワー・ダウン100%を使用されており、環境と動物福祉に配慮している点は同ブランドらしい。
アームホールと裾のドローコードが付いているので、温かさを封じ込めてくれる。インナーダウンとしてはもちろん、アウターとしても十分な存在感と機能性を備えている。
Arc'teryx(アークテリクス)セリウム ベスト

参考価格:49,500円/photo by 楽天市場
ミニマルなデザインながら、最高レベルのパフォーマンスを発揮するアークテリクスのダウンベスト。850フィルのレスポンシブルダウンに加え、Coreloft™合成素材を湿気がこもりやすい部分に配置することで、高品質な断熱性能を実現している。
立体的な裁断は体に吸い付くようにフィットし、動きを一切妨げない。インナーダウンの領域を超えた、まさに「ギア」と呼ぶべき一着だ。
NANGA(ナンガ)ノーカラー ソフトダウンカーディガン

参考価格:19,800円/photo by 楽天市場
寝袋で知られるナンガが作るインナーダウンは、そのノウハウが凝縮されている。冬はコートのインナー、春や秋にはアウターとして長い期間着用可能。カーディガンタイプなので、シャツやカットソーの上に気軽に羽織れ、アウターとしてもインナーとしても使いやすい。腰ポケットはファスナー付きで、収納した小物が落ちない仕様。左袖に控えめにプリントされたナンガロゴがアクセントに。
【ファッション・セレクトショップ系】デザイン性で差がつくおすすめモデル
機能性はもちろん、ファッションアイテムとしてのデザイン性を重視するなら、セレクトショップのオリジナルやデザイナーズブランドがおすすめだ。
DANTON(ダントン)インナーダウン クルーネックジャケット

参考価格:20,900円/photo by 楽天市場
フランスのワークウェアブランドであるダントン。胸元にあしらわれたおなじみのロゴワッペンが特徴的だ。すっきりとしたクルーネックデザインで、適度なフィット感と上品な光沢感のあるナイロンタフタ素材が、フレンチシックな雰囲気を醸し出す。カジュアルながらもどこか品があり、きれいめなスタイルにもマッチするだろう。
TAION (タイオン) ジャパンスペシャル チャイナボタン ダウンベスト ユニセックス

参考価格:9,900円/photo by 楽天市場
表側は縦キルトでチャイナボタン仕様、裏側はベーシックなジップタイプ仕様を配した、リバーシブルで着用できる商品。
一着で異なる表情を楽しめるだけでなく、800フィルパワーの上質なダウンを使用しているため保温性も申し分ない。ファッション性と実用性を兼ね備えた、遊び心のある一着だ。
nanamica(ナナミカ)ダウンカーディガン

参考価格:44,000円/photo by 楽天市場
「UTILITY」と「SPORTS」をキーワードに、日常に寄り添う機能的なウェアを提案するナナミカ。このダウンカーディガンは、遠赤外線効果で体を芯から温める光電子®ダウンを使用しているのが最大の特徴。ジャケットのインナーとしても、シャツのアウターとしても活躍してくれる。ミニマルで洗練されたデザインは、流行に左右されず長く愛用できるだろう。
Rocky Mountain Featherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド) Six Month DOWN CARDIGAN

参考価格:41,800円/photo by 楽天市場
一枚革のウエスタンヨークがアイコンのブランドだが、そのノウハウを活かしたインナーダウンも秀逸だ。「6ヶ月間着られる」というコンセプトの通り、秋から春先まで長いシーズン活躍する。表地にはダウンの横ステッチがなく、非常にすっきりとした見た目が特徴。ポーランド産のホワイトグースダウンを使用し、薄手ながらも高い保温性を誇る。
PYRENEX(ピレネックス) / BRUCE VEST

参考価格:49,500円/photo by 楽天市場
フランスを代表するダウンブランド、ピレネックス。軽量でロフト感のあるフランス産ダックダウンを使用し、格別な保温性を誇る。非常にシンプルなデザインのベストで、アウターのデザインを邪魔しない。左胸のロゴがさりげないアクセントになっている。
and wander(アンドワンダー)diamond stitch down vest

参考価格:55,000円/photo by 楽天市場
日本の実力派アウトドアブランド。ダイヤモンドステッチが特徴的なデザインで、他にはない個性を放つ。中のダウンは、ヨーロピアンホワイトグースダウン90%、フェザー10%(800フィルパワー)を使用。デザイン性と機能性を見事に融合させている。
CMF OUTDOOR GARMENT / OVERLAY VEST

参考価格:46,200円/photo by 楽天市場
ベストの上からさらにベストを重ねたような独創的なデザインが特徴。一枚目の生地と二枚目の生地にはそれぞれ異素材を使用しレイヤード感が増す仕様になっている。撥水リップナイロンを使用し、機能性も確保。さらにアシンメトリーなポケット配置などギミックに富んだ一着は、シンプルな服装に重ねるだけで主役級の存在感を放つ。
SNOW PEAK(スノーピーク)Flexible Insulated Cardigan

