春のあたたかな陽射しに合わせていつもよりスタイリッシュに、色や柄を使ってお洒落を楽しんでみては?背伸びをせず、ほどよく崩したリラックスムード漂うシックなスタイルで陽気な街へと出かけよう。
Photos:TATSUYA YAMANAKA(Q+A)
Styling:Tomomi Okano
Hair&Make:Kazuhiko Nishioka
グラフィカルなシャツも
モノトーンに統一して大人っぽく
ビビットなカラーパンツには素材感のある
ネイビージャケットで品をプラス
淡色のアイテムを組み合わせることで
春らしいシックを表現
リラックス感のある白シャツは淡いオリーブの
パンツとサンダルで洗練を醸す
Interview
0歳からベビーモデルとして活躍し、芸歴40年を数える山本耕史さん。10歳で舞台デビューを果たして以来、着実にキャリアを積み上げ、いまや日本俳優界のキーパーソンと言っても過言ではない。そんな山本さんのファッション観がおもしろい。
「10代の頃にBOOWYのボーカルの氷室さんが着ていた、全身真っ青の衣装に憧れました。それが、頭の片隅に残っているのかな……、なぜかパンチが効いた色やデザインの服に惹かれるんです。決して、目立ちたくはないんですけどね(笑)」と、話してくれた。
ちなみに、いま欲しいファッションアイテムを尋ねると「靴ですね」と即答。「靴を決めてから、全体のファッションを考えるぐらい、僕にとっては重要なアイテムです。仕事で海外に行くときも、必ず靴のブランドショップには足を運びます」と、シューズフリークの一面を覗かせた。実はシューズだけでなく、コレクトしているファッションアイテムがもうひとつある。
「“つなぎ”が大好きなんです。色んなカラーを、10着以上持っています。先日、すごく目立つオレンジのものを着ていたら、『耕史さん、派手な服は目立つ分“また同じ服を着ている”と思われやすいから、一度しか着られませんよ』と後輩に指摘されて……。納得はしたけど、直感的に惹かれるのが派手な服なんですよね。でもそのときから、インパクトの強い服は慎重に買うようになりました(笑)」
3月30日(木)から始まる、2ヵ月半のロングラン公演を控えている山本さん。作品は、劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人』Season花。ステージに囲まれた中央の観客席が回転をする、新劇場「IHI ステージアラウンド東京」のこけら落とし公演だ。
「新感線の舞台は華やかでエンターテインメント性が高いですよね。今回は特に、画期的なステージでの上演です。遊園地でアトラクションに乗るような、ワクワクした気分になれるのでは?」と舞台の魅力を語ってくれた。
また、ダイナミックな“殺陣”が持ち味の作品でもあるため、“今、一番殺陣がうまい俳優”といわれる山本さんへも、自然と注目が集まる。
「僕が演じる無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)の武器は、二刀流になっている横笛。刀以外の殺陣は初めてなので、自然に見えるように体に動きをしみ込ませています。舞台は、派手な動きに目がいきがちですが、蘭兵衛の人間味や存在感も感じられるように演じたいですね」と山本さん。
「今回の『髑髏城の七人』Season花がどんな舞台になるかも見どころだと思いますが、劇場の存在も大きいと思います。観客席がシーンごとに回転するなんて、想像がつきません! 新システムの劇場で、舞台の世界観をお客様と一緒に体感したいですね」と、意気込みを語る山本さんの“新生・蘭兵衛”はいかに? 今から期待が高まる。