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【2024年人気モデル】サイクルコンピューターのおすすめ15選!
2024.10.30
自転車での走行中に速度や距離、ケイデンス、消費カロリーなどを計測できるサイクルコンピューター(略してサイコン、もしくはCC)。特に、ロードバイクやクロスバイクに乗る人に人気で、効率的なトレーニングやロングライドのサポートに欠かせないデバイスだ。
最近では安価で多機能なモデルも増えており、スマホのアプリと連携してさまざまな使い方ができる。今回は、そんなサイクルコンピューターの魅力や選び方と共に、最新の人気アイテムを紹介。購入を検討している初心者も、自分に合ったサイクルコンピューターを見つけられるだろう。
Photo by Will Truettner on Unsplash
サイクルコンピューターがあれば走る楽しみが大幅にアップ
サイクルコンピューターとは、サイクリング中に走行距離や速度を表示し、記録してくれるデバイスのこと。サイクリング用のサンサーと連携すると、心拍数やケイデンス(ペダルを1分あたり何回転させているか)や、パワーなども計測して表示できる。また、GPS機能を搭載していれば、ナビ機能やルート設定などが行えるのも特徴だ。
サイクルコンピューターを使えばサイクリング中のあらゆるデータを計測でき、走りながらのペース調整や目標をもってライドできる点が最大の魅力。トレーニングの効率化にもつながるため、ロングライドする人におすすめのアイテムなのだ。
サイクルコンピューターの選び方の6ポイント
最近ではスマホのアプリでサイクルコンピューターの機能を代用できるが、長時間の使用や防水性、センサーとの連携などを考えると、やはりサイクリングに特化したサイクルコンピューターの使用がおすすめだ。日本メーカーの「CATEYE(キャットアイ)」をはじめ、「Garmin(ガーミン)」や「Bryton(ブライトン)」などの海外メーカーからも多くの製品が発売されており、選択肢は豊富に用意されている。必要な機能を考えながら、自分に合ったモデルを選ぼう。
接続方式、GPS機能、画面サイズ、バッテリー性能、操作方法、トレーニング用の6つのポイントを押さえておきたい。
1:接続方式
自転車の走行速度や走行距離を測るためには、ホイール部分にスピードセンサーを取り付ける必要がある。サイクルコンピューター本体とスピードセンサーの接続方法は、直接ケーブルでつなぐ有線接続と、Bluetoothで接続する無線接続の2種類。
有線接続のほうが安価な物が多いが、ケーブルが断線してしまうリスクがあり、ハンドル回りの見栄えが悪くなるデメリットがある。長距離の走行が前提の場合やスマートに使用したい場合は無線タイプを選ぶと良いだろう。
【有線接続】
メリット:比較的安価に購入できる
デメリット:ケーブルが邪魔になったり断線したりする恐れがある
【無線接続】
メリット:ケーブルレスでスッキリとして使いやすい
デメリット:有線接続の物よりも価格が高め
2:GPS機能
GPS機能を搭載したモデルなら、衛星から位置情報のデータを取得できる。ナビゲーション機能を活用でき、長距離ライドやツーリング、初めて訪れる地域を走る際にルートを確認できて便利だ。モデルによってナビ機能の仕様は異なるが、走行ルートの履歴を表示できるモデルなら、終わった後の振り返りにも使える。基本的には専用のスマホアプリと連携して使用する。
GPS機能のメリット:土地勘がなくてもルートを確認しながら走行できる
GPS機能のデメリット:ビル街やトンネルの中ではGPS信号を受信しにくい場所がある
3:画面サイズ
画面サイズ(ディスプレイ)の大きさは、サイクルコンピューターの使いやすさに直結する。画面が小さいと表示の確認に時間がかかり、地図データを表示する場合は視認性に難があるためだ。目安としては、さまざまな情報をひと目で把握できる、2インチ以上のディスプレイを備えている物がおすすめだ。
4:バッテリー性能
ロングライドで使う予定なら、バッテリー性能もチェックしよう。特に、走行距離が200kmを超えるようなライドの際などは注意が必要だ。走行中にバッテリー切れを起こさないためにも、なるべく容量の多い製品を選んでおけば安心できる。一日中ライドする場合は、バッテリーが24時間以上駆動するモデルが視野に入る。
5:操作方法
サイクルコンピューターは画面を直接操作するタッチパネルと、物理ボタンを操作するタイプの2種類がある。タッチパネルはタップやスワイプといった直感的な操作ができ、便利な機能が充実しているモデルが多い。一方、ボタン式は比較的価格が抑えられている物が多く、シンプルゆえに初心者でも使いやすい点が特徴だ。
なかには、タッチパネルを採用しながら両サイドに物理ボタンを備えたモデルも存在する。
【タッチパネル式】
メリット:直観的な操作に対応する
デメリット:装着するグローブによっては操作がしにくい
【物理ボタン式】
メリット:安価なモデルが多い。画面がぬれていても操作しやすい
デメリット:目的の項目にたどり着くのに時間がかかる場合がある
6:トレーニング用にマストな計測項目