参考価格:23,100円/photo by 楽天市場
厳密にはダウンではないが、インナーとして絶大な人気を誇るため紹介する。中わたは、寒冷地に生息する獣の獣毛構造を模した2層組織「3DeFX」を使用。生地、中綿ともにストレッチするため、キャンプでの設営作業などでもストレスを感じない。軽量で暖かく、野遊びのシーンまで想定した万能なシリーズだ。
【メンズインナーダウンの選び方|4つの重要ポイント】
数多くのおすすめモデルを見てきたが、次に自分にとって最適な一着を見つけるための「選び方の基準」を詳しく解説する。以下の4つのポイントを押さえれば、購入後の後悔を未然に防ぐことができるだろう。
1. ダウンの種類とフィルパワーで選ぶ
インナーダウンの心臓部とも言えるのが、中に詰められたダウンだ。その質が保温性を大きく左右する。
グースダウンとダックダウンの違い
ダウンには、主に「グース(ガチョウ)」と「ダック(アヒル)」の2種類がある。
■グースダウン
ダックよりも体が大きいグースから採取されるため、一つ一つのダウンボール(羽毛の塊)が大きい。これにより、多くの空気を含むことができ、より高い保温性とかさ高性(フィルパワー)を持つ。一般的に高品質で高価だ。
■ダックダウン
グースダウンに比べるとダウンボールは小さいが、それでも十分に高い保温性を持つ。比較的リーズナブルな価格の製品に使用されることが多い。
こだわりたいならグースダウン、コストを重視するならダックダウンという選択が基本になる。ただし、飼育環境や採取方法によって品質は変わるため、一概にグースが絶対とは言えない。
2. デザイン(ネック、袖)で選ぶ
インナーダウンは「インナー」として使うことが前提のため、上に着るアウターとの相性を考慮したデザイン選びが欠かせない。
クルーネック(丸首)
最もベーシックで汎用性が高いのがクルーネックだ。Tシャツやスウェットのように首元が詰まっているため、パーカーやモックネックなど、様々なトップスと相性が良い。アウターの首元からチラリと見えても自然で、カジュアルな印象を与える。
Vネック
テーラードジャケットやチェスターコートなど、Vゾーンが開いたアウターと合わせる際に真価を発揮する。インナーダウンの存在を完全に隠すことができ、ビジネスシーンやドレッシーな装いを邪魔しない。ワイシャツやネクタイとの相性も抜群だ。
袖の有無(ジャケットかベストか)
■ジャケット(長袖)
腕までしっかりと保温したい場合に選ぶ。アウターを脱いで一枚で着ることも想定するなら、ジャケットタイプが安心だ。
■ベスト(袖なし)
胴体部分の保温を確保しつつ、腕周りの動きやすさを重視する場合に最適。肩こりが気になる人や、車の運転が多い人にもおすすめ。レイヤードスタイルで着膨れを抑えたい場合にも有効な選択肢となる。
3. 表地の素材と機能性で選ぶ
着心地や使い勝手を左右する、表地の素材や付加機能もチェックしておきたい。
ナイロン素材の特徴
ほとんどのインナーダウンの表地にはナイロンが使われている。ナイロンは軽量で摩擦に強く、耐久性に優れているのが特徴だ。糸の太さ(デニール)や織り方によって、光沢感や質感が変わる。高密度に織られたナイロンタフタは、防風性が高く、ダウンが抜け出しにくいというメリットがある。
撥水・防水機能
多くのモデルには、表面に撥水加工が施されている。これにより、小雨や雪、飲み物をこぼした際などにも、水分が内部に浸透するのを防いでくれる。ダウンは水に濡れると保温性が著しく低下するため、撥水機能は非常に重要なポイントだ。本格的な防水性を求めるなら、GORE-TEXなどの防水透湿素材を使用したモデルを選ぶと良いだろう。
パッカブル機能(収納性)
付属のスタッフサック(収納袋)にコンパクトに収納できる機能。日中と朝晩の寒暖差が激しい季節や、旅行先で非常に重宝する。カバンの中に忍ばせておけば、急に冷え込んできた時にさっと取り出して羽織ることができる。この機能の有無で、活用の幅が大きく変わってくる。
4. 利用シーンで選ぶ
最後に、自分がどのような場面でインナーダウンを使いたいかを具体的にイメージすることが、最適な一着への近道だ。
ビジネスシーンでの選び方
スーツやジャケットの下に着るなら、薄手で着膨れしないモデルが鉄則。色はブラック、ネイビー、チャコールグレーといったベーシックカラーが良いだろう。ネック形状は、ジャケットのVゾーンを邪魔しないVネックが最適。ステッチが目立たないシームレスタイプや、上品な光沢感の素材を選ぶと、よりスマートに見える。
アウトドアシーンでの選び方
キャンプや登山で使うなら、保温性と軽量性が最優先事項。フィルパワーの高い(700フィルパワー以上)モデルを選びたい。天候の急変に備え、撥水性や防風性の高い素材であることも重要だ。動きやすさを考慮した立体裁断や、汗をかいても快適さを保つハイブリッド素材のモデルも検討に値する。
タウンユースでの選び方
街着としてカジュアルに使うなら、選択の自由度は最も高い。機能性はもちろん、デザイン性やカラーで選ぶのも楽しいだろう。シャツやパーカーの上に羽織ることを考え、少しゆとりのあるサイズ感を選ぶのも一つの手。アウターとして使うことも視野に入れ、ポケットの数や配置、ブランドロゴなどで個性を主張するのも良い。
あなたにぴったりのインナーダウンを見つけよう
インナーダウンは、もはや一過性のトレンドではなく、現代を生きる男性のワードローブに欠かせないスタンダードアイテムとなった。その魅力は、アウターの中に一枚挟むだけで劇的に暖かくなる機能性だけにとどまらない。薄手で軽量なそれは、冬の着膨れしがちなコーディネートをスマートに見せ、春や秋には軽快なアウターとして活躍する。まさに、3シーズンにわたって男のスタイルを支える、頼れる相棒なのだ。
この冬、あなたにとって最高のインナーダウンを手に入れ、暖かく、そしてスタイリッシュな毎日を送ってほしい。