GOODA
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大人の夏は清涼感と色気を兼ね備えたワンランク上のファッションを楽しみたい。今シーズンは“素材”と“柄”を巧みに組み合わせ上品な夏スタイルを完成させよう。

Photos : TATSUYA YAMANAKA(Q+A)
Styling : GO MOMOSE
Hair&Make : KOICHI TAKAHASHI

歩くたびに表情が変わる

光沢あるパンツがアクセント

大胆なボタニカルの組み合わせは

色をまとめて上品に

ホワイトシャツの清涼感は

シックな色合わせで倍増

異なる質感を組み合わせた

素材レイヤーで魅せる

Interview

 近年はテレビドラマへの出演が相次ぐ山崎育三郎さんだが、長らくミュージカルを主戦場にしていたため、常にフォーマルなファッションをすることが多かったという。

「帝国劇場など歴史と品格のある場所での公演が多かったので、お客様は着物姿やドレスアップして来られていました。だから僕ら演者も劇場入りする時はジャケットにシャツといったスタイルが基本でした。仕事がオフの時には、今日の撮影で着たグレーのジップアップのようなラフな格好も自分好みなんですけど」

 何か欲しいものはあるかと尋ねると山崎さんはゴルフクラブと即答した。ゴルフとの出会いはアメリカに留学していた高校時代にさかのぼる。

「アメリカで親友になった双子の兄弟がいるのですが、彼らが当時、プロゴルファーを目指していたんです。だから彼らに連れられて、よく放課後にゴルフをしていました」

 田舎町だったこともあり、プレイフィーも破格の安さだったとか。

「当時1ラウンドが3ドルとか、それくらいでした。だから週に3日4日ゴルフをすることもありました。おかげでかなり上達しました。今持っているクラブはその当時から使っているものなんです。クラブはスイングスピードに合わせて買い換えたほうがいいって聞きますし、そろそろ買い換えたいなと思ってます」

 テレビドラマへの出演やCDのリリースなど、本職であるミュージカル以外のフィールドでの活動も増えている山崎さん。現在、初主演ドラマ『あいの結婚相談所』も撮影中だが、すべてはミュージカルのためだと語る。

「日本には大勢のミュージカルファンがいて、チケットが完売することも珍しくありません。ですが、もっと若い世代の人たちが、映画を観に行くような感覚で気軽に帝国劇場のミュージカルを見に来てほしいと思っています。少しでも僕らの世代でファンの裾野を広げられればと、いろいろな挑戦をしていく決意をしました」

 また、こうした新たな挑戦が自身の成長につながると確信している。

「ミュージカルは歌とダンス、そして芝居の全部ができないといけません。ドラマのお仕事をさせていただく時には芝居の面を、歌手としてCDを出せてもらう時は歌の面を伸ばす良い機会だと思っています。またミュージカルに戻ったときには芝居のスキルがあがっていたり、歌の表現方法が変わったりと、相乗効果があるはずです。だから、他のフィールドで頑張ることはすべてミュージカルに通じるし、無意味なことは何もないと思っています」

 『あいの結婚相談所』も、歌あり、ダンスありの新感覚エンタメドラマ。今持てるスキルを活かせる格好の仕事だ。

「今回、劇中で歌われる楽曲や振り付けの多くはドラマチームで作りあげたものです。前例がないので何が正解なのか、手探り状態で苦労も多いですが、やりがいを感じながら演じています」

 山崎さんの魅力を感じるには最適の作品だと言えそうだ。

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