・ケイデンス
ケイデンスとはペダルを回す速度のことで、通常は1分間にペダルを何回転させたかを表す「RPM(Revolutions Per Minute)」という単位で計測される。走行時のペースを確認するのに役立ち、長時間走るためにはペダルの回転数を一定に保つことが重要だ。持久力の向上や、スピードアップなどトレーニングにも役立つが、計測にはケイデンスセンサーが必要。
・心拍数
ライド中、心拍数の変動を可視化することができる心拍計機能。ロングライド中のペース管理がしやすくなるほか、トレーニングの負荷の指標になる点がメリットだ。数値で体力を把握することで心拍ゾーントレーニングなども行え、パフォーマンスの向上にもつながる。
・速度計測
ほとんどのサイクルコンピューターに搭載される、基本的な計測項目となる速度計測機能。速度をリアルタイムで把握できるため、一定の強度、ペースでトレーニングができ、目標設定の際にも役立つ。また、速度制限のあるコースを走る際にも役立つなど、何かと使い道の多い機能だ。
ほかにもチェックしておきたい機能
スマホやPCとの連携機能
サイクルコンピューターにスマホやPCと連携する機能があれば、速度や距離、走ったルートなどのデータを記録できるため便利だ。トレーニングの効率化やロングライドのルート設定にも役立てられる。また、SNSにアップしてデータを友人とシェアできる、サイクリングの楽しさを広げてくれる機能でもある。
防水性能
走行中に雨が降ってきた場合に備え、多くのサイクルコンピューターには防水性能が備えている。防水性能は「IPX●」という等級で確認でき、●内の数字が高いほど優れた防水性能をもつ。モデルによって防水性能に違いがあり、雨の侵入を防ぐならIPX6を目安にしたい。走行中の横殴りの雨でも浸水を防げる。
ロングライドや山などのハードな環境下での使用を想定するなら、IPX7(水深1mの深さで最長30分間浸しても浸水しない)の防水性能を備えていれば安心だ。
サイクルコンピューターのおすすめ15選
1:COOSPO BC107
GPS機能を搭載しながらも価格が抑えられている、コストパフォーマンスに優れたモデル。基本的な計測機能に加え、GPSを活用したルート記録やトレーニング管理が簡単に行える。ANT+規格のセンサーに対応し、機能の拡張も可能。
操作性もシンプルで分かりやすく、Bluetooth5.0対応でスマホとも安定して連携してくれる。初心者から上級者まで幅広くおすすめできるモデルだ。
2:iGPSPORT BSC 100S
コストパフォーマンスに優れたサイクルコンピューターをリリースし、注目されている「iGPSPORT」のサイクルコンピューター。2.6インチの大画面は視認性に優れ、最長で40時間稼働するバッテリーを搭載している。
高精度GPSにより、速度、距離、走行時間、ルートをリアルタイムで記録し、スマホに依存せずに効率良くデータ管理が可能。上級者でも不満なく使えるスペックながら、価格が抑えられているのもポイントだ。
3:iGPSSPORT BSC300
光の反射を低減する2.4インチのフルラミネーションディスプレイを搭載し、屋外での視認性が高いサイクルコンピューター。各種サイクリングデータを見やすく表示しながら、フルGNSS(全地球航法衛星システム)による高精度なナビゲーション機能を備え、スマートトレーナーとの接続も可能だ。
IPX7の高い防水性により、山などのハードな環境下でライドする際も安心。
4:CYCPLUS G1
GPS搭載ながら機能を絞ることで価格を抑えた、コストパフォーマンスに優れたモデル。非常にコンパクトながら2.0インチの液晶画面を備え、IPX6の防水性や、最大で約25時間連続稼働する900mAhのバッテリーを搭載する。
バックライトを搭載し、暗い場所でも視認性を高められる。基本的なデータはしっかりと取得できるため、初心者の人は最初の1台として選ぶのにおすすめだ。
5:CYCPLUS M2
丸型の本体が目を引く、2.5インチの大画面を備えたGPS搭載モデル。手頃な価格ながら、表示項目も13種類と豊富で、自動スタンバイと手動バックライトを搭載している。IPX6の防水性能をもち、雨が降り始めてもそのまま走行可能だ。1回の充電で最大30時間使用できるため、ロングライドで使いたい場合にも安心できる。
別途オプションになるが、ANT+センサーの連携にも対応する。機能と価格のバランスに優れており、初心者にもおすすめできるアイテムだ。
6:Bryton Rider 460E
100種類以上の項目を表示でき、必要な項目を選んで画面に表示できる。2.6インチの大型画面は視認性が高く、GUI(グラフィック ユーザー インターフェイス)が改良され、各種ライドデータを分かりやすく簡潔に表示できる。
分岐点スナップショット機能は、交差点で周囲の道路状況を分かりやすく表示でき、視覚的に理解しながらスムーズなライドが可能になる。バッテリーは最大で32時間駆動し、使い勝手の良さにも定評あり。
7:Bryton 15Neo C
初心者でも使いやすいシンプルなGPS計測モデル。ブランドラインナップのなかではエントリーモデルとしての位置付けで、機能を絞って価格を抑えている。設定も簡単で使いやすく、2インチの画面は数字を大きく表示してくれるため視認性が高い。
専用アプリで、いつどんなルートをどう走ったのかしっかりチェック、記録できる。バッテリーは最大で16時間駆動。サイクルコンピューター最初の1台として選ぶ人も多い。
8:CATEYE マイクロワイヤレス CC-MC200W
画面表示を自在にカスタマイズでき、自分好みの配置にできるサイクルコンピューター。上段に見たい情報を割り当て、使わない要素を非表示にできる機能を搭載している。BluetoothやGPS機能は搭載していないが、サイクリングに必要な基本的な機能を有しており、個別にスタートストップできるストップウォッチを内蔵している。
夜間でも見やすいナイトモードや、IPX8の防水性能を備えているのもポイント。
9:CATYEYE クイック CC-RS100W
サイクルコンピューターとしては珍しい、丸型のシンプルなデザインを備えたモデル。カジュアルなデザインにシンプルな機能を搭載し、街乗りメインの人におすすめできる。サイクリング時に確認したい走行速度や平均速度、距離などを測定可能だ。
走行記録は「オートスタート」により自動で記録される。着脱もブラケットからクイックに行える。
10:XOSS G+2
GPS機能搭載モデルながら価格が抑えられ、シンプルで使いやすく人気の高い、「XOSS」のモデル。2.2インチのフルラミネートスクリーンを搭載し、自動バックライト付きで視認性が高い。スマホのXOSSアプリと連携させれば、さまざまなライドデータを管理できる。
IPX7の防水性能に加え、最大で28時間駆動のバッテリーなど基本性能も高く、コストパフォーマンスに優れている。
11:BRYTON ライダー S500E
コンパクトな本体に、2.4インチの高精細カラー液晶タッチパネルを搭載した、最上位モデル。光センサーを搭載し、周囲の明るさに合わせてバックライトの見やすさを調整してくれる。ナビ機能も優秀で、音声検索に対応するほか、曲がり角での方向指示を画面に自動表示できるため便利だ。
新機能のクライムチャレンジは、登り区間の情報をデバイス上に分かりやすく表示してくれるため、トレーニングの安全性を高め、効率化にもつながる。
12:Garmin エッジ540
世界的に知られるフィットネス・スポーツブランド、Garminの上級モデル。262×322ピクセルのフルカラーディスプレイを搭載している。内蔵された地図を使ったコースナビ機能に対応し、コースを外れてしまった場合はリルート機能を活用できる。
別売りの心拍センサーやパワーセンサーを使用すれば、VO2max(最大酸素摂取量)値の計測をはじめ、さまざまなトレーニング状況を把握でき、多機能かつ高性能な1台だ。
13:Garmin Edge 130 Plus セット
Garminの中級モデル。コンパクトなボディーながら高いGPS捕捉性能を誇り、1.8インチのモノクロディスプレイにサイクリング中のさまざまなデータを見やすく表示できる。
スマホとの連携機能では、電話やSMSの着信を表示できるほか、GPSログを自動的にスマホ経由でクラウドに送信可能だ。ブランドの中級機としての位置づけながら、上級者でも不満なく使える高機能モデルとなっている。
14:WAHOO エレメント ローム V2
アウトドアからインドアまでエコシステムを構築する、フィットネス機器ブランド「WAHOO(ワフー)」の高性能サイクルコンピューター。デュアルバンドGPSにより前モデルよりも正確なGPSの受信が可能になり、ナビゲーション機能も強化されている。
ナビゲーションルート上に存在する登り坂をシステムが独自に検出する機能を備え、頂上までのタイム計測やプロフィールを表示できる。ヒルクライムを最後まで頑張れる要素が満載されている点が嬉しい。
15:Xplova X-5 EVO
台湾のブランド、「XPLOVA(エクスプローバ)」が手がけるサイクルコンピューター。最大の特徴は、ドライブレコーダー機能も備えるHD高画質カメラを搭載している点にある。走行中の映像を記録でき、スマホと連動すれば簡単にクラウドに共有可能だ。
サイクルコンピューターとしての機能も充実しており、3インチの大型カラーディスプレイを搭載し、さまざまな情報を分かりやすく表示。無料のグローバルOSMマップを利用する機能も内蔵されている。
サイクルコンピューターを上手に活用すれば、サイクルライフの心強い相棒に!
サイクルコンピューターは、本格的に自転車に乗る人のためのデバイスだと思われがちだが、街乗りメインの初心者でも気軽に使って問題はない。むしろ、走行距離や速度などの基本的なデータを把握できれば、サイクリングのモチベーションアップにつながるはずだ。さまざまな機能を駆使すれば、自転車で走ることの楽しみを広げられるだろう。
機能によって幅広い価格帯のモデルが揃っているため、自分のサイクルライフに適した物を取り入れてほしい。最初は安価な優先式の物を購入してみて、だんだんと走る楽しみに目覚めてきたら、GPS計測可能なモデルを購入すると良いだろう。
理想の走りの実現のために、サイクルコンピューターはきっと心強い相棒になってくれるはずだ。