カットソー15,984円/ミスターオリーブ
(ウォーク イン クローゼット 代官山TEL:03-5459-1885)
「プライベートでよく着るのは、パーカーやストレッチが入ったパンツなど、カジュアルで動きやすいものが多いです。ビッグシルエットのトップスも好きですね。特にサイジングは意識していて、フォーマルな場ならジャストサイズを選ぶなど、オンとオフでメリハリをつけるようにしています」
そんな小池さんは、普段はモノトーン系の着こなしが多いという。今回の撮影で着用したコーディネイトの中でどれが一番好み? と尋ねると、意外にもピンクのパーカーを真っ先に挙げていた。
「このペールカラーみたいに、普段と違う着こなしに挑戦するのって勇気がいるじゃないですか。でも、こういう撮影の場なら、自分では選ばない色や柄、デザインの洋服を試せますから、テンションが上がりますよね! ワイドパンツのような流行の確認もできますし」
演技も歌も、そしてダンスも、何でも器用にこなす印象が強いが、その秘訣は、新しいものを貪欲に吸収する、こんな姿勢にあるのかもしれない。
ショッピング好きとのことで、ネット通販はもちろん、慌ただしい合間を縫ってLHPなど行きつけのショップや、旧知のデザイナーが開く展示会に顔を出し、衝動買いをすることもあるとか。気に入ってMY定番になったアイテムは、同じデザインの色違いをリピ買いするなど、こだわり派な一面もあるそうだ。
「シーズンの変わり目には大量買いをしちゃいます!国内ブランドのMR.OLIVEとか好きですね。日本人サイズが考慮されていますし。ちなみに年齢や舞台出演のことも考え、体力作りのためにジムに通っているのですが、胸板が厚くなってきたので、昔買ったTシャツなんかがキツくなっちゃって。お気に入りだった一着も今では部屋着に(笑)」
そんな小池さんが出演するブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』の再演が2019年4月16日からはじまる。実はこの舞台、2016年の初演時には、連日チケットが完売し、熱狂的なファンを生むほど、大きな反響を呼んだ。終了直後から再演の話があり、満を持しての公演となる。
「この作品と出会ったことで、菊田一夫演劇賞をいただきましたし、僕の役者人生の中でも非常に思い出深い舞台です。だから、再演の一報を聞いたときは驚きよりも『待ってました!』という気持ちでした。また同じ役を演じられる喜びが大きかったですね」
しかし、一方で再演ならではの難しさにも直面しているという。
「音楽やダンス、舞台装置、そして役者の動きなど、すべてが緻密に計算されています。そのため勝手にアレンジを加えることができないんです。その条件のなかで表現者として、どうやって前回を超える舞台にしていくか、皆で全力で取り組んでいます」
小池さんが演じるのは靴工場の跡取り・チャーリー。三浦春馬さんが演じるドラァグクイーンのローラとの息のあったやりとりには、さらに磨きがかかるだろう。そして何よりもハイヒールで激しく踊る、ドラァグクイーンたちが会場を一層盛り上げる。
「自然と手拍子が巻き起こるなど、舞台というよりもライブ会場に近く、会場全体が一体感に包まれます。僕もたくさんの舞台を観てきましたが、そんな光景は日本で見たことがありません。観客も演者もみんながハッピーになれる、本当にエネルギーに満ちた舞台ですので、ぜひ劇場で体感してください!」
イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗の靴工場「プライス&サン」の4代目として産まれたチャーリー・プライス(小池徹平)。フィアンセのニコラ(玉置成実)とともにロンドンで生活していた彼のもとに父の訃報が届く。工場を継ぐも、実は経営難に直面していた。従業員のローレン(ソニン)から、倒産を待たず、新商品を開発すべきとハッパをかけられ、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラ(三浦春馬)とともにドラァグクイーンのためのブーツ“キンキーブーツ”をつくることを決意するのだが……。
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
音楽・作詞:シンディ・ローパー
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
出演:小池徹平、三浦春馬、ソニン、玉置成実、勝矢、ひのあらた ほか
日本版演出協力・上演台本:岸谷五朗
東京公演4月16日(火)~5月12日(日)/東急シアターオーブ
大阪公演5月19日(日)~5月28日(火)/オリックス劇